No.1ベストアンサー
- 回答日時:
40代。
男性。ウエイトトレーニング歴7年。●>そもそも、たんぱく質とは、体に溜めておくことが出来ない栄養素なのでしょうか?
■体の肉を構成する物質はタンパク質ですので、御質問はこう書き替えられないでしょうか。
★「環境適合以上の★筋線維タンパク質は、体に溜めておくことが出来ない栄養素なのでしょうか?」
結論から先にいうと、★「タンパク質(筋線維タンパク質)は、体に溜めておくことが出来ない栄養素」となります。
タンパク質を体に溜めるためには、糖(グリコーゲン)、中性脂肪(TG:トリグリセリド)という形で溜まります。
これは、★体のエネルギー源としての蓄えになります。
筋肉ではありません。
筋肉はそもそも、★今の環境に適合した分で付いているので、溜めるというような余剰分は存在しません。
また、この反応は不可逆なので、糖(グリコーゲン)、中性脂肪(TG:トリグリセリド)から、タンパク質(アミノ酸)は合成されません。
※グリコーゲン:多糖類:ブトウ糖(単糖)分子がいっぱい結合した物で、糖として、体の中での蓄えに向いた形態。
<グリコーゲンの資料>
<レップ数の低下について>
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3610766.html
■体に必要な3大栄養素は、P:タンパク質(プロテイン)、F:脂肪、C:炭水化物です。
PFCと覚えます。
体の中のタンパク質は、筋線維細胞の原料になったり、細胞同士をくっつけたり、骨を構成したり、筋肉、腱、眼球を作ったりで体を構成する材料です。
<ウキペデュア:タンパク質>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%B3% …
<以下抜粋>
タンパク質の生体における機能は多種多様であり、たとえば次のようなものがある。
酵素 :代謝などの化学反応を起こさせる触媒である。
生体構造を形成するタンパク質 :コラーゲン、ケラチンなど
生体内の情報のやりとりに関与するタンパク質:タンパク質ホルモン、受容体や細胞内シグナル伝達に関わるものがある。酵素作用を持つものも多い。
運動に関与するタンパク質 :★筋肉を構成するアクチン、ミオシンなど★
抗体 :抗原に対し特異的に結合することで免疫に重要な役割を果たす。
栄養の貯蔵・輸送に関与するタンパク質 :卵、種子、乳(カゼイン)などに含まれそれ自体が栄養として用いられるものや、血液中で低分子の栄養分やホルモンを結合しているアルブミンなど。
<抜粋終わり>
<ウキペデュア:コラーゲン>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%A9% …
<ウキペデュア:ケラチン>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%A9% …
■骨を構成するカルシウムと、タンパク質(以下断りのない限り、筋線維タンパク質)の体での立ち振る舞いはよく似ています。
両者とも、アナボリック(同化)とカタボリック(異化)を同時進行しています。
(異化:カタボリック<->同化:アナボリック)
骨を構成するカルシウムは、「骨芽細胞で骨の合成」と「破骨細胞で骨の分解」を同時に行っています。
入ってくるカルシウムの量が少なければ、不足分を補うミネラル分として血中に放出されていきます。
そのまま、カルシウムの摂取がないと、骨祖鬆症(こつそしょうしょう)になってしまいます。
タンパク質も同様に、▼炭水化物(グルコース:ブドウ糖)の摂取が少なかったり、▼タンパク質の摂取量が少なかったり、▼筋トレなどの筋肉負担が少なければ、筋肉が分解(異化:カタボリック)されてしまいます。
普通の人は、1日に体重1kg当たり1.08gの摂取が良いようです。
▼炭水化物(グルコース:ブドウ糖)の摂取が少なかった場合、体は自らの筋肉を分解して、この事態に対応します。
タンパク質が分解され、糖(グルコース:ブドウ糖)となりエネルギー源を作り出します。
※炭水化物が消化吸収されると、最終的には、糖(グルコース:ブドウ糖)となります。
また、遅筋ではタンパク質が分解されたアミノ酸が、そのままエネルギー源になります。
速筋は、糖(グルコース:ブドウ糖)しか、エネルギー源に出来ません。
▼タンパク質の摂取量が少なかった場合は、筋線維が細くなっていってしまいます。
程度の差がありますが、多かれ少なかれ運動(普通生活でも)した場合、筋線維は壊れていきます。
ひどい場合は、良く言われる筋肉痛(遅発性筋肉痛)を従います。
壊れることで、運動の負荷を吸収(エキセントリック収縮(伸張性収縮))します。
入ってくる、タンパク質が少なければ、筋線維を補修できません。
この結果、細くなっていきます。
▼筋トレなど(普通生活でも)の筋肉負担が少なかった場合は、余計な筋肉を分解しにいきます。
余分な筋肉は、付いているだけでエネルギーを消費します。
体は、余分な筋肉をなくして、省エネにしようとします。
寝たきりになると、筋肉は細くなります。
■タンパク質が分解される時は、アミノ酸(糖原性アミノ酸)に分解され、肝臓で糖新生という反応を経て、糖(グルコース:ブドウ糖)を作り出します。
この時、N:窒素分は、脱アミノ化という工程を経て、腎臓でこされ、尿素、アンモニアになって排出されます。
タンパク質を多く摂りすぎると、タンパク質という形では蓄えてはおけませんので、糖新生で糖にされます。
この際、大量の窒素分の処理を腎臓で行いますので、おしっこの臭いがアンモニアできつくなり、色も茶色で濃くなります。
タンパク質の★限界大量摂取の目安です。
水を多く取って、腎臓の負担を減らします。
1日に2リットル以上といわれます。
合成された糖は、肝グリコーゲンになって蓄えられ血糖値を一定にしたり、血中にブドウ糖となって放出されたり、筋グリコーゲンになって蓄えられたり、肝臓で★中性脂肪に合成され蓄えられます。
余剰のタンパク質は、巡り巡って、中性脂肪にもなるのです。
国が違えば、肉(タンパク質)が主食なところも多くあります。
タンパク質が、主食となっても十分である理由、上記よりおわかりかと思います。
タンパク質は、糖新生という過程を経て、糖(炭水化物)でもあり得るのです。
肉食動物などもそうです。
<糖原性アミノ酸>
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B3%96%E5%8E%9F% …
<以下抜粋>
糖原性アミノ酸(とうげんせいアミノさん)とは、脱アミノ化(アミノ基転移による場合を含む)を受けた後、
炭素骨格部分がクエン酸回路・解糖系(糖新生系)を経由して、
★グルコースあるいはグリコーゲンに転換されうるアミノ酸のこと。
糖原性アミノ酸を以下に示す。
■グルタミン酸や2-オキソグルタル酸を経由してクエン酸回路に入るもの
アラニン
アルギニン
グリシン
グルタミン酸
システイン
スレオニン
セリン
ヒスチジン
ヒドロキシプロリン
プロリン
■スクシニルCoAを経由してクエン酸回路に入るもの
★イソロイシン
メチオニン
★バリン
■フマル酸を経由してクエン酸回路に入もの
チロシン
フェニルアラニン
BCAA(★バリン、ロイシン、★イソロイシン)
<抜粋終わり>
<味の素:「スポーツ」に活きるアミノ酸>
http://www.ajinomoto.co.jp/amino/aminosan/ippan/ …
<以下抜粋>
筋肉の組織は、★アクチンと★ミオシンというたんぱく質でできています。
このアクチンとミオシンの主成分は★ロイシン、★イソロイシン、★バリンというアミノ酸で、
その分子構造から分岐鎖アミノ酸(BCAA=Branched Chain Amino Acid)と呼ばれます。
BCAAは、★筋たんぱく質に含まれる必須アミノ酸の★約35%を占めています。
そこでBCAAを補給すれば、筋肉組織の原料が豊富になり、筋力アップに効果をもたらすことになるのです。
<抜粋終わり>
■入ってくるタンパク質が、その人の生活(運動強度)に合ってなく少なかった場合、筋線維が分解され、細くなっていくことがあります。
この逆に多かった場合、中性脂肪となり、太る事になります。
普通の人が、ダイエット、フィットネス(健康増進)レベルで筋肉を付けようとする場合、★平均的な食事では取り立ててタンパク質を摂らなくとも良いような感じがします。
おおよそ、1日に体重1kg当たり1.08g以上は摂っていると思います。
御心配でしたら、献立の栄養素を調べて、積算してみてはいかがでしょうか。
<五訂日本食品標準成分表:トップ>
http://cgi.members.interq.or.jp/sapphire/satoshi …
★サプリメントとしてのプロテインなどは、いらないと思います。
ダイエットの宣伝に乗せられて、余計な散財はしない方が良いと思います。
●資料
<質問:ダンベルでの筋トレ>
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=2019544
<質問:カーツウェアを使って加圧トレーニングしている方>
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=2386245
<筋肉痛とは・・・>
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2508954.html
<運動の際の炭水化物・脂肪の燃焼について>
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3521589.html
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