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人間は満腹にも関わらず贅沢に食事をしたりしますよね。

虫や動物たちはどうなのでしょう?
必要以上に他の生き物を食べたりしないのでしょうか?
お腹が減ったときのために食料を貯えておいたり。

また、もししないのであればそれはなぜなのでしょう?

A 回答 (7件)

 獣医師です。

まあ今回の質問はあまり私の専門分野とは関係ありませんが。

 「欲深い」というのはヒトが作った言葉&概念なので、動物のどういう行動がそれに該当するのかは"解釈と議論"が成立する余地ができてしまいます。それを踏まえた上で。

 鶏小屋にイタチが侵入した惨劇の後を見たことがありますが、10羽前後いた鶏は全て"一撃"で首をへし折られて殺されていました。でも、食べられていたのは1羽だけで、それも一番美味しい胸肉のみが食べられていました。
 つまりイタチは鶏小屋に侵入後、逃げ惑う鶏を皆殺しにした後、1羽だけを食べて帰っていったことになります。

 ライオンの雄は他の雄に勝利してそのプライド(群れ)を得ると、そのプライドの子ライオンを全て殺してしまいます。この「子殺し」は他の動物にも広く見られます。
 ライオンの子殺しは、子供がいる雌ライオンは発情しないので、子供を殺して雌に発情を来させ、さっさと自分の子を産ませるため、という解釈ができますが、チンパンジーの子殺しなどはその生態的な理由がよく判らないですね。多くの場合、殺した子は食ってしまいますし。

 また、野生動物は飼育下でふんだんにエサを与えると、ほぼ全てがヒトと同じように飽食してぶくぶく太ります。別にヒトだけが「必要以上に食べたり殺したりする」わけではありません。

 繁殖のための戦略は実に様々で、オランウータンは"レイプ"して子を産ませる雄がいます。劣位の雄は何もしないと自分に雌が当たらないので、優位の雄の目を盗んで"レイプ"に走るわけです。
 繁殖の単位も動物種によって実に様々で、交尾期だけつがいを形成するが基本的に単独生活のもの、つがいと子供によってファミリーを形成するもの、一夫多妻制のもの、乱婚型のもの、ありとあらゆるパターンがあります。
 これは別に動物種毎に本能で規定されているわけではなく、生息環境に対応した結果に過ぎないようです。

 例えばニホンカモシカは「基本単独生活」で繁殖期だけつがいを形成するのですが、見た目がほとんど変わらない韓国のカモシカはファミリーを形成しているそうです。これは38度線付近のカモシカの話なのですが、おそらく狭い地域に多くの動物種が生息して密度が高くなっているためなのではないかと。
 オオカミ等は一夫一妻型、ライオン等は一夫多妻型、チンパンジー等は乱婚型の代表例ですね。

 基本的に雌は排卵期、すなわち受胎可能な時期になると発情ホルモンの影響で膣粘膜に粘液を分泌し、「交尾可能」な状態になります。排卵期でなくても交尾可能な状態になるのはヒトの特徴ですが、これも決してヒトだけではなく、ある種の霊長類にも見られるそうです。
 ま、なぜヒトが「常時臨戦態勢」な動物になったのかというと、これもいろいろと考察ができるわけですが・・・

 犬を飼ったことがある人は判ると思いますが、彼らにはどうやら「嫉妬」のようなかなり高度な感情も持っているようです。夫婦2人だけの家庭に飼われていた犬が、その夫婦に子供ができると様子がおかしくなったり、時に主人の目を盗んで子供に攻撃することもある(犬種にも依るが)ことはよく知られていて、犬を飼う時に注意すべきことになっています。
 嫉妬心というのは、要するに愛情に由来する「独占欲」の歪んだ形ですよね。

 牛も並んでエサを食べる時、両隣の牛を攻撃して彼女らのエサから食べる個体が頻繁に見られます。1頭1頭、ちゃんと足りる量を給与しているのですがね。これきごく普通に見られる現象なので、群毎の個体の組み合わせはいつも牛飼いの悩みの種になっています。ま、牛だけでなく、動物にはごく普通に見られる行為ですが。

 というわけで、私はヒトだけが特異的な動物、とは思っていません。動物だって欲深いし嘘もつくし裏切りもします。

 進化論については、数多くの証拠や論証からはかなり真実に近いものと考えざるを得ません。進化の詳細なメカニズムや経緯等については今後も絶えず補足、修正がされていくでしょうが、少なくとも「地球上の全生物は太古のたった1つの最初の生物から分岐して進化した」ということについては、「地球は丸い」というのと同じくらい確かだと認識されています。
 ま、進化が起きたことについても地球が丸いことについても、それぞれ反対論者はいるのですがね。

 まあ進化については、心の問題ではなく科学の問題ですから、どれが正しくてどれが間違っているか、という問題です。100%正しい答えは人類はまだ持っていませんが、大筋は既に揺るがなく、細かなところを修正しながら真実に近づいている、という状況でしょう。まあ完全な真実に辿り着ける、とも思えませんが。

 正しくは、「ヒトはサルから進化した」のではなく、「ヒトとサルは共通の祖先から分岐して進化した」です。サルをチンパンジーとボノボに置き換えれば、より正確な表現になります。
 これは遺伝子や化石の証拠からは、私にはもはや疑い得ない事実と思えます。

 進化論については、手軽に買える価格帯で良い本があまりないんですよね。ブルーバックスのシリーズなど、「トンデモ」の部類に入る本が堂々と出ていたりしますし。
 進化論について勉強したければ、最低でもドーキンスの著作くらいはひととおり読まないと的を得た考察はできないでしょうね。
 家と生物の例え(この複雑な生物が勝手に進化してきたのか?)など、ドーキンスが20年前以上前から口を酸っぱくして論じてきたことで、私はその説明で綺麗に納得しています。

 また、生物の構造って、そんなに完璧でもありません。1からデザインされたのではなく、「前モデルのモデルチェンジ」に由来するとしか思えない不完全、あるいは不自然に見える構造がたくさんあります。パンダの「第六指」とかカレイ(ヒラメ)の頭骨とか、あるいはヒトなどの網膜の構造とか。これらは全て進化論の本を読めば必ず出てくる代表的なものなので、ここでいちいち詳細は述べませんが。
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この回答へのお礼

なるほど…ご丁寧に教えてくださってありがとうございます。とても勉強になりました。
進化論の本も是非読んでみようと思います。

お礼日時:2008/08/24 10:35

NO.3の者です。


ご丁寧なお礼に感謝いたします^^。
era5さんの他の幾つかのご質問も拝見させていただきました。それはあなたが一体どのような方かな?と、人間性をある程度洞察する為でした。失礼しました。
あなたは、大変物事を真っ直ぐ、そして論理的に考える事がおできになりますね。これは素晴らしいことです。私と似ているかも・・・^^

「美輪明宏」(こんな漢字??)さんの質問でも、私はあなたと同じ意見です。つまり、その彼の心意はわからないにしても、生まれか変わりだとか「根拠の無い」ことを言っていますね。彼は嘘を?・・・そうかもしれません。もしかすると、彼はそう思い込んでいるだけで、本人自体は嘘の自覚が消えてしまっている。(もう良心が反応しない)。自分自身の「心に」嘘をついているかもしれませんね。難しくてすいません。あなたならご理解いただけるかな~と思い書いてみました。

話しを戻します。

>ちなみに人間以外の生き物の交尾というのは
レイプみたいなものなのでしょうか?

    動物たち自身にとっては、「レイプ」だとか「近親セックス」だとかの理解+倫理観はありません。これも人間だけでしょう。

>動物たちのメスは強引におかされ痛い思いをしているのでしょうか?
また、一匹ではなく多数の異性と交尾をするのでしょうか?

   いいえ、彼らも「本能的」にある程度の「実際的な知恵」をしっています。子孫繁栄の為に「本能的な知恵」はあります。そのようにしたほうがいい・・・と本能的に遺伝子にインプットされています。
これは人間がするような「相手の為に」などの思いやりや配慮といったものではありません。メスも発情したり、受け入れ態勢が整うと、濡れてくるのですから。

>ちなみにsatotan111さんは進化論を信じていますか?
私たち人間は本当にサルから進化してきたのでしょうかねぇ。。

    さぁ、どうでしょうね~ ただ人間の人体の複雑な構造、宇宙の怖ろしいまでの正確な法則や秩序、その他、自然界の秩序、法則、多様性などなどを、調べれば調べるほど・・・「果たしてこういったものが勝手に進化していったのだろうか?」と考えます。
例えるなら・・・家を建築する材料が全部そろったとします。ではこれらは50億年でもいやそれ以上でも年月がかかれば、家が建っているのかな?とも思います。そんな家みたいなものにも必ず設計者がいるのなら、もっと複雑で精巧なものについてはどうなのかな?
とも思います。あとはその人の心が「どう結論付けるか?」によると思いますよ^^。どの答えも尊重しないと・・・とは思っていますよ。


あなたも哲学のカテゴリーを恐らく見てこられたかと存じます。
そこでは簡単な物事ならば、論理的に筋道を立てた思考になりますが、難問になると、筋が通らなくなったり、「論理的」「道義的」な意見が飛び交わなくなったりするのをご存知かと思います。
論理的に考えないと「何でも有りの結論」にたどり着くのはご理解いただけますよね?
つまり、正当な根拠が無い話し合いなど無意味だと私は思います。そうでなければ、私達は何でもかんでもの「思考」「基準」「法則」などにふりまわされ、正確な知識に到達出来ないことになると思いませんか?
根拠がなくても「良い」という人は、本当の事に到達、あるいは近づくことが出来ないのではないでしょうか。
「法則」一つとってみても、正しく証明された根拠だらけだからこそ、言い換えるならば、秩序正しいからこそ「法則」なのです。

「どんな真実も必ず、正確な根拠があるからです!」言葉でなんとでも説明付けれます。しかし本当に賢明な人は論理的な証拠であり、根拠を出しますよね。

前置きが長くなりもうしわけございませんでした。なぜこんな話しをするのかと申しますと、「感覚だけでしゃべる人や、筋が通らない人と議論をしても無駄で、時間さえもったいないからです^^。

広大な天体をみても、ご存知のように調べれば調べるほど、私達は吃驚するでしょう?そこにもまぎれもなく「法則と秩序」が存在しますよね?

「物理学上の4つの基本的な力」をとってみても、つまり「重力」「電磁力」「強い核力」「弱い核力」の中にさえ、「微妙な調和」がありますよね?
元素の周期表をみても、そこには偶然にも「秩序と調和」がびっしりです。

さて、例えば・・・中世に自然発生、つまり生物は無生の物質から自然に生じ得るという概念が支配的でした。 やがて17世紀に、イタリアの医師フランチェスコ・レディという人は、腐った肉にウジが発生するのは、そこにハエが卵を産みつけた場合だけであることを立証しました。ハエが近づくことのできなかった肉にウジは全く発生しませんでした。ハエほどの大きさの動物が独りでには生じないのであれば、食べ物にふたをしていても いなくてもいつも発生してくる微生物についてはどうでしょうか?

その後の実験によって、微生物も自然には生じないことが示されました。そこに登場したのがルイ・パスツールの研究です。名前はご存知かと思います。

パスツールの業績としては、発酵や伝染病に関する問題を解決したことを思い出す方が多いでしょうね。 パスツールは、微小な生物が生じ得るかどうかを見定める実験も行ないました。
お読みになったことがあるかもしれませんが、パスツールは、ごく微小なバクテリアも、殺菌して汚染されないようにした水の中には発生「しない」ことを証明しました。

1864年、パスツールは、「自然発生の理論はこの簡単な実験による致命的な打撃から決して立ち直れないであろう」と発表しました。この言葉は今日なお真実です。
現在の高度な科学力や知識、また「どんな実験によっても、無生の物質から生命が造り出されたことはありません。

長々と失礼つかまつりましたw。
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この回答へのお礼

度々ご丁寧にお話してくださってどうもありがとうございます。
私も根拠が無いのに信じてる人は大嫌いなんですよ。
テレビで言うと悪影響だし悪徳商法被害者が増えるように思えます。
信じる方もアホらしいですが。。
本当に人間は特異な存在ですね。
この世も謎ばかりで私たちはどのようにして誕生したのか気になって仕方がありません。

お礼日時:2008/08/23 22:22

欲が深いという言葉の意味にもよると思いますが、体が今は必要としていないことを行うのが欲とすれば今のことだけでなく将来のことを考えているのは欲が深いということになると思います。

そういう意味では人間以外の動物でも備蓄と見える行動を行うものはたくさんいます。しかしこれらの動物は食べきれない食料をどこかに隠すというだけで別に将来のことを考えているわけではないと思います。従ってこういう行動を欲が深いというのは当たっていないように思います。欲が深いというのはどこか利潤を求めているようにも思われます。人間ではカロリーが足りればよいというだけではなく美味であるということを求めるのは簡単な例になると思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。参考になりました。

お礼日時:2008/08/23 19:49

猿は満腹でも食べ物を頬袋や喉袋に取り込むしそこが一杯になると持てるだけ持ち足でも掴んでいきます


リスは木の洞に食べ物を蓄えます
どんぐりキツツキは木に穴を開けてどんぐりを埋め込みます
蟻や蜂は巣の中に食糧を蓄えます
ワニは残った肉を地中にに埋めて保存します
生態はさまざまです
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
面白いですね。ちゃんとかしこいところはあるんですね。

お礼日時:2008/08/23 17:30

はじめまして^^。


人間って本当に特異な存在ですよね~!

ただご質問にあります食料を蓄える動物やその他の生物なら五萬といます。身近なところでは、アリさんなんか夏の時期に食料をせっせせっせと溜め込みますよね。必要以上におなか一杯食べる動物もいますね。それは彼らの満腹中枢がどうかにただただ関わっていることです。

ですから動物にも「欲」はありますが、純粋な欲求なだけでして、しかもそれは本来遺伝子のブルーリボンという情報欄に「本能」という形で書かれています。
しかし人間の「欲」はまた違います。そこに良心的理性や知恵などが絡んで、より破壊的かつ巧妙にもなりがちだからです。怖ろしや~ですね。

補足に蛇足ですが・・・(汗)^^
それよりも、「他の全ての生物」と「人間」との大きな違いで決定的な「要素の一つ」は・・・「理性」です。
また、「脳」もそうですよね。特に前頭前皮質(緻密な思考、知能、動機づけ、人格特性など・・)が人間は高度で柔軟に発達しているのに対し、動物ではこの部分が初等的だったり、全く存在しないからです。

簡単にいいますと・・・人間だけがものを尋ねます。
           人間だけが人生の意味についても疑問を持ちます。
           また人間だけが自分自身について、また将来についての「意識」を持ちます。

他にもいっぱい興味深いことがありますね^^。芸術と美を楽しむのも人間だけ。道徳的価値観も人間しか持っていない点などもそうですね。

あっ しゃべりすぎましたw。それでは失礼いたします。
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この回答へのお礼

分かりやすいご説明どうもありがとうございます。
とても勉強になります。
ちなみに人間以外の生き物の交尾というのは
レイプみたいなものなのでしょうか?
人間は愛してる人なら相手のことを気遣ったりしますよね。
乾いたまま入れますと痛いですし…。
動物たちのメスは強引におかされ痛い思いをしているのでしょうか?
また、一匹ではなく多数の異性と交尾をするのでしょうか?
無知ですみません。
宜しければ色々と教えてくださいm(__)m

ちなみにsatotan111さんは進化論を信じていますか?
私たち人間は本当にサルから進化してきたのでしょうかねぇ。。

お礼日時:2008/08/23 17:28

動物は別の奴の食べ物奪ってでも食べますよ。

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この回答へのお礼

ありがとうございます。
お腹が減っていないときにもですか?

お礼日時:2008/08/23 17:00

動物も必要以上に食べたりするよねぇ~


見た事ねーのかなぁ~

異常に太った猫や犬を・・・

また、ハーレムを作るくらいだから性欲もあるだろーね
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この回答へのお礼

ありがとうございます。参考になります。
野生の動物でもでしょうか?
ライオンでもお腹を空かせていないときはエサが目の前を通りかかっても襲ったりしなかったような記憶があるのですが…。

お礼日時:2008/08/23 16:59

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