アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

IMFが危機に陥ったアジアの国に対してとった方策として、

・財政出動で景気回復を狙えば、金利を引き下げて予算を増やし内需拡大を狙える
・緊縮財政で金利を上げ、財務体質を整えれば外資を狙える

という選択肢があったことを他の質問で教えていただいたのですが、もっとかみ砕いていただいていいでしょうか?

財政出動はなぜ金利の引き下げにつながるのですか?内需拡大が狙えるというのは、企業が資金調達しやすくなるので企業活動が拡大する、ということで良いんですよね?
逆に緊縮財政を行えば金利が上がるのはなぜでしょうか?この場合金利が上がればそこの通貨で運用したい投資家が出てくるから外資を狙える、ということですよね?

A 回答 (2件)

財政政策と金融政策は別物だと思います。



・景気対策の時は財政政策として公共事業を行い、
 金融政策として短期金利の引き下げで企業の資金調達コストを下げる。

・緊縮財政で短期金利を上げれば、
 資金の運用先としてお金が外国から集まってくる。

ということだと思われます。
金利といっても長期金利と短期金利がありまして
一般的に金融政策で短期金利をコントロールしてます。
長期金利は長期国債の市場価格で決まってきます。
積極財政をすれば国債を大量発行するので
長期国債の市場価格が下がり長期金利は上がります。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

勉強になりました、ありがとうございました!

お礼日時:2009/07/05 21:01

>IMFが危機に陥ったアジアの国に対してとった方策として、



まず、危機に陥った国の状況はどうなっているかです。
財政が逼迫、金融は信用不安で高金利の状態なのです。
例えばアイルランド。
財政赤字拡大、失業率拡大、自国通貨下落。
こんな状態です。
アジアの通貨危機も同様な状態でした。

>・財政出動で景気回復を狙えば、金利を引き下げて予算を増やし内需拡大を狙える

財政拡大など出来ません。金利を下げれば更に通貨下落になるのですから上げるのです。緊縮財政の下で財政健全化により金利を下げることができるのですね。金利を下げることは困難です。もし、IMFが融資をやっていれば財政拡大をストップさせます。緊縮予算で行革をやれと進めるでしょう。

>・緊縮財政で金利を上げ、財務体質を整えれば外資を狙える

緊縮財政で金利は高止まりなのです。貴方は金利を思いのままに変更できると思っているようですが、中央銀行の政策金利も市場金利もお互いが牽制しあっているのですから、思いのままにはならないのです。
金利は後で説明します。
緊縮財政の下で財政が健全化できると金利を下げて経済を活性化させることができます。経済が落ち着き為替が安定すれば外資の直接投資が増えるでしょう。

>財政出動はなぜ金利の引き下げにつながるのですか?

逆です。財政出動は言わば国債を発行して景気対策をするのです。
市場から多額の借入れをやれば金利が上昇するのです。
金利は借り手と貸し手の需給です。多くの借り手に対して貸し手が少なければ金利は上昇するのです。借り手の信用度も金利が変動要因なのです。

>内需拡大が狙えるというのは、企業が資金調達しやすくなるので企業活動が拡大する、ということで良いんですよね?

金利が下がれば個人も企業も借入れやすくなり景気刺激になります。
中央銀行の政策金利を「緩和」するということは利下げして景気刺激として有効です。景気が過熱すると物価上昇となりインフレとなります。インフレ率が2%を超えるようだと利上げしてインフレ退治をやるのです。高金利政策の国がありますが、インフレよりも海外からの投資に依存するNZや資源国、新興国は先進国より幾分金利が高いのはその為です。

>逆に緊縮財政を行えば金利が上がるのはなぜでしょうか?この場合金利が上がればそこの通貨で運用したい投資家が出てくるから外資を狙える、ということですよね?

緊縮財政にすると金利は上昇しません。国債の借入れが少なくなるからです。借り手、貸し手の需給で借り手が少ないからです。

財政と金融について
金融市場の8割が債券市場、他の1割が株式と為替市場です。
債券市場の大きなウエートを占めるのが国債なのです。その国債は各国膨れ上がってます。バブル化しているのです。
資金需要の大きなウエートを占める国債は、資金調達額が大きく先の説明のように借り手として大きい、多額の国債での資金調達は金利の上昇を生むのです。政府としては低利で調達した方が税負担が軽く済みますが市場で決まってしまうのですね、

いろんな債券がありますが、国債が一番信用度が高いのです。今、日本国債の10年物国債利回りは1.3%ぐらいですが、日々売り買いで変動しています。企業が調達する社債はこの10年物国債の利回り(金利)に企業のリスク分を上乗せした金利になります。個人の住宅ローンもこの国債の利回りに上乗せです。10年物国債利回りを市場金利と呼んでいるのですが、市中の金利は市場金利が下がれば個人も企業も借入れ金利が下がるのです。

もう一つの中央銀行の政策金利は無担保コール翌日物の金利を指しているのです。これが0.1%です。勘違いしないでください。1年間の金利ではありません。昔の金利政策は公定歩合でやってましたが今では緊急時だけです。
では、政策金利が上がれば債券は売られ、政策金利が下がれば買われるのです。売り買いによって債券の元本は変動しますが最初に付いた利子はそのままですので元本が高くなれば利子を含めて利回りは上昇します。その逆もあるのです。

少し、複雑になりましたが、貴方の質問は多岐の質問が含まれているので一つ一つ説明していくと長くなってしまいます。
まずは、国債だけについて学び、次に財政、金利、為替と順次学んだらどうでしょうかね?
    • good
    • 0
この回答へのお礼

大変詳しく解説してくださってありがとうございます!確かに中央銀行は金利を自由に操作できるイメージがあったかもしれません。結局そういうものは市場との関係で決まるのですね。ちょっと急いで読んだのでまだ全てを理解しきれていませんが勉強になりました!確かに順に学んだ方がよさそうですね・・・難しい現象ほど理解したい欲が働くので、矢継ぎ早に質問してしまいました。しかし詳しく答えてくださってありがとうございました!!

お礼日時:2009/07/05 21:00

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!