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福沢諭吉の「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」という言葉があります。
ずっと、人類平等を意味する言葉だと勘違いしていたのですが、最近になってその続きがある事を知りました。

続きを交えて極端に要約すると
「天は平等に人を作るけど、人間社会はそんなものじゃないよ。いい仕事について勝ち組になりたきゃ勉強するんだな。」
って意味でいいんでしょうか?

A 回答 (6件)

天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず


人は生まれながらにして貴賤貧富の別なし。
ただ学問を勤めて物事をよく知る者は
貴人となり富人となり、
無学なる者は貧人となり下人となるなり
独立の気力なき者は必ず人に依頼す、
人に依頼する者は必ず人を恐る、
人を恐るる者は必ず人にへつらうものなり
愛国の意あらん者は、官私を問わず
先ず自己の独立をはかり、余力あらば
他人の独立を助け成すべし



学問と独立のススメ。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2009/10/01 16:22

> 福沢諭吉の「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」という


> 言葉があります。ずっと、人類平等を意味する言葉だと勘違いして
> いたのですが、最近になってその続きがある事を知りました。

 知りました、と言うなら引用は正確に。
 あなたの引用に加えて「ト云ヘリ」まで続いて一段落です。
 「と言われることが世の中にはあるけれど」という程の意味ですね。つまり、「福沢諭吉の」では無いんです。福沢自身が引用したフレーズだということですね。

 ともあれ、あなたの解釈は、大筋正しいですが、時代背景が違います。
 「人間社会」とか「勝ち組」と言うフレーズは、現代の日本で使うと、ほぼ日本国内での話が想定されます。が、福沢は、あなたが言う「人間社会」としては欧米列強と植民地化されて奴隷状態にされているそれ以外の国々でほとんどが構成されている地球の国際社会を想定していますし、「勝ち組」とは列強となることを指しています。

 要するに、「国民が勉強して国力をつけないと、列強に植民地化されて奴隷状態にされてしまう」と、福沢は言ったのです。

参考URL:http://www1.sphere.ne.jp/dia/gakumon/gs/GS1.HTM
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この回答へのお礼

なるほど、わかりやすい解説ありがとうございます。

お礼日時:2009/10/01 16:23

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」というのは元々「生まれたときは平等だ」「チャンスは誰にでも平等にある」ということでしかなく、努力(=福沢さんは「学問」だとおっしゃっていますが)次第で最終的な結果に差が出ることを否定していないと思います。



だから「人間社会はそんなものじゃないよ」と言うのは、少し違うような気がします。

福沢さんの時代は、今の時代と全然違います。
福沢さんが子供のころは、殿様の子は殿様、家老の子は家老、足軽の子は足軽、百姓の子は百姓…どんなに頭が良くても、勉強しても、そこのところは変わらない・・・という社会でした。

それが、明治維新でガラッと変わって、まがいなりにも「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言える世の中になったわけです。

「これまでと違ってチャンスは平等だ。みんな頑張って勉強して、出世しよう!」は、今では陳腐かもしれませんが、当時としてはすごく革新的だったのだと思います。
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この回答へのお礼

読み手によって解釈がだいぶ違うものなのですね。
これも一理あるように感じます。
回答ありがとうございます。

お礼日時:2009/10/01 16:25

 当たり前のことなんですが、天が人に上下を作らなかったというのならば、人もまた人に上下を作ってはいけません。

ところが、この時代の著名人は日本国内においてはともかく、他国や他国人を見下すことはなはだしかったですね。とても尊敬できる人ではありません。

 ちなみに、時代背景を考えたらという意見がよく出ますが、私はそう思いませんよ。孔子の教えなど、現代社会でも未だに通用することがとても多いです。時代が変わろうと真理は変わらないと私は思います。もちろん、そう思わない人がいるのはかまいませんが。
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この回答へのお礼

福沢諭吉が差別意識が強かった、という意見は読んだことがあります。
今では知る由もありませんが、日本の貨幣に印刷されている人だから、出来れば尊敬できる人だといいのですが…
回答ありがとうございます。

お礼日時:2009/10/01 16:27

どのくらい校合されているかは判りませんが、


http://www.geocities.jp/hgonzaemon/gakumonosusum …
に全文があります。

 さて、学問のすすめ初編ではまず、「天は(中略)云へり」(元ネタは西洋思想で、たしかルソーあたりの訳であるという定説があったはず)の一文で始まります。このパラグラフはいわば、理想を述べた部分です。
#福沢はこの一文から微妙ににじみ出ているように、最良の政体について「当然、無政府である」と述べる程度にはリベラルでした(但し独特のレトリックの可能性も否定できない。このおっさん、そういうのが好きだから・・・)

その後、実世界に目線を移しでも貧富貴賤があるのはなぜか、詰まるところ学問(特に実学)の有無によって決まるのだ、としています。

ところが、話はここで終わらない。ここから、話は自由と自律、さらには国家論にも及びます。というか、前半は撒き餌に過ぎず、後段の国家論が趣旨となるわけですが。

 その途中はリンク先でご確認頂くとして、結果的に福沢が説くのは国民が学問をすることによって、社会が安定するし良政が敷かれる、「(引用者註:政府と諸民は)互に其所を得て共に全国の太平を護らんとする」ことが学問を勧める趣旨である、と説くわけです。

 つまり「勝ち組になれ」と言っているわけではなく-むしろ分限をわきまえない行為は「其罪許すべからず」とまで糾弾する-、国民のボトムアップを図ることで権威主義的な体制からより良政を獲得しようじゃないか、といっているわけ(旧幕府の暴政はこれが原因だとも)。
単純な個人的功利のすすめではないのです。

ところで、「天理人道に従て互の交を結び、理のためにはアフリカの黒奴にも恐入り、道のためには英吉利〈イギリス〉、亜米利加〈アメリカ〉の軍艦をも恐れず、国の恥辱とありては日本国中の人民一人も残らず命を棄てゝ国の威光を落さゞるこそ、一国の自由独立と申すべきなり」などという節もあるのですが、まあお読みにならずに決めつける方には関係のないところですな。
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この回答へのお礼

非常にわかりにくい解説、ありがとうございます。

お礼日時:2009/10/01 16:28

 書き忘れましたが、福沢が引用したのは、ジェファーソンの起草したアメリカ独立宣言です。

文字列レベルでは違いますが、独立宣言の中に造物主がヒトを平等に作ったというフレーズがあり、それを訳して日本に紹介したのは福沢自身ですからね。

 ともあれ、国家としての独立を失ってはならんということをしきりに主張しているし、インドやトルコの惨状を事例としてあげてもおり、他の独立国家と対等に付き合うことをあるべき姿としているのですから、それを「勝ち組になれ」と表現することは、極端な要約としてはおかしくはありません。
 そもそも良政なるものの必要性を訴えなければと福沢が考えたのは、それも一つの手段として国力を維持増強しないと列強に植民地化される当時の時代背景があったからですしね。そこを見ないで政体を云々するのは手段と目的の取り違えと言えるでしょう。ましてや、個人の書物を真理と勘違いしたり、読んでないと決め付けたりする方は、論外というものでしょう。
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この回答へのお礼

つまり天は人の上に人を造らず人は人の上に乗って人を創るですね

お礼日時:2009/10/19 16:46

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