プロが教えるわが家の防犯対策術!

はじめまして、私は現在48歳男性です。
T細胞白血病のキャリアと医者から言われ、きちんと検査をしたいのですが、この病気について詳しい方がいらっしゃったら教えていただけませんか?
南九州に多い病気らしいのはネットで知りました。
私の出身もそちらです。母乳感染だと思います。
今真剣にお付き合いしている女性がおり、子供が欲しいと考えています。ただ性感染症のところにもこの病名があり、もう人を愛してはいけないのかと、真剣に悩んでいます。

A 回答 (2件)

 獣医師でウイルスに専門知識を有しています。


 成人T細胞白血病(ATL)については、その病原ウイルスであるヒトT細胞白血病ウイルスが、たまたま私が試験研究のテーマとしているウイルスと同種同属であるため、自分が書く論文に引用したりする必要があり、多少なりとも勉強しています。

 結論から書きますと、最終的にはお相手の女性の受け取り方次第ということにはなるかと思いますが、結婚にも子供を持つことにもさしたる障害はないと私は思います。

 まず、STD扱いされていることについてですが、まあそりゃ確かに性行為で感染はしますが、成人してから性行為で感染した人では"発症"は特殊例を除いて確認されていません。特殊例というのは、他の原因による白血病の治療や臓器移植に伴う免疫抑制時など、「高度な免疫不全症例」を指します。
 従って、質問者さんのパートナーについては、結婚生活と共に"感染"する可能性はありますが(結婚後2年での感染率が約20%という報告あり)、パートナーがATLを発症してしまう心配は、ほぼしなくて良い、ということになります。(個人的にはこれを性感染症に分類していること自体がおかしいと思っています)

 質問者さんのパートナーが感染してしまった場合、パートナー本人より彼女が産む子供への感染を心配しなくてはなりません。
 母子感染は母乳を介しての感染が主要な感染経路と考えられています。
 母親がキャリアの場合、長期母乳哺育で20%程度の感染率だそうですが、人工栄養群(つまり最初からミルクで育てた子供達)では感染率は3%程度と、感染率に大差がついています。
 この残り3%の感染経路は、出産時の産道感染がもっとも有力視されています。計画的帝王切開では感染率ゼロだった、という報告もありますから。
 長期母乳哺育と完全人工哺育の中間、つまり短期母乳哺育については、長崎大学や鹿児島大学など、調査実施機関によって感染率の数値は異なるのですが、総じて感染率は、完全人工哺育<短期母乳哺育<長期母乳哺育、となっています。

 というわけで、仮に質問者さんから奥さんに感染してしまい、その後子供ができたとしても、適切な対策(母乳ではなくミルクで育てる)さえ行えば、お子さんに感染させてしまうリスクは非常に低くて済む、ということです。

 さらに最悪、お子さんに感染させてしまったとしても、キャリアが必ず発症するわけではありません。潜伏期は40-60年とたいへん長いですし、1人のキャリアが生涯で発症する危険率は2-6%に過ぎません。
 私がその子供なら、この程度のリスクであれば、この世に生を受けたいと思うところですが・・・

 というわけで、総合的に見てこの病気によるリスクはゼロではありませんが、結婚や子供を作ることに障害となるほどのことではないと思います。お相手の女性と話し合って意志統一ができれば、何の問題もないのでは。
 リスクということでしたら、最大のリスクは質問者さんご自身が近い将来、発症する可能性がある、ということでしょうか。それもキャリアであっても生涯発症せずに、他の原因で亡くなる方の方が遙かに多いので、分が悪い賭けではないと思いますし。

 いずれにしろ、お相手の女性と話し合ってみれば良いことだと思います。
 私なら、子供の哺育方法だけ気をつけますが、他は何も気にしません。

http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g2/k02_38/ …

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%90%E4%BA%BAT …
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
とても心強い回答で、希望が持てました。確かに事故で死ぬ確率よりは低いですし、私もこの世に生を受けた事を親に感謝していますから。
もし子供を育てるという結論に至った場合は、授乳法に気をつけたいと思います。
本当にありがとうございました。救われた感じです。

お礼日時:2009/05/31 00:53

下記のサイトをお勧めします。


血液や性感染症の専門家である医師が運営しておられるサイトで、正しい知識を得ることができ、さらには掲示板で質問することもできます。
http://tetsujin.hiho.jp/

当該サイトにおける「成人T細胞白血病」の解説はこちらです。
http://tetsujin.hiho.jp/chishiki/htlv01.html
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この回答へのお礼

ありがとうございます。これ以上の言葉が見つかりません

お礼日時:2009/05/31 00:54

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