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教えてください。
もしも、敗戦したドイツに、もっと優しくしていたら、
二回の戦争は起りませんでしたか。

日本は、なんで真珠湾を攻撃したのですか。

A 回答 (2件)

現代の感覚では、戦争は悪であり、経済的に得るものはないとされていますが、第2次大戦前までは違いました。



当時、戦争が起きてしまった大きな理由は、経済が自国と植民地を連動させた、ブロック経済だったということがあります。
この構造自体は、イギリスが東インド会社を作り、本国の工業製品とインドの資源を交換して利益を得るところから始まりました。もちろん潤うのは本国だけで植民地は搾取されるわけです。

このようなやり方がうまくいったために、西洋諸国がアフリカからアジア、アメリカ大陸まで植民地化していき、ほぼ地球全部が西洋諸国に分割され、それ以上に各国が利益を求めたために、第一世界大戦が起こります。
世界大戦という名がついているのは、本国同士だけでなくその植民地も同様に戦いに巻き込まれたからです。
またこの戦争の後、被害の甚大さに各国が呆然となり、反省をこめて国際連盟を作りましたが、このように被害が大きくなったのは、兵器の近代化と国民国家の誕生により、原則的に国民が兵士として誰でも扱える強力な武器を使用し戦ったためです。
チャーチルは「この戦争から、騎士道がなくなり、大量殺戮になった」といっていますが、事の本質をあらわしています。
それは近代的な国民国家と君主制国家の枠組みがこの大戦後破綻し、本当の民主国家へ向けていろいろな模索が始まったことにも現れています。

さて、前置きが長くなりましたが、第2次大戦が起こってしまったのは、第1次大戦終結後の国家間の枠組みの変動期で、まだ国民国家としてのやるべきことをどの国も理解していなかったからだと思います。
第一大戦中に、帝政ロシアが崩壊してソビエト社会主義が出来ます。第一大戦の後のヨーロッパは、君主制(封建制)の変わりになる富の再分配方式について実験的な手法が数多くありました。
ひとつは、先に書いた社会主義国家です。しかしドイツは隣がソ連ということもあり、また敗戦国として自国の経済が衰えたままだったため、全体主義的なナチズムに熱狂することになります。
このようにヨーロッパでは、政治的イデオロギーの対立が根深くなってきており、またヨーロッパ全体が第一大戦後の不況にあえいでいたために、解決策として戦争が始まりました。
ここで覚えておいてほしいのは、ヨーロッパ自体が古代ローマの時代から飢えると侵略戦争をお互いにしてきた歴史があるということです。
社会的な構造としてうまくいかない理由と解決方法を他者の富を分捕ることで、解決しようとする最後の試みが、第2次世界大戦だったといえます。

ドイツが全体主義にならなくても、ソ連が台頭してきたことや不況が長引いたこと、ブロック経済以外の各国協調による不況の克服をまだ知らない当時は、戦争以外に社会や経済を立て直す方法がなかったともいえ、いづれどこかで調整のための戦争は起こったのではないでしょうか。

日本の事情でいえば、明治以降ヨーロッパの弱肉強食の世界に参戦し、一応の独立を保っていましたが、西洋と違い下からの民主化というよりは上からの民主化だったため、独裁的な軍部の暴走を許し、また軍部も第一大戦で増えた人員を削減することが困難になり、関東軍の暴走の元となったといわれています。
結局日本でも、中国の共産主義化やソ連の極東進出などが重なり、イデオロギー対立の色彩が出てきます。ただしそれをあおったのはむしろ日本の関東軍であるといえます。

このようなことを踏まえて、国際社会の協調性を乱したとされるドイツ・イタリア・日本と連合軍との戦いとして第2次世界大戦は始まるのですが、自国の生存のために他国に侵略することが原則許されてきた第1次大戦前と、それを許さないとした国際連盟でのルールの変更が急すぎて、納得できない国(自国の問題が多い国)が引き金を引いたわけです。

この後、ご存知の通り、ドイツが降伏し、原爆が投下されたことにより日本も降伏し、戦争が終わります。

ここでまたルールが変わります。つまり核兵器のおかげでどんなに人員を上陸させても、ドカン!で終わりというルールです。
つまり、戦争はここに来て初めて割りに合わなくなったのです。また第一大戦の反省から、敗戦国に賠償を求め経済的に困窮させるとかえって、戦争を呼ぶことになる、ということを学んでいましたから、戦勝国は戦後賠償を原則的に放棄しましたし、日本については援助も行っています。
(その後の日本の援助は戦後補償の代わりではありますが自発的なものです)

現代では、各国がそれぞれの能力を出して相互に協力していますので、そのような国との間で戦争が起こる可能性はほとんどありません。
経済が国際化することで、またひとつルールが変わり、戦争が出来ない国際的な仕組みが出来てつつあるのです。
(その代わり、国家間の戦争ではないテロ行為が問題になってきました)
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まず「総論」なのですが、戦争で幸せになる人、また幸せになる国はありません。


多大な犠牲と、多大な資金がかかり、生活は困窮し、避難民は死んで行き、作物は壊滅し、田畑は失われ復旧も難しくなり、生活基盤が全て無くなります。
数少ない人々が「濡れ手に泡」を掴みますが、それだけのことです。
「泡」を幸せと呼べるならそうなのでしょうが。

戦争は人が行う行為の中でも一番「破壊的で、無生産な行為」です。
人が「日々の生活」を行っていく上での、最大の敵であり、最悪の行為と言えましょう。

>もしも、敗戦したドイツに、もっと優しくしていたら、二回の戦争は起りませんでしたか。
歴史に「もし」はありませんので、それはわかりません。
また戦争が起こる「根っこ」はとても深く、そして運命は本当に「悪戯」なものです。
あの「アドルフ・ヒトラー」にしたって、まかり間違えば「売れない絵描き」か「三流建築家」で人生を終わったかもしれませんしね。

>日本は、なんで真珠湾を攻撃したのですか
これには諸説あって、真実は不明と言って良いと思います。
今のところわかっているのは
「攻撃は未然に防げた可能性もあった」ということくらいです。

歴史の解明には「インスピレーション」が大事なので、いろいろと調べて、自分なりの「推論」を出して見て下さいね。
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