プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

OHラジカルがトリメチルアミンを攻撃する際には窒素ではなく水素であるという回答を拝見し、大変参考になりました。
その回答の中で、水の中では水素ではなく窒素の非結合電子対から電子を引き抜く反応があるということでした。
この反応について参考文献をご存知でしたら教えて下さい。
文献を検索しているのですが当てはまるものがなく、困っています。

A 回答 (2件)

お待たせしました、以下に示すような速いプロトン化が起きるので区別は難しいとのことです。


Zeitschrift fur Naturforschung 41b 505-513 (1986)
Suresh Das and Clemens von Sonntag
水溶液中でのトリメチルアミン(Me3N)とヒドロキシルラジカル(HO・)の反応をN2O飽和水のパルスラジオリシスで解析。
生成するラジカルは以下のような速いプロトン化平衡にある。(のでどこが抜かれたか分離できない)
Me2NH^+ -CH2・⇔Me2N-CH2・⇔Me3N^+・
酸性度は
Ka1=[H+][ Me2N-CH2・]/[ Me2NH^+ -CH2・]=10^-3.6
Ka2=[H+][ Me2N-CH2・]/ [Me3N^+・]=10^-8.0
つまりMe3N^+・は弱酸でその異性体Me2NH^+ -CH2・は結構強酸。
Me3N + HO・→ Me3N^+・ + HO- and Me2N-CH2・ + H2O
の速度定数は「合わせて」1.2×10^10 (Lmol^-1s^-1) (単位がおかしい気もするが、パルスラジオリシスで試薬大過剰だからこれで良いのか?)
同様にアンモニウムからの引き抜きは、
Me3NH^+ + HO・ → Me2NH^+ -CH2・ + H2O   k=1.1×10^8 (Lmol^-1s^-1)
Me3NH^+ + HO・ → Me3N^+・ + H2O   k=2.9×10^8 (Lmol^-1s^-1)
これも合わせてk=4×10^8 (Lmol^-1s^-1)になります。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

大変早い回答に驚きました。
調べて頂きありがとうございました。
先日の文献とともに参考にさせていただきます。

お礼日時:2008/04/08 14:09

QNo.3921387へのお答えの件でしょうか。


http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3921387.html
この場合水の中ではHO-が安定化されるので、可能性として排除出来ない、という議論でした。
ヒドロキシルラジカルで実際非共有電子が抜かれるかどうかは、また調べないと分りません。
一応調べますが。莫大になりそう(汗

この回答への補足

はい。QNo.3921387を拝見しました。
水中にOHラジカルとトリメチルアミンが存在したとき、OHラジカルがトリメチルアミンと反応するのか、反応するとしたらどこと反応するのかを確認したいのですが、ご指摘のように文献はたくさんありましたが、適当な文献が見つけられませんでした。
そこで今回の回答を拝見し、質問させていただきました。
よろしければご協力頂戴したいと思います。
宜しくお願いします。

補足日時:2008/04/07 21:45
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!