例えば生まれてきて赤ちゃんから老人になって死ぬまで
ずっと毎日腕をパタパタ一生懸命振りそれを子孫代々長い年月続けるとします。
何千年後か何万年後か先に人間は鳥のように羽が生え飛べるように進化できますでしょうか?
同様に、カメレオンのように体の色を変えたりホタルのように光ったりできるようになりますでしょうか?
毒を吐く生き物もいますが人間もどうにか努力したら毒物を発射できるようになりますかね?
また、進化してきたというのなら逆に人間から長い長い年月をかけて
ミジンコや菌類のような小さい生き物に戻ることは可能でしょうか?
No.1
- 回答日時:
有り得ません。
「進化」を引き起こすたった唯一の原因は「遺伝子の変異」です。
何故なら、親から子に伝えられる唯一のものがこの遺伝子(細胞の核の中に入ってるタンパク質の一種で、生物種や個体に応じて配列が決まっています。いわば体の設計図です。)だからです。
一生腕を動かしていれば確かに腕の筋肉は強くなるでしょうが、遺伝子には何の変化も起きません。わかりやすく言いかえれば、どんなに体を鍛えても、遺伝子という体の設計図を書きなおす事はできません。遺伝子に変化が起きるのは、細胞が(減数)分裂をする時、紫外線の照射など外からの刺激がある時、ウイルスが侵入した時、などです。
「自然淘汰」とか「Natural Selection」とかいう言葉を聞いたことはありませんか?あるいはダーウィンの名前に聞き覚えはありませんか?本屋に行けば入門書がたくさん出ているので、興味があれば読んでくださいね。(実は生物の進化は自然淘汰だけで全てが説明できるほど単純ではなくて、最近は分子レベルでの変化が注目されています。でもそれは専門的な内容になるのでここでは控えます。)
ただ、遺伝子操作によって人間に羽をはやす事は理論上可能です。研究すれば近いうちに出来るようになるかもしれませんが、人間の体の改造は倫理的な問題で多くの国で禁じられているので、たぶん誰もやらないでしょうね。
>カメレオンのように体の色を変えたりホタルのように光ったりできるようになりますでしょうか?
これは既にやっています。人間ではありませんが、ホタルの発光器官の遺伝子を移植して、お腹が光る金魚などが既に生まれています。
No.2
- 回答日時:
>羽が生え飛べるように進化できますでしょうか?
無理でしょうね。
進化のメカニズムがはっきり分かっているわけではありませんし
そもそも人間では空を飛ぶには体が重すぎます。
今の重さのまま空を飛べるようにするには
ハングライダーなんかを見れば分かると思いますが
非常に大きな翼とそれを操る為の強靭な筋力が必要になります。
手を振ったくらいでどうにかなるレベルではありません。
>ミジンコや菌類のような小さい生き物に戻ることは可能でしょうか?
前例が発見されているわけでは無いのでなんとも言えませんが
そこまで退化する前に絶滅するほうが先になるかと思います。
No.3
- 回答日時:
私も似たようなことを考えたことがありますよ。
でも、羽が生えて飛べるようなこと無いでしょうね。
飛ぶためには翼は勿論ですが、身体を軽くする必要があり、重量のかさむ骨の構造を軽くて丈夫なハニカム構造に変化させねなりませんし、足も鳥や昆虫は細くて軽いのに、人間の足はかなりの重量を占めてます。
つまり、身体全体を飛ぶために変化させる必要がありますが、今の社会は通常の人間の身体に適した環境になっているため、普通に生活をしていれば軽い構造には変化できません(生活ができなくなる)。
またある範囲で環境へ適応することはあっても、進化というのは偶然の産物であり考えて進化するものではないでしょう。ある科学者が、「再び45億年に戻り、進化をやり直したら今とは全く別の世界になるだろう」と言った記憶があります。
もう一つの理由として、人間は保守的な生物だということ。
時々、奇形として腕が3本あったり、シャム双生児のように頭部が2つある子供が生まれるニュースを見ますが、手術で通常の人間の形に変えますよね。
もし、そのまま育てれば普通の人間より優れた能力を発揮するかもしれないのに・・・(多くの場合は短命に終わるでしょうが、ごく一部は優れた能力を身につけてるかもしれません)
人間は現状維持を望み変化は望まないのです。もし、生まれた子供に昆虫のような羽があったら、長い先の子孫では飛べるようになるかもしれないのにやっぱり手術で切り落とすでしょうね。これでは、長い年月をかけても進化することはできません。
ということで、回答としては進化しません。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
非常に基礎的かつ重要なことは、「獲得形質は遺伝しない」ということです。
つまりNo.1さんが回答されているように「腕をどれだけ振って筋力を増強しても、それは遺伝子に反映されないので次代には伝わらない」のです。
ヒトが持っている基礎的な腕の筋力が1だとして、それを鍛え抜いて5に増強したとします。でも、その子供はまた1からスタートするわけです。決して5からスタートできるわけではありません。これだと永遠に空を飛べるようにならないのは理解できると思います。
ま、腕の筋肉だけを鍛えたところでどうにもならないのは、他の方の回答にもあるとおりですが。
言い方が違うだけで論旨はNo.4さんと同じことなのですが、例えば人類が青年期に達する前に必ず10mの高さから飛び降りなくてはならなくなったとすると、体重が軽い人が生存に有利になるでしょう。
他にも身体が柔らかい人や受け身が上手い人も生き残りそうですが、要するに「飛ぶための形質」をほんの僅かでも遺伝子として持っている人が生存に有利な環境になるわけです(選択圧がかかる、とも言う)。
そういう「10mの高さから飛び降りても死なないためのほんの僅かでも有利な形質」を持った人が生き残り、その中でさらにほんの僅かだけ有利な形質(例えば腕が平べったくて飛び降りた時に僅かだけでも空気抵抗がかかる人、とか)を人が突然変異で現れると、その人はその集団の中でも生存に有利になるわけです。つまりその「腕が平べったい」遺伝子が集団内で増えていくわけです。
そうやって「ほんの僅かずつ」の変異がひたすら長い年月をかけて積み重なって、数万年ではさすがに無理かとは思いますが、数百万年・・・でも無理かなぁ、数千万年も経てば、人類は空を飛べるようになるかも知れません。
その間に、少しずつハードルを上げる(10m~20m~30mかつ水平に50m、とか)必要はありそうですが。10mの高さを飛び降りて生き残る、というだけでしたら、単に体重が軽くて身体が柔らかいだけで進化も止まりそうだし。
突然変異と自然淘汰による進化、という考え方の基礎がこれです。
現在の自然界でも、ある程度の距離を滑空できるヘビとかもいますし、ムササビなどもそういう意味では飛ぶことに関しては進化の中間的な形質を持っているわけです。
それをNo.4さんのように人為的な選択交配を用いてやると、まあ数万年は辛いかも知れませんが、もしかしたら比較的短期間で「空を飛ぶ人類」が作出できるかも知れません。まあ既に「ホモ・サピエンス」ではなくなっているでしょうけど。
これは古来より人類が家畜に対して行ってきた「品種改良」の手法そのものです。そういう意味では、品種改良とは進化論の実地応用と言えるでしょう。
>また、進化してきたというのなら逆に人間から長い長い年月をかけて
>ミジンコや菌類のような小さい生き物に戻ることは可能でしょうか?
「戻る」のは数学的に不可能です。
進化とは上で説明したように、そのひとつひとつは非常に些細な変化の膨大な積み重ねで、その些細なひとつひとつの変化そのものは「偶然」によっているわけです。
ですから、たった1つの外見では見分けも付かないような変化を「戻る」ことは可能性としてはあっても、進化の道筋を逆に辿っていくことは数学的な可能性としてゼロと言って良いでしょう。
ただ、「戻る」のではなく、単純な生物に「進化する」可能性はあるといえばあるのでしょうが、そもそもここまで環境に対して「複雑化する」方向に進化を続けて生き延びてきたわけですから、「単純化する」方向に進化の方向を変換するのは並大抵ではないのではないかと。
早い話、その方向に進化しなければ生存できないような状況になれば、人類は滅びてミジンコが栄えるでしょうから。
でも考えようによっては、ヒトの細胞は適当な条件さえ作ってやれば体外でちゃんと生きることができます。培養細胞のことですが。
培養下の細胞は細菌等の単細胞生物と本質的な違いはないですから、これはこれで「1個の生命」と言えないこともないです。
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