専門的なことを知っているようですが、無知です。
ウラン鉱山やその他のウラン型原子爆弾の材料はナチスが占領していたそうです。
ナチスはウラン型原爆の開発に成功していたのですか?
もししていたとするなら、その事実はなぜ世界的に広まっていないのですか?
定説どおり、アメリカが先に開発したのなら、アメリカはどこで材料を手に入れたのですか?
ナチスが研究をリードしていたところで、お金と能力を費やせば逆転できるくらいのものだったのでしょうか?
また、ソ連は広島型原爆リトルボーイ(とんでもない名前です)のコピーという形で原爆の開発に成功したそうですが、どうしてリトルボーイ(再・とんでもない名前)の情報を入手できたのですか?
A 回答 (8件)
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No.8
- 回答日時:
ウラン型原子爆弾の原料であるウラン鉱石ですが、第二次大戦時米国は、ベルギー領であったコンゴから入手しました。
ベルギー本国はナチスにより第二次大戦初期に占領されてしまいましたが、コンゴは連合国側の勢力圏だったこと、亡命政権がウラン売却に同意したことで、米国は充分なウラン鉱石を入手できました。一方、ナチスは東欧のウラン鉱山をおさえていましたから、こちらもウラン鉱石は充分入手できていたはずです。重水は、ウラン型原子爆弾の製造には本来必要の無い資源です。ただ、濃縮をしていない天然ウランを原料にして原子炉を稼働させるには、重水ないしはホウ素のふくまれていない高純度の黒鉛が必要です。No.3の方のおっしゃられているように、当時北欧に世界でほぼ唯一の重水工場があり、ナチスがこれを接収し、実際に原子炉の研究に使用しています。これに対して連合国が破壊工作を行ったのも事実です。米国は、黒鉛を利用して原子炉の稼働に成功しました。
ただ、原子炉は、遅い中性子を使う核反応で、これはいわゆる原子爆弾にはなりません。原子爆弾には速い中性子を使う反応が必要なのですが、ナチスの原爆開発の責任者であるハイゼンベルクはこのことに気づいておらず、結局原子炉の基礎研究をおこなっただけで、原子爆弾につながる研究はできていませんでした。もちろん、原子炉はプルトニウムの生産につながりますので、この線からナチスが原爆開発に成功した可能性も否定はできませんが、実際には彼の原子炉は臨界に達していません。プルトニウムについても、そのような元素の可能性は知っていたようですが、具体的な研究はできていなかったようです。
なお、ナチスも米国もほぼ同時期に研究を開始していますが、ナチスが大きくリードしていた事実はありません。核分裂反応はドイツで発見されていますが、開戦前であるため、この知識は英国や米国側にも共有されています。
実際の開発時に利用できた資源の差ですが、人的資源、資金、工業力等、どれをとっても米国側がナチス側を圧倒しています。
当時の最高の物理学者の一人であるハイゼンベルクこそナチスにいましたが、同じ枢軸国であるイタリア人のフェルミは、妻がユダヤ人であったため米国に亡命し、そちらの研究に参加しています。フェルミ以外にも米国での開発には、多数のノーベル賞級の物理学者が参加しています。
ウラン型原子爆弾には濃縮が必須ですが、遠心分離方式には莫大な電力が、それ以外の方式でも莫大な資材と設備が必要で、戦争中にこれらを十分に用意できたのは米国だけでした。また、六フッ化ウランを利用した濃縮には、耐食性の高いプラスチックが必要になりますが、このプラスチック(テフロン)の開発ができたのも米国だけです。日本の原爆研究は、腐食にともなうリークがおおきな障壁となり、停滞しました。また、プルトニウムの抽出には、化学の知識が必要になりますが、これについても米国側が優秀な化学者を動員することで課題を解決しています。
米国、ナチスおよび日本の原爆研究については文献[1]に、ソ連の原爆開発、およびスパイ活動については、文献[2]に詳しく書かれています。
[1]原子爆弾の誕生,リチャード ローズ
[2]原爆から水爆へ ―東西冷戦の知られざる内幕, リチャード ローズ
No.7
- 回答日時:
失礼します。
まず、核開発(研究)していたのがユダヤ系の学者たち。
核物質の入手はもちろん、実験、製造用の重水素の入手にさえ事欠いたのがドイツでした。
それと、こういう映画もありますよ。
「黙示録1945」
マンハッタン計画の映画です。
http://www52.tok2.com/home/spaceman/video/035MO/ …
関係者の大半が癌で死んじゃっているのがすごい。
参考にどうぞ。
No.6
- 回答日時:
ヒマに任せてクグっていて、こんなのを見つけました。
日本の戦前の核開発を含め、年表になっているので、わかりやすいと思います。
http://www.ask.ne.jp/~hankaku/html/nenp5.html
これによると、リューカンの重水工場の爆破が、1943. 2.27、
最後の在庫の重水が失われたハイドロ号の爆破が、1944. 2.20 ですね。
クヌートは、私の手元資料では、クヌート・ホウクラントとなっていますが、この年表では、クヌード・ハウケリドまたは、クヌート・ハウグランドと表記されています。
アルファベットでのつづりがどうなのかは、知りません。
もしかしたら、まだ存命かもしれませんね。
No.5
- 回答日時:
こんな面白い説もあるようです。
http://inri.client.jp/hexagon/floorA6F_hc/a6fhc1 …
ちなみに、アメリカの原爆開発はロス・アラモスで行われていましたが、ウラン235の濃縮はハンフォードで行われていたようです。濃縮過程は化学反応で洋かUI(ヨウ化ウラン)を使い、U238とU235を置換させていき濃縮度を増していくという方法だったと、どこかで聞いたことがあります。プルトニウム239の製造については知りません。
このハンフォードはまだ施設として存在していますが、耐用年数を過ぎたため、コンクリートで生めるなどの処分が必要なんですが、あまりにも費用がかかるため、いつまでも作業が始まらないようです。近くの住民にも白血病発生率が顕著だという報道もある雑誌で読みました。
No.4
- 回答日時:
私の聞いた話だと、ナチスのヒトラーは昔戦争で毒ガス攻撃を受けたので、どうもそういう兵器があまり好きではなかったということと、ナチス
の技術者が核兵器の危険性に気づいて、あれは危険だから使わないほうがいいとヒトラーに言って、わざと開発を遅らせていたとか聞いたことがあります、もしかするとそのあたりが原因だったのかもしれませんね、この回答への補足
失礼しました。
ANo.5さんのリンクにあるように、アルベルトシュペーアの手記は、『ナチス狂気の内幕』、だそうです。
他にも化学兵器を開発したものの、使わなかったそうです。
ホロコーストについても書かれていました。
ご回答ありがとうございます。
ヒトラーが第一次世界大戦で毒ガス攻撃を受けたことは事実です。
また、ナチスの事業のほとんどを手がけた建築家のシュペーアは著書の『回想録』の中で、
「ヒトラーは原爆を嫌っていた」と書いています。
ナチスはサリンも開発しましたが使用していません。
No.3
- 回答日時:
ナチスは、核兵器について、あとは試作して実験するだけ、というところまで進んでいましたが、レジスタンスの破壊活動で、原材料の一つ、重水を失ってしまったのです。
幸いなことに、再生産する前に戦争が終わりました。
破壊活動の経緯は、「テレマークの要塞」という世界的大ヒット映画になっています。
映画でも主人公になった、レジスタンスのリーダー、クヌート・ホウクラントは、この一件で実際に勲章をゲットしています。
今、人気なのは白クマのクヌートですが、このクヌート・ホウクラントは、20世紀の英雄のひとりで、戦後も、有名なコンチキ号で、ヘイエルダール博士とともに、ペルーからポリネシアまで冒険航海しています。
こういう映画の上を行く、命知らずのスーパースターというのは、実際に存在するんですよね。
ご回答ありがとうございます。
レジスタンスですか…(メモメモ)
映画というのはプロパガンダが大半(ナチスは絶対悪として描写)ですが、どのくらい史実に忠実なのでしょうか?
No.2
- 回答日時:
ソ連が開発したのはファットマンと同じ構造のプルトニウム爆弾です。
リトルボーイ(ウラニウム爆弾)方式だと誰がいったのですか?初めて聞きました。プルトニウム爆弾用の信管はアメリカの科学者がソ連に漏洩しました。(その科学者夫婦は死刑になっています)
リトルボーイの由来ですが、当時トールボーイという超大型爆弾ありまして、それより短かったのでリトルボーイになったのです。
ご回答ありがとうございます。
無知なためソ連について事実誤認があったようです。
リトルボーイの由来は諸説あるのではないのですか?
No.1
- 回答日時:
当時のドイツは ユダヤ人を迫害していたので、
ユダヤ人研究学者がアメリカに亡命して アメリカが先に開発するのに成功しました。
ウラン自体は限定地域しか無い事は無く
ドイツは世界の大半を占領しつつありましたが、完全制覇までは至っていません。
だから 2ヶだけしか原爆が出来ませんでした・・・・
ご回答ありがとうございます。
>ユダヤ人研究学者がアメリカに亡命して …
そのユダヤ人研究者が、「ナチスは開発寸前だ」とでも進言したからアメリカが本腰を入れたのだと思いますが、材料も施設も劣っていたのに逆転できるのですか?
ウラン以外の重水とかいう材料はどうなのでしょうか?
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