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よくテレビや雑誌なんかで、人間がこのまま進化していくとどうなるか?というのを紹介することがあります。
たいてい、「脳が発達するのであたまでっかちになる」「あごを使わないので退化して小さくなる」「腕や脚も使わないので細くなる」
…結果、いわゆる映画の宇宙人みたいな姿になる、というふうに紹介されます。

しかし、ダーウィンの進化論によると、○○を使うから進化する、××を使わないから退化する、というのではなくて、突然変異+生存競争による生き残りにより進化が進む。
というように私は理解しております。

そうすると、人間社会で人間が進化し、宇宙人みたいな姿になるのはありえない気がするのですが、実際のところはどうなんでしょう?

A 回答 (8件)

「頭でっかちに」「顎が退化」など、顔の進化については“顔学”という分野があり、なかなか面白い説明をしています。



http://www.kahaku.go.jp/special/past/kao-ten/kao …
http://www.hc.t.u-tokyo.ac.jp/facegallery/index. …

縄文人的な顔、弥生人的な顔、現代人の顔と並べていくと、ある意味での進化の流れが読み取れます。これを淘汰圧と言い換えてもいいでしょう。過去から現在にかけての人類の顔の遷移から、「同じような淘汰圧がかかり続ける」と類推する(画像をモーフィングするわけです)と、未来の人類の顔が現れてくるという理屈です。

似たようなもので、50年前の高校生の顔写真を平均したものと、現代の高校生の顔写真を平均したものを使用して、50年後、100年後の高校生の顔を作った研究もあります。理屈が先にあるのではなくて、過去のトレンドから未来予測をしているデータです。

これに理屈をつけるなら、他の回答にあるようにいろいろ考えられます。

顎は実際に小さくなっています。固いものを食べない文化は、生まれてから成長するまでの顎の発達を緩やかなものにします。この現象自体は遺伝とは言えません。固いものを食べさせるようにすれば、頑丈な顎になるからです。

しかしその環境が長く継続したせいで、実際に一番奥の臼歯(親知らず)4本が元々ない世代が現に生まれていて、もう大人になっています。当然顎は小さくなります。これは突然変異の一種で、固いものを食べていた時代なら不利になった形質が、食習慣の変化でまったく不利にならなくなってきたのです。こうなると遺伝の分野ですね。

これに性淘汰がすぐに反応しはじめます。女性が男性を選ぶときに、魅力を感じる性質が変わるのです。ここ数十年の「流行り顔」の推移を見ても、これは分かるはずです。以前は気持ち悪がられていた「女性的」な顔が好まれるようになってきています。今「宇宙人的」に見える顔が、100年後にもてているとしてもさほど不思議ではありません。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました!たいへん参考になりました(^-^)

未来の人間…というのは別に進化論で考えているわけではなくて、単純に過去のデータから未来を推測しているだけだったのですね!
これはこれで興味深いデータですね(^-^)

また、親知らずの話や性淘汰の話も非常に興味深く読ませていただきました。ありがとうございました。

お礼日時:2006/04/24 08:38

ダーウィンの進化論は、これが真実というわけではありません。


現在、進化を説明するのに一番合理的ということであって、進化論が絶対的に正しい、というわけではありません。
(だからといってラマルクや創造説が正しいというわけではありません)
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この回答へのお礼

進化論はまだまだわかっていないことが多いんですね。
今後の研究で明らかになることが楽しみです!

お礼日時:2006/04/24 08:50

No.1です。



>人間で言えば、体力などによる生存率よりも知能による生存率の方が高いと仮定すると

たとえば、車の運転は、体力によって事故を起こす確率はそう変わらないとしても、状況を判断して対応する能力が高いと事故にあう確率は低くなるでしょう。見境無しに乱暴な運転をする種族は絶滅していくかな?

体調を崩したときも、「酒飲んでゆっくり寝ればなおるや!」って人よりも、「どうして体調が悪いのかな?」って考える種族の方が繁栄しそう。

>頭が大きくなると出産できない。
最近は骨盤の小さな女性が増えているようですが、ちゃんと出産できているので、まだまだ胎児の頭が大きくなる可能性もある。
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この回答へのお礼

補足ありがとうございます(^-^)
いろいろ考えて見ると楽しいですね!

しかし最近は帝王切開が多くなったというような話も聞くし、帝王切開ではそんなに多くの子供は生めないと思うしどうなんですかね。

それよりも日本の出生率が1を切ったということだし、そちらのほうが心配か…

なんか進化論と違う話になってきちゃいましたが(^-^;

お礼日時:2006/04/24 08:42

確かに、現代社会で頭が大きくなるとか手足が細くなるというのは


生存に直接関係ないので遺伝的に定着することは無いと思います。
後天的に顎が細くなるとか手足が細くなるとかいった現象は
さらに進むかもしれないとは思いますが。
これだけ人間が死ににくい世界になると、遺伝的変化を伴った
いわゆる”進化”はほとんど起こらないような気がします。

それでも今の人間が進化するとしたら、現代的な病気に対応する
ものになると思います。
例えば栄養過多や社会的ストレスなんかに対応するような変化は
現代社会において微妙に有利に働くので、長い時間をかけて
定着するかもしれません。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます(^-^)
確かに、突然変異のみで考えれば、例えばあごが細くなる変異もあれば太くなる変異もある。これがダーウィンの進化論通り、まったく確率の問題のみで起こり、なおかつ生存競争が起こらないのですから、今までと変わらない、と考えられますよね!

ちょっと気になっていることが2つあります。

まず、ラマルクの獲得形質というのも、全く間違いとは言い切れていないこと。もし進化が方向性を持って進むものであれば、このままあごが小さくなったり頭が大きくなったりが進むことも考えられますよね。
マンモスはそのキバが進化しすぎて滅んだようですが、人間は頭が大きくなりすぎて子供が生めなくなって、そのせいで出生率が下がって滅んだりして(^-^;

2つ目は、メンデルの優性劣性の法則です。仮に、あごが細くなる遺伝子があごが太くなる遺伝子よりも優性であれば、生存競争がないのですから、優性の「あごが細くなる優性遺伝子」を持った人間ばかりになって、結果あごが細くなる…という進化もありえるかと思います。

なんにせよこれからの研究待ちですかね!
とても勉強になりました。どうもありがとうございました(^-^)ノ

お礼日時:2006/04/20 18:33

人間は今後は進化よりも退化していくとおもいます。


というのは、進化というのは次世代に生き残っていく数よりも多くの出生があって、優れた形質を持ったものが生き残ることで起こると思うのですが、もはや人間は形質の優秀さなんか関係なく生き残りますから。そうなるとあとは自然のDNAコピーミスによる退化しか残っていないです。
ほんの100年まえまでは、人間は次世代の人口よりかなり多くの子供をつくり、生まれた子供の何割かしか生き残れなかったのに。こういう環境だと生き残れるかどうかは偶然もあるでしょうけど、本人の遺伝情報の影響もかなりあったわけです。でも、いまは多少の遺伝的な問題は医学が解決してくれる。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます!
退化していくのですか…なんかイヤですね(--;
数千年後の世界は、今で言う遺伝子病の人間ばかりだったりして。
でも、遺伝子工学も発達して、多少の遺伝子にかかわる病気ならバンバン治療できるような、そんな社会になってほしいですよね。

お礼日時:2006/04/20 18:21

女性の胎内で子供ができるあいだは、頭は今以上には大きくなりません。

今でも、相当な未熟状態で出産しているのに、出産のトラブルは絶えません。
今のサイズが限界でしょう。

あごは小さくなりますね。手足も細くなります。

もしも、人間が試験管で培養されるようになると、頭は相当大きくなると思いますが、同時にそれを支える体も大きくなると思います。

ダーウィンの進化論は矛盾していますよ。
突然変異はあり得ますが、ランダムに変異が起こるわけではありません。

利便性と進化は関連するケースが多いです。
砂漠のらくだは、座るときにできるタコが、赤ちゃんの時点からできています。突然変異でできたのではなく、座るときに都合がいいから、あらかじめタコができた状態で産まれるのです。
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この回答へのお礼

なるほど!これ以上頭がでっかくなると子供が生めなくなってしまうのですね…
試験官で培養するなんて、SFチックな話ですが、1万年後、人間の出産がどうなっているかなんてわからないですからねー(^-^)

ダーウィンの進化論もまだまだ不確かなところがある、とゆうことがわかって大変勉強になりました。
ネオ・ダーウィニズムとかネオ・ラマルキズムという言葉も初めて知りましたが、まだまだわからない事は多いのですね。

ご回答どうもありがとうございました!

お礼日時:2006/04/20 18:17

想像ですが。



足やあごが劣化した場合、通常はそういう形質は生存競争において不利ですから、次の世代には受け継がれにくくなります。
しかし、現代社会においては足やあごの劣化は不利な形質ではなく、むしろ、頭脳の発展を促す有利な形質となるので、次の世代への受け継ぎが行われやすくなる、
そういう考え方ではないでしょうか。
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この回答へのお礼

足やあごが劣化すると、そのぶん頭脳が発展するのでしょうか?
今の社会で、頭脳の発展だけが有利な形質…とはとても思えないのです(ノ_・。)

ともかく、ご回答ありがとうございました。参考にさせていただきます!(^-^)

お礼日時:2006/04/20 10:32

実際のところは知らないけど、私の自論は以下のとおり。



>生き残りにより進化が進む。
つまり、生存率の微小な差が、世代を繰り返すことによって最終的に生き残る結果になる。
→真っ暗な洞窟の中では、目が有ろうが無かろうが同じだけど、目と言う器官に栄養を使うよりは生存のために栄養を残した方がほんの少し生存率が高く、長い期間では目の無い方が生き残る。

人間で言えば、体力などによる生存率よりも知能による生存率の方が高いと仮定すると、手足や筋肉,顎などに栄養を使うよりも脳の発達に栄養を使った方が生き残り安いという結論になる。従って人間の進化はTVのごとくとなる。
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この回答へのお礼

>人間で言えば、体力などによる生存率よりも知能による生存率の方が高いと仮定すると

この部分がちょっとギモンですが…
人間社会の中で、知能が高いほうが生存率が高いのか?
手足がすらりと長く筋肉もついたいい男より、頭でっかちのでも頭だけは良いガリベンタイプのほうがもてもてで、子孫を多く残せるのか?

どちらかというと、1万年後には美男美女のみが生き残る気もしますが(^-^;
でも1万年後には美男美女の基準も変わっているだろうな…

なにはともあれ、ご回答ありがとうございました。勉強になりました。

お礼日時:2006/04/20 10:20

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