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アメリカのかつての経済政策に関して、「財政の規律回復(赤字改善)の兆しは金利の引き下げを促進し…」

という記述を本で読んだのですが、財政の規律回復がどうして金利の引き下げにつながるのでしょうか?

財政状況の悪い国の国債を買うには、投資家から見れば金利を高くしてリターンを増やしてもらわないと割に合わないので、財政状況が悪いと金利が高くなる、逆に良くなれば金利は低くなる、そういうことかな・・・

と思ったのですがそういう理解でいいでしょうか?

A 回答 (1件)

アメリカは国の予算の半分近くは他国から借りているのです。


多くの国が外貨準備として米国債を買っているのですね、
通常、日本人が米国債を買うとすると日本円を売って米ドルを買い米債を買うので「円売り、ドル買い」となりドル高になるのですが、米国は貿易収支は赤字で、ドルは下落してます。簡単に米国は借金で生活しているようなものです。
米ドルが下落しているのに米債を買う理由が二つあります。一つはいざという時の外貨準備、腐っても基軸通貨です。もう一つが高金利政策です。高金利は財政赤字拡大から高金利になるおう得ないという側面があります。

米国は基軸通貨の特権でドル決済できます。ドルは自国で刷れますが、財政赤字の拡大とドルの下落を生みました。財政赤字を生む米債発行を制限するには金利を下げてドルの魅力を抑える必要があります。
しかし、米債の利回りを決める金利は国債の需給で決まりますので意図的に低くできないのです。

例えば、借金を多く抱えている人が低い金利で貸してくれと頼まれても貸せないでしょ?低くするにも財政規律を守ってこそ低い金利にできるのです。高金利で支えることが困難になると為替でドルが下落となるわけです。米国の国債を一番多く持っている中国が米債以外の外貨に変更したいと発言しただけで米債の長期金利は上昇するのです。

米債の金利を引き下げるにも、財政の健全化なしではできません。
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この回答へのお礼

勉強になりました、ありがとうございます!

お礼日時:2009/05/09 17:26

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