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牛玉宝印はなぜ額に押すのですか。
由来やヒントになりそうなことをご存知の方、
教えて下さい。
よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

ある本(下記)で読んだあいまいな記憶ですが「額」は、万葉時代には「ヌカ」と呼ばれていたそうです。


いつ頃から「ひたひ」と呼ばれるようになったのか知りませんが、「ヌカ」と呼ばずに「ひたひ」
と呼んだところにヒントがありそうです。

古語辞典によりますと、「ひたひ」の下の「ひ」は「底ひ」の「ひ」と同類です。
「底ひ」とは、そのものずばり「底」のことですから、「ひた」の部分が重要になります。
「ひた」は、「直接の、純粋な、いちずな」などの意で、漢字では「直」の字が当てられています。
古語辞典を見ますと、「ひたすら」「ひたぶる」など、いっぱい「ひた」につながる言葉が出ています。

古代人は「額」を、「考える」「思いを巡らす」「決心する」ところである「頭」にじかに(ひたと)つながる部分と考えたのだろうと、想像します。
牛玉宝印を「ひたひ」に捺すのは、護符の願いが「ひたと」届けという意味ではないでしょうか。

古代往還 
http://shinshomap.info/book/4121019490.html
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
私は歴史は暗記する学問でなく考える学問だと思っているので
このような回答はとてもうれしいです!
>古語辞典を見ますと、「ひたすら」「ひたぶる」など、いっぱい「ひた」につながる言葉が出ています。
>古代人は「額」を、「考える」「思いを巡らす」「決心する」ところである「頭」にじかに(ひたと)つながる部分と考えたのだろうと、想像します。

すばらしい考察です!
心から尊敬します!

お礼日時:2010/02/14 21:42

信濃善光寺の「御印文頂戴」のことでしょうか。


善光寺如来様は、孝徳天皇の御世にお告げによってお隠れになられ、以後秘仏となったそうです。このとき如来様の深いお慈悲により、御開山善光に「身代わり」として授けられたのが「牛王宝印、牛王噞印、往生決定」三つの御印文だそうです。これを体に押してもらうことで、極楽浄土が保証されるそうです。一種の免罪符ですね。
善光寺如来様の身代わりですから、肩だとなれなれしいし、手だと如来様に「お手」をさせているみたいだし、頭が妥当なところという程度の話だと思います。
余談ですが、落語の「お血脈」の話、個人的に大好きです。

参考URL:http://zenkozi.com/highlight/mark.html
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

信濃善光寺の「御印文頂戴」は存じませんでしたので
大変参考になりました。


多くの寺院の修正会の結願において、頂戴することができるようです。
私は滋賀県の延暦寺や、奈良県の唐招提寺で牛玉宝印を額に押してもらいました。
唐招提寺のは額に印が残らないのですが、
延暦寺のは朱肉をつけておすのでばっちり額に印がついて
顔を洗うのがもったいなかったです。

落語の「お血脈」もたいへん参考になりました。
ウィキペディアによれば

物部守屋が閻浮檀金の仏像を難波ヶ池に放り込んだ。
本多善光が難波が池のそばを通った際、水中から自分の名を呼ぶ声が聞こえた。
引き上げたらプラチナの仏像だった。
また、お釈迦様が『信州に行きたい』と言うのを聞いて、仏像を信州に運んで善光寺を建立したとのこと。

牛玉宝印は熊野のものが有名なので
熊野が発祥なのかと思っていましたが、物部守屋に由来するものなのかも、
と思いました。

御印文には牛王宝印・牛王?印・往生決定の三つがあるのですね。
そしてそれがあると極楽浄土へ行けるのですね。

大変興味深く読ませていただきました!

お礼日時:2010/02/12 12:04

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