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 母音で始まる単語(apple,orange,egg...)の前に付く"the"は「ジ」と発音し、不定冠詞は "a" ではなく "an" となるのはなぜなんでしょうか?
 そのようにした方が合理的な利便性があるのでしょうか?もしくは歴史的な理由があるのでしょうか?英語を習って以来数十年の疑問です。

 それともう一つ質問です。
 yellow とか yesterday、woman や whisky など、どう考えても母音で始まるように思えるのですが、これには「ジ」とか an をつけませんよね。発音記号を見ると確かにyとかwで始まっていますが母音で始まっている単語であることに間違いないと思うのですが、、。

A 回答 (2件)

これはずっと日本語を話してきている我々にとってなかなか実感しづらいのは仕方ないんです。



「ア・アップル」「ザ・オレンヂ」、ともに日本語話者にとっては何のことはない発音です。
しかし英語話者(と多くの欧米語の話者)にとって母音が連続することは発音しづらいと感じられるのです。母音の連続を hiatus(原義はしゃっくり)と呼ぶくらいです([ai, oi, ei] など初めから一つながりで発音される二重母音は別です)。

a/an については歴史的には an が本来の形で a は冠詞として使われるときは通常アクセントをもたないので弱化し n が落ちたものです。後に母音で始まる名詞が続くときは hiatus を避けるために n が保たれますが感覚的には逆に「渡り音の n が入る」とも感じられます。

the は本来は「ジー」で今でも強意的なときに聞かれます。それが冠詞ではアクセントをもたないので「ジ」、さらに弱化して「ザ(曖昧母音)」になりました。the は an と違って n のような子音がないので母音で始まる名詞でも the のままです。ただ曖昧母音よりは [i] のほうが語頭の母音につなげやすいので「ジ」のように発音されます(これについては以前「母音で始まっても子音で始まっても the の発音は変わらない」という意見を見たことがあります。おそらくこれは the の発音の切り替えが無意識的に行われていること、「ジ」と言ってもあくまで弱い発音であり日本語的な「ジ」ではやはり不自然なことが理由でしょう)。

[j][w] は半子音や半母音と呼ばれます。つまり両方の性質を持っているわけですが英語などでは子音として扱われ、また [ja, wa] などは子音がついていると感じられています。しかし

yellow, yesterday, woman, whisky

偶然なのかどうか分かりませんが [je, ji, wi, wu, we, wo] はかなり英語のできる人でも [ie, i, ui, ue, uo] と発音する人がいます。Yes を「イエス」と言ったり wood を [ud] と言ったり。
これらはヤ行とワ行で失われた音なので現代人の感覚では「子音+母音」という感覚がなかなかつかめず「母音+母音」または「二重母音」のように感じられるのです。

このように音に関する感じ方のズレがあるので一言「だって発音しづらいだろ」ですませるのは乱暴です。
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この回答へのお礼

 お礼が遅くなってすみません。

 >母音が連続することは発音しづらい
 >母音で始まっても子音で始まっても the の発音は変わらない

 このあたりが私の疑問の解決への要点なのかと思います。ことばに関することなので数学や物理のようにすっきり解が出ないのかもしれませんね。でも、詳しく回答していただきありがとうございました。

お礼日時:2009/05/11 08:59

アメリカ人の先生は、「なおこ」を「なよこ」みたいに発音します。

なんだか、あいうえおが続くと言いにくいそうです。なおこの名前は、あとおが続くから、無意識にyをいれてしまうのだとか。でもご本人はあんまり自覚がないみたいで、ちゃんと「なおこ」っていってるつもりなのだそうです。こんなの、ご質問の回答になにか関係あるでしょうか。
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この回答へのお礼

 回答を見て思い出したのですが、昔、プロゴルファーの青木選手がアメリカデビューしたとき、向こうの記者たちは"Aoki"をどう発音するのか悩んだそうですね。その辺にヒントあるのかもしれません。

 ありがとうございました。

お礼日時:2009/05/11 09:03

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