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「~にとどまらず」と「~のみならず」の意味は同じですか?
自由に置き換えることができますか?

A 回答 (4件)

はじめまして。



ご質問:
<「~にとどまらず」と「~のみならず」の意味は同じですか?
自由に置き換えることができますか?>

意味は違います。意味が異なるので、自由には置き換えることはできません。

1.
「とどまらず」は「とどまる」の打消し。「とどまる」は動詞。
「のみならず」は「のみなり」の打消し。「のみ」は副助詞、「なり」は断定の助動詞
ですから、両語の意味は

(1)「とどまらない」=「そこで終わらない」
つまり、まだ続く持続性のあることを示唆しています。

(2)「のみならず」=「それに限らない」
つまり、それに限定されない、無限の可能性を示唆しています。

(3)「持続性がある」と「無限の可能性」に、時間的遮断のないという点で、共通点があるため、似たような表現になりがちです。

(4)ただ、両者の違いは、「とどまらない」が「進行」を示唆するのに対し、「のみならず」は「状態」を示唆しています。つまり、前者は動的で、後者は静的な場面で使われます。


2、置き換えの実験:

(1)
「彼は学問にとどまらず、芸術の才能がある。」(X)
「彼は学問のみならず、芸術の才能がある。」(O)

「才能がある」は「状態」を表すので、「進行」を表す「とどまらず」は不適です。

(2)
「彼の活動範囲はAにとどまらず、Bにまで及ぶ」(O)
「彼の活動範囲はAのみならず、Bにまで及ぶ」(O)

「活動範囲が広がる」という「動的」なものと解釈すると「とどまらず」も使え、「範囲が及ぶ」という「状態」と解釈すると、「のみならず」も使えます。

(3)
「彼は成功にとどまらず、社会貢献に尽力した」(O)
「彼は成功のみならず、社会貢献に尽力した」(X)

上は、動詞が「(成功に)とどまらず」「(社会貢献に)尽力した」と2つありますのが、下は「(社会貢献に)尽力した」のひとつしかないため、成功も「尽力した」にかかってしまいます。つまり、「成功と社会貢献に尽力した」という文になってしまい、「成功に満足せず、社会貢献した」のニュアンスが伝わってきません。これは、「のみ」が副助詞として名詞を受けるという性質の影響によるものです。

以上ご参考までに。
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最近はやりの言葉で言えば



「偽装」に「とどまらず」、あれは極めて「詐欺」に近い行為だ。

食品衛生法に違反する「食肉偽装」「のみならず」、あの会社は「労働基準法」の違反でも追及されるかも知れない。

「とどまらず」→或る範囲を超えてつぎの領域(一段高い)へ進行する

「のみならず」→或る範囲とは別の領域へ進行する

微妙な違いがありますが、

あの映画俳優は演技だけには「とどまらず」、製作から演出に迄も手腕を発揮しようとしているし、その才能がありそうだ。
褒め言葉としてはこちらが優位かな!?

あの映画俳優は演技「のみならず」、製作から演出に迄も手腕を発揮しようとしているし、その才能がありそうだ。
褒め言葉としては、少し劣勢かな!?
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基本的に違う言葉が2つあるということは微妙とはいえ意味が違うということですよね。



とどまらずは「そこに<留(とど)まる>ことをしない」
のみならずは「それ<だけ>でない」ということですね。

とどまらずは 状態として止まることがない、のみならずは 範囲として切捨てをしない、ということを頭において使っていくといいと思います。

言葉の構成(漢字などは その字ごとの意味)の1つひとつを良く見て考えてみるとおのずと意味を把握しやすくなることが多いようです。
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1→2→3→4→5→6→7→8


という何かがあるとする。

●「4にとどまらず」は1・2・3と進み4に留まらない。

●「4のみならず」は4のみしか無い。

では無いでしょうか?
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