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空手の呼吸法について質問です。

腹式呼吸なのですが、通常空手では逆腹式呼吸(吸う=へこむ 吐く=膨らむ)で技を出すと思っていましたが、ある人から攻撃するときに腹式呼吸(吸う=膨らむ 吐く=へこむ)で攻撃すると教わりました。

どちらが正しいのでしょうか?


また、三戦の型・息吹・逃れの呼吸(深呼吸)の時は逆腹式呼吸と腹式呼吸どちらが正しいのでしょうか?

A 回答 (1件)

昔、北派拳術をかじった者です。


 順腹式呼吸は、主に能動筋力を発揮するときに用います。仙骨を前転させることで、腸腰筋を働かせます。その力は足に伝わって、大腿四頭筋が働いて足が伸ばされます。腰が反って背筋が収縮し、横隔膜が上がります。連動して広背筋が働き、胸郭が広がります。項を伸ばし脊柱起立筋を働かせることで、力が腕に伝達し、上腕三頭筋が働き、腕が伸ばされます。やや前傾姿勢で、爆発的な速度で拳を動かすことできる訳です。力の方向は身体の横であり、開くような十字形の力が働きます。適している動作は順突きやストレートです。
 逆腹式呼吸は、受動筋力を発揮するときに用います。仙骨を後転させて大臀筋(もしかしたら間違いかもしれませんが)を収縮させ、腹直筋を引き締め、大胸筋を利かせ、上腕二頭筋を働かせます。足は大腿二頭筋(ハムストリングス)を利かせます。少し後ろに反ったような姿勢で、突いた腕を支えたり、相手の攻撃を受けたり、フックを打つのに適しています。
 能動筋力だけでは「支え」がないので貫通力が劣りますし、受動筋力だけではそもそも拳を突くことができません。両者をうまく連環させることが大切です。
 那覇手や南派拳術では、受動筋力を能動筋力的に使っているように思います。胸を張って拳を引き、腰を捻って距離を作ります。逆腹式呼吸を用いて、腰を戻して突く。この突き方だと、かなり接近した間合いでも威力を出せます。引き手も必要ありません。三戦は、そういう風に私には見えます。もちろん、これだけでは速度が足りないはずです。身体を震わせて微妙に腰を切って、速度を補っているようですが、それは質問者の方が詳しいですね。
 形意拳や太極拳は、本来は能動・受動筋力を上手に連環させていたはずですが、最近のものは南派的なやり方が多い気がします。なぜでしょうね。
 少しは答えになったでしょうか。結論から言えば、順式・逆式どちらも正解なのです。師範や先輩の動きの中に、あなたの修めている空手流派の答えがあるはずです。
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