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大日本帝国は朝鮮半島を植民地にしました。

しかし、他の列強国のそれとは違い、東南アジアに比べれば地味も少ない朝鮮半島の支配は赤字続きで、経営的に失敗でした。石橋湛山が言ったとおりに。

結局、日本が朝鮮を支配下においたのは、ロシアの南下を防ぐ為だと言われています。ロシアに朝鮮を支配されたら、そのつぎに日本も支配されていた、ということらしいです(最近、日露戦争はイギリスにそそのかされた結果だという考えが頭から離れません)。

質問1。個人的な考えでは、日露戦争をするくらいの軍事力があれば、朝鮮半島支配などせずとも、本土防衛は出来たのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

質問2。ロシア南下防止以外に、朝鮮支配のメリットまたは必要性はあったのでしょうか。

よろしくお願いします。

A 回答 (8件)

#3です。

1と2について、まとめて補足します。

日本が朝鮮を支配するメリットは、大陸進出の足がかりです。
すなわちロシアにとって、朝鮮を勢力下に置くメリットは「日本の北上を防ぐ」が第一になります。
日露戦争を日本が回避した場合、ロシアは大兵力を満州に集め、中国の制圧を始めるでしょう。手間のかかる日本侵攻より、ずっと楽でメリットが大きくなるのですから。
これは中国南部の沿岸地域を勢力下に置くイギリスにとって、最悪の展開です。
日露戦争は日本本土防衛でなく、イギリスの利権を防衛してあげるための戦争ではないかと考える次第です。もちろん、戦後に大陸進出の足がかりを残せれば、日本にとっても意味のある戦争だったわけですが。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
回答者様のこの意見に賛成なのです。
ただ、確信に至るまでの知識はありませんが。

お礼日時:2007/12/28 08:59

「日本も支配されていた」という表現は飛躍しすぎでは。

#2みたいに現代人の後智恵回答を引っ張り出すことにもなるし。

#3を補足
朝鮮半島を獲っても経済的に割りに合わないという意見は、日露の開戦前からブルジョア向けの新聞でも唱えられ、広く浸透していた常識的な論調。国内資本家が対露戦に関わる半島進出政策に与えた影響はほとんど無い。

ロシアをみればわかるが、帝国主義は資本主義の成熟をかならずしも必要としない。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
半島を獲る必要は無かったという意見ですよね。
だとしたら、どうして対露戦争をやったのかということで、私はイギリスが日本に仕向けたのではないかと思ったわけでした。

お礼日時:2007/12/28 09:26

質問1について



本土防衛は可能だったと思います。特に、身を削るような本土での血戦に持ち込めば、イギリスでさえ薩英戦争1回で懲りたので、費用対効果的に先方に戦う意思をなくすことはできたでしょう。

ただ、当時の日本は侵略されなければよい、という状況ではなく、いやが上にも国際貿易に参加させられ、収支を黒字にしないといけません。経済的な従属が植民地化の第1歩でしたから。そういう意味では、朝鮮半島を他国に押さえられると、日本海の制海権と中国大陸との貿易は不利を強いられ、日本の目指す自由貿易にはかなりの支障があったと思います。また、仮に朝鮮半島をロシアに押さえられた状態で制海権を日本近海で維持するには、本土防衛のためだけに大きな海軍力の維持が必要だったでしょうし、これもこれで朝鮮半島の植民地経営なみに経済的に見合うものではなかったと思います。


質問2について

ロシア南下防止という実利以上に、日本が大国ロシアの南下を力で防いでいるという政治的アピールが大きかったのではないでしょうか?

日露戦争の日本勝利が世界的に喧伝されたように、かなりセンセーショナルな出来事でしたので、治外法権の撤廃や関税自主権の獲得、国際連盟で理事国になれたり、第1次世界大戦で欧米諸国を助けるふりをしてドイツ領をちゃっかり奪うような荒業など、日本があの後アジア唯一の列強として世界から一目置かれる存在になれたのは、ロシアを破って朝鮮半島を先方に渡さなかった事実があったからこそだったのではないでしょうか?

タイやトルコのように、欧米に立ち向かえずに領土防衛に汲々としている状態では、列強として認められることはなかったと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
ロシアが南下したとして、中国の利権をどれだけ独占するかが問題ですね。これを当時の日本や他の列強国がどう分析していたかを知りたいものです。

質問2の「政治的アピール」というのは興味あることばです。ロシアに勝ったからこそ列強国になったわけですから、そのとおりですね。

お礼日時:2007/12/28 09:20

1番については、そのとうりだと思います。


ロシアには、日本を征服する力、特に海軍力がありませんでした。
一時的に、局地的に占領できたとしても、その軍への補給路の確保ができませんから、一時的な占領以上の事はできません。

2番についても、植民地支配のデメリットが大きくなったため、欧米諸国は、第二次大戦後植民地を放棄して、傀儡政権を通じての支配に切り替えました。
植民地のデメリットが大きくなったのは、第二次大戦後の民族主義の高まりによるものですが、朝鮮ではすでに朝鮮民族としの民族性が確立していましたから、他の欧米植民地よりも早くデメリットが上回った状況になってしまいました。
ただし、地政学的観点では状況が異なります。
大陸国家は、陸地の続く限り領土を拡大し、敵の攻撃に対しての縦深を深くとりたいと思うものです。
一方島抄国家は、大陸の一番近いところを領有し島抄部の安全を確保したいと思うものです。
日本においては、日本の安全確保(交通の安全も含む)のために、日本の対岸の釜山などの領有を望みます。
大陸勢力の拡大に危惧すると、その大陸の拠点防衛のために占領地の拡大を望みます。
それが朝鮮半島全体の占領であり、満州占領となります。
つまり、地政学的必然で占領したといえます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
「地政学上、半島の占領が必要だ」とイギリスに言われたのかもしれませんね。

お礼日時:2007/12/28 09:08

 私も質問2に関しては同意見です。

(ロシア南下防止)

 ただ、質問1には反論があります。

 まず朝鮮半島をロシアに支配されると、旅順が安全地帯に成ってしまい、バルチック艦隊到着まで旅順艦隊が無傷で残ってしまいます。

 両艦隊が合わさると戦力は、日本1:ロシア2以上(旅順とウラジオストックの艦隊だけで連合艦隊と同規模)ですから、史実の日本海海戦の様な勝利は望めません。

 このような状況では、九州、中国地方の制海権がロシアに取られてしまいます。(史実ではウラジオストック艦隊は東京湾迄進出して通商破壊作戦を実施しておりますが、これが史実の数倍の戦力で行なわれたとしたら…。)

 また、実際の戦闘が行なわれるのが史実より遅れますから、シベリア鉄道の複線化に伴い、史実より膨大な兵力と物資がヨーロッパより送られるます。

 史実以上に日本の置かれた状況が悪化する為、欧米で行なわれた日本の戦時国債の買い手が付かず、戦闘自体が行なえない状況に成りかねません。(実際にも当初は買い手が付かず非常に苦労した様です。)

 最後に、仮にロシアが日本に攻めて来なくても、それに備えた軍事力を常に維持し続ける事は、当時の日本には負担が大きすぎます。(史実では戦争後に日露協約が結ばれ、負担が軽減されますが)
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
イギリスの支援なくして、日本が列強国にはなれませんでしたよね。

お礼日時:2007/12/28 09:06

1.同感です。


  ロシアが日本列島に橋頭堡を確保するには、ウラジオストック(これが釜山だとしても同じですが)からの海上補給線を確保しなければなりませんが、妨害するには日露戦争当時の海軍力で充分すぎるほどです。

2.植民地支配で黒字を出す政府は、存在しないのではないでしょうか。植民地支配には膨大なコストがかかりますので。
帝国主義国家において植民地を必要とするのは、国内の資本家たちです。
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質問1。

答えはYESです。
>結局、日本が朝鮮を支配下においたのは、ロシアの南下を防ぐ為だと言われています。
それは戦後から付け加えられた後づけの理由ですね。
よく考えてみてください。ロシアは朝鮮を欲しがっていたのは、ロシア本土から直接海に出られる港が欲しかったからで、海を隔てている日本を獲得するメリットはほとんどありません。しかも、四方を海という自然の要塞に守られている日本を海戦が苦手なロシアが占領するのはどう考えても不可能です。
「ロシアが日本を欲しがっていた」とする史料は皆無です。

質問2。だから、ロシア南下防止が朝鮮支配のメリットではないのですが。
それはいいとして。
植民地支配のメリットはいつでも労働力と消費地の確保です。
確かに、政府が作るインフラに比べて貧しい朝鮮から入ってくる税収入の方が少なかったですが、
新しい消費者、開発先、投資先を開拓できた日本の企業は潤いました。
とゆうか黒字の植民地なんてないと思いますが。
基本的に植民地にされる土地は植民地にする国に比べて極端に貧乏なので、支配してインフラを作るコストに見合うだけの税収入を期待するのは不可能です。

この回答への補足

質問2に対してですが、欧米の植民地政策に比べてインフラ、教育などの投資があまりにも多すぎて採算が合わなかったのではないでしょうか。
企業は潤ったでしょうし、庶民もそのおこぼれに預かったでしょうが、結局朝鮮開発の為の多額の税金を徴収されることになるのですから、経済的にマイナス面の方が多かったのではないでしょうか。

補足日時:2007/12/24 12:39
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【質問1】


古来より、朝鮮半島は日本の防衛に大きな影響を与えてきました。

古代に天智天皇が朝鮮半島に出兵して、白村江の戦いで唐・新羅の連合軍に大敗しましたが、その結果として日本を防衛するために北九州に防人を配置せざるをえなくなりました。
もし朝鮮半島に友好国である百済が存続していたならば、防人の必要性はなかったのです。

次に元寇。
元軍が日本に攻めてきたのは、朝鮮半島の高麗が元の属国となったためです。
高麗が日本に中立の立場を捨てて元寄りとなったため、元の日本遠征が現実のものとなりました。

今もその状況は同じで、第二次世界大戦で敗戦した日本が、日米安保があるとはいえ平和を謳歌できたのは、韓国が西側陣営の国だったからです。
もし冷戦期に北朝鮮が韓国を吸収合併していたら、日本本土の脅威は今の北朝鮮弾道ミサイル以上に脅威だったでしょう。

このように、朝鮮半島にある国家が日本と同盟もしくは中立である限り、日本の安全はほぼ守られます。
幕末には、最新鋭の蒸気船で江戸幕府は大いに脅されましたが、現実の戦争では薩英戦争で薩摩がイギリス艦隊を撃退したように、征服される危険性は比較的低かったのです。

しかし、朝鮮半島が日本に敵対する国に支配されると、対馬海峡を渡って大量の陸軍を日本本土に送り込むことが可能となります。
幕末の動乱を切り抜けてきた明治政府の元勲たちは、その事実を今の私たち以上に、真剣に捉えていたと思われます。

【質問2】
あまり、ありません。
日清戦争も、朝鮮半島の支配権を巡る戦いでしたが、経済的にみればどう考えても利益を出していません。
ただ、フランス革命後のフランスが革命の輸出に奔走したように、明治維新の成果を利益を度外視しても隣国にまで広げたいという一種の理想や侠気が、当時の日本人にはあったと思われます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
古来より、朝鮮半島が日本の「防壁」だったということですね。

お礼日時:2007/12/28 08:55

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