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 娘の通う小学校は、来年度より1、2年生の複式学級となり、以降も低学年から順に複式になります。そこで閉校しスクールバスで最寄りの小学校へ転入という案が出ています。
 地元から閉校反対の意見も出る中、保護者は複式学級の実情を知らないまま、意思決定を迫られています。
 客観的な意見を参考にしたく、複式学級を受け持った経験のある先生に、学力の面、人間関係の面などから、その現実を教えていただければと思います。よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

#2です。



>ただ確かに「ずらし」の授業は、担当される先生の経験や力量が問われることになりそうです。

そうでもないですよ。
もっとも基本となる3段階の授業形態(導入~展開~整理)があるのですが、「ずらし」の授業はそれに前時の復習の時間が加わった4段階の授業の授業ですので、通常学級の授業とさほど変わりません。
さらに、通常学級よりシステマティックに行われます(授業を完全に4分割します)ので、慣れてしまえば、非常に(教師にとって)わかりやすい授業形態とも言えます。
かくいう私も経験の浅い臨時採用ですが、(たまたま管内研究会があたり、みっちりとご指導しただきましたが・・・)むしろ、子供達の力のある分、異学年異内容の授業の方がやりやすいと感じていたくらいです。

また少人数指導の有用性という観点から言っても複式の強みはあります。私のクラスは生徒が5人しかいませんでしたが、その分、目は届きますし、人間関係も見えてきます。(職員全員で全校生徒と関わる感じですから)
その上、前述しましたとおり、自己解決力がめきめきついていきますので、小6くらいになると、子供達だけで勝手に授業が進みます。^^;(リーダー学習といって、学習リーダーが中心に授業を進める授業形態らしいです。)

問題はそこまでの訓練することですね。でも一度、軌道に乗れば、あとは、そのまま進級していきますので、力はどんどんついてきます。たぶん、大変なのは低学年(1・2年)の先生だと思います。

複式をやっていたころの校長が力説していました。「複式の授業(異学年異内容の授業)こそ教育の原点だ!」

まあ、原点かどうかはわかりませんが・・・^^;
私自身複式学級を持っていることに不利を感じたことはありません。
(体育ぐらいですね)

>体育、児童会、運動会などは、こちらも同様の状況で、先生方の工夫や周囲の大人たちの協力で、少人数ながらも楽しくやっています。

私の頃は、保護者のかたの運転するスノーモービルにのって、近くの畑を走っていたりしました。私の方が楽しんでいたくらいです。(それじゃダメか)
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この回答へのお礼

具体的なお話、ありがとうございます。

お話を伺うとなるほどと思います。少人数では一人ひとりが参加しないと授業も成り立たないでしょうね。

現在も何かあると先生方がよく見てくださいます。ただトラブルは1時間かかる登下校時によく起こります。

おかげさまで違った面から複式を見ることができ、今後の検討にプラスにでき幸いです。ありがとうございます。

お礼日時:2009/07/31 16:50

複式校を何校か経験したことがあります。


以下はあくまで私見です。

複式学級には、異学年同内容の授業と、異学年異内容の授業があります。国語や算数などは異内容の場合が多く、その他の教科では同内容が多い気がします。

異学年異内容は、いかにも複式といった、教室を二分して、上級生・下級生がばらばらの内容を勉強します。
上級生は「復習の時間・(先生と)課題を把握する時間・自分でやってみる時間・(先生と)まとめの時間」というように、自分で学習する時間と先生と学習する時間が交互にあります。
下級生は、上級生と順番が「ずれ」ていて、「(先生と)課題を把握する時間・自分でやってみる時間・(先生と)まとめの時間・復習の時間」というように、上級生とは先生と学習する時間がずれています。これを「ずらし」といいます。
このため、異内容の授業では、生徒が自分で問題を解決するスタイルで行われるため、そういった自己解決力がめきめきとついていきます。これは複式学級の強みといえるかもしれません。
国語や算数など、学年により差が出るような教科はこのような「ずらし」で授業が行われていきます。

次に同内容の授業ですが、これらは、上級生と下級生が同じ内容を勉強します。たとえば、3・4年学級なら、三年生の内容を今年、四年生の内容を来年といった具合に、二年スパンで学習を進めます。当然、上級生が授業をリードしてくれますので、そういった力はつきます。ただ、途中で通常校に転校してしまうと、内容が飛んでしまうなどのおそれはあります。あと、一番かわいそうなのは体育です。少人数の競技しかできなかったり、野球などは1年生から6年生全員でやったりするので、下級生が上級生に怒られます。

児童会行事などは、ほぼ縦割りといって、1~6年生みんな入るような班を作って行動します。上級生が下級生の面倒をみることが当たり前なので、そういった能力は育ちます。

地域とのつながりも強く、保護者の方々は積極的に手伝ってくれます。運動会が、子供達のというより、地域対抗運動会と化して、大人通しも本気で競い合ったりします。それはそれで楽しいです。

長々と書いてしまいましたが、悪いことだけではないということです。
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この回答へのお礼

丁寧な回答ありがとうございます。
異学年異内容の授業は複式の最大の欠点と思っていたので、自己解決力が培われるということを知ることができ、複式にもいろいろな面があるということがわかり、少しホッとしました。ただ確かに「ずらし」の授業は、担当される先生の経験や力量が問われることになりそうです。

体育、児童会、運動会などは、こちらも同様の状況で、先生方の工夫や周囲の大人たちの協力で、少人数ながらも楽しくやっています。

複式を別の面から見ることができました。ありがとうございます。

お礼日時:2009/07/30 08:44

わたしも複式学級の担任経験があります。

そのときは、1・2年生の複式でした。1つの教室を前後2つに分け、前と後ろを行ったり来たりしながら授業を行っていました。算数や国語では、1年生に教えている間は2年生には教科書に載っている問題をさせておいたりします。音楽などは、今年は1・2年生ともに1年の教科書を使い、来年は1・2年生とも2年生の教科書を使って授業、という方法もとります。
学力面等は、担任教師の力量によるところが大きいのですが、やはり複式学級を担任するときには、単学級を担任するときよりも、指導が難しく、十分な指導ができませんでした。わたしの周りの教員もほとんど同意見です。
人間関係の面では、一概によい悪いは判断できません。複式学級をもつ小規模校では、卒業まで学級の顔ぶれがほとんど変わらないため、人間関係が固定化されてきます。つまり、上下関係が6年間、固定され続けるということです。しかし、大規模校でもさまざまな児童や保護者がおり、さまざまな人間関係があります。つまり、学校や担任しだいということです。
明確なお答えができず申し訳ありませんが、どちらを選択しても一番大切なのは、担任の人柄や力量、そして友達関係です。
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この回答へのお礼

 早々のご回答ありがとうございます。
 複式の担任の先生のご苦労がうかがわれます。少人数とはいえ、二つの学年の授業を、並行して進めていくのは、大変なことだと感じました。
 人間関係の固定化はすでにあるようですが、居心地の悪い生徒にとっては逃げ場のない苦しさがあるようです。大人数ならばいいとも限らないでしょうが。
 現場の先生のお声を聞くことができ、とても参考になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2009/07/29 21:57

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