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クラウドコンピューティングって、古い概念の焼き直し?

実は、下記の質問を「ビジネス」のカテゴリーで質問しましたが、その後で「技術者向けコンピュータ」というカテゴリーがあることに気づきました。 重複の質問となりますが、こちらの方がより適切かな、と思い再度質問させて頂きます。

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クラウドコンピューティングって、古い概念の焼き直し?

1.これまでも「(シン)クライアント-サーバ(C/S)構造との違いは?」など同様の疑問が出されていますが、やはり良く分らないので改めて質問させて頂きます。

C/S構造の前の段階で、ホスト-端末の中央集権型構造があり「中央に有る大型コンピュータを末端に接続した多数の入出力装置から、時分割で共同利用するようになった頃に、この中心的なコンピュータを「ホストコンピュータ」(ホスト)、入出力装置を「端末装置」(端末)と称するようになった。この中央集中型の端末は、基本的に単純な入出力を行う機能だけを持ち、その他複雑な処理は全てホストコンピュータで行われる」という説明があります。

インターネットを介してホスト-端末(Web機能を備えた)の中央集権型構造にすれば、即「クラウドコンピューティング」になるように思えます。私の浅い理解では、このように古くからある方式,構造を、Google等の提案に乗っかって、さも新しい概念のように売り込んでいるように感じています。
本当に新しい概念なのか、それとも概念はほぼ同じで細かい技術レベルでの違いだけなのか、を教えていただきたく思います。

2.クラウドコンピューティングの適用領域や対象業務は?
何でもかんでもクラウドに任せればハッピー、みたいな感じですが、どこにあるか分らない(ということは誰が管理しているかも分らない)コンピュータ群に任せるイメージですが、セキュリティ上問題ならないのでしょうか? 例えば、国の基幹業務や、企業の重要な業務に関わるようなシステムで、場所も管理者も分らないシステムに依存するようなことはあり得ないと思いますが。国や企業が、各々自前のクラウドシステムを構築するのなら安全でしょうが・・・でも、そうすると昔からある中央集権型、或いはシンクライアント-サーバー構造と変わらなくなるように思います。

クラウドは、「従来のホスト-端末の構造で、端末の機能をWebだけにしたものであって、セキュリティに余り厳格でない用途には適するが、厳密なセキュリティを要する業務には適しない、或いは国や企業などの組織が自前でクラウド構造のシステムを構築する」という理解でいいでしょうか?

よろしくお願いします。

A 回答 (6件)

1) その中央のサーバが大規模・高額になりすぎた為に分散型って考えが出てきたのですが。


 Sunが勢力を伸ばし始めた80年代末~90年代初頭頃の中央サーバ1台の値段は24億(専用の建物と冷房設備が別途必要)とかになっていたと思います。
 技術的な問題ではなく導入コスト・運用コスト的な問題で経済的に、この方法はもう無理なのです。

2) 企業や大学ではクローズド・クラウド/ローカル・クラウドという考え方が普通です。
 クラウドコンピューティングではあるけど何処にあるかわからないサーバではなく
 自前で用意したサーバを使う事でセキュリティ・運用の問題を解決しています。

大型コンピュータのコスト的な問題から分散化を進めてみたらデータの集約が困った事になったのでWeb(IT)を駆使してデータを集約してみたら今度はサーバ負荷が高くなりすぎて維持コストが増大してしまった。
だったら、仮想サーバや稼働率の低いサーバをかき集めてサーバ郡として分散処理すれば低コストで処理能力を引き上げられるジャン? ってのがクラウドの基本的な考え方だと思います。
ご指摘の通りスパコン1台導入出来れば解決する問題ですが、コスト的な理由でその方法は取れない事が問題です。
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この回答へのお礼

6人の方から回答,情報をいただき、有り難うございました。個別にではなくまとめてお礼を言いたかったのですが、方法が分らないので、ここでまとめてお礼を申し上げます。

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私の質問に対して回答くださった皆様にお礼を申し上げます。 しばらくインターネット環境から離れていたことと、頂いた返事にどのようにお答えしようかと考えて時間が経ってしまいました。頂いた回答,情報を基に、私なりに粗く整理してみました。

(1)「クラウドコンピューティング」は構想とか考え方であって、私が質問した「ホスト―端末」とか「C/S構成」のようなシステムの作り方とは次元が異なり、同じレベルで議論出来るものではない、ということですね。但し、構想と言っても安価で大量のサーバー群とWEB端末というシステム要素も含んでいる。(これは「ユビキタス」と同レベルのものかな、と思いました。ユビキタスは構想ですが、例えば白物家電を始めあらゆるものにICタグが埋め込まれるというシステム要素が含まれるのと似ていると感じました)

(2)「クラウドコンピューティング」は、従来からある考え方の延長上にある、或いは新たに言い換えたものだが、その実現手段としては安価で大量のサーバー群とWEB端末によって実現されるものである。

(3)インターネットでの情報検索やメールのように誰でもが使う「パブリッククラウド」と、利用者限定で企業の基幹業務などに使う「プライベートクラウド/クローズドクラウド」がある。「プライベートクラウド」というのは、GoogleやYahooなどに任せずに、自前で特定のメーカーやSI業者と組んでクラウド構造のシステムを構築するのだと思いますが・・・「“自前でのクラウド構造のシステム構築”は、クラウドコンピューティングのメリットである導入コスト、運用コスト、管理コストの低減が失われるので、この考え方は破綻している」との指摘がありましたが、でも情報保護や管理の面からは、どこにあるか分らないサーバー群に任せるのではなく、やはり物理的にも意識できるシステムもありかな、と思います。 つまり、上記のコスト削減を最優先にすればパブリッククラウドを選び、運用コストや管理コストが上がってもいいから情報保護や管理を優先するならプライベートクラウド、或いは既存システムを使う、という目的,用途に応じた使い分けになるのかな、と思いました。

十分な理解ではないかも知れませんが、幾らか理解を深めることができました。どうも有難うございました。

≪なお、この質問は「ビジネス:システムエンジニアリング」と、「技術者向きコンピューター」の両方に出し、その両方を情報を頂きましたので、併せてお礼を申し上げます≫

お礼日時:2010/07/12 15:23

私は、クラウドコンピューティング という名称は言葉遊びだと思っています。



新しいと思わせることで
乗せ換えや、新規顧客の獲得を目指すためです。
根底の考え方は、昔からある考え方と変わりません。
その上に乗る、ちょっとした技術の変更がされただけです。

電話に留守電機能がついても、電話は電話と言うレベルだと思います。
私個人の意見ですけどね
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私見ですが・・・



#1について
C/S構造は、80年代後半?にSun社が発売したディスクレスEWSが元祖で、96年にOracle社がNC(ネットワーク・コンピュータ)とし大々的に発表し、近年のクライアントという系譜になると思います。
クラウドは、95年?に現在のSETIが開発したグリッドコンピューティングが元祖で、SETI・グリッドコンピューティングの成功を元にGoogleなどが商用のシステムとして利用されるようになって現在のように広まっていると思います。 
両者とも中央に配置されたコンピューター能力を複数のユーザで共有して利用するという観点から見ると同じになると思いますが、ディスクレスとクラウドでは想定する端末数と、ネットワークがディスクレスはLAN、クラウドはインターネットという違いがあると思います。LANでクラウドを行って、プライベート・クラウドと呼ぶものもあるようです。
コンピュータ・システムも、「中央集中型」と「分散処理型」のどちらかには大別されるので、「中央集中型」と「分散処理型」以外の概念でなければ「古い概念の焼き直し」と言えばNoとは言えないと思います。

#2について
「クラウドしかできないこと!」という観点で考え、クラウドでも他のシステムでもできるという事を除外して考えると頭が整理できると思います。
<< クラウドしかできないこと! >> 簡単に想像できること
・SETIで実現したように、個々の小規模なシステムの余剰能力を集約してスパコンに相当するような莫大な能力を得ることができる
・多少のシステム障害が発生しても、システムの全面的なシステムダウンをならない
など・・・

>セキュリティ上問題ならないのでしょうか?
疑ると・・・使えないですが、先日もストリートビューで「意図しない情報を収集した」との発表に「意図的」という指摘もあるので、やっぱり信用できる/できないの問題に帰結すると思います。
暗号化技術は進歩しているので、キーワードを秘密にするとシステム管理者でも解読は不可能という暗号もありますが・・・システム管理者ですから、意図すれば「キーワードを秘密」はありえないです(笑)
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[技術者向けコンピュータ]のカテゴリで、私のようなものが回答で


参加するのは恥ずかしいのですが、参考サイトだけの回答だったら
投稿できるので、参考程度として参照URLの提示と、参照先のリンク
したものを紹介しますので、閲覧されてみてはいかがでしょうか。

私がよく見る番組の紹介した記事
http://www.nhk.or.jp/itwb/2/workshop/1.html

そこからリンクした記事(この中のリンク先には具体例のPDFなど)
http://www.nhk.or.jp/itwb/2/links/1.html
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1について、


古くからある方式と概念はほぼ同じと解釈してよいと思いますよ。
実際には、C/S方式をクラウドに応用することもできるので、発想を柔軟にしてみてはいかがかと思います。

自前でホストを管理する場合、24時間稼動させる場合の管理要員や障害発生時の体制をどのようにするか頭の痛い問題だと思います。そのあたりをカバーできるだけのサービスがクラウドを利用することで得られるのであれば、それはそれでありなんじゃないですかね。


2について、
どこにあるかもわからない、誰が管理しているかわからないということは、特に不安要素にはならないんじゃないでしょうか。

契約段階で、以下のような取り決めにサービス提供側と利用者側が同意していれば済むことです。
・情報漏えいが発生しないこと
・障害の発生が、利用者の業務に深刻な不利益を与えないこと
・対応に不備があったり、利用者にとって不利益が発生したときの保障

提供者側が保障できない内容なら契約は成立しないわけですし、利用者側が十分でないと思うなら同様です。

「自前でクラウド構造のシステムを構築する」というのは、クラウドコンピューティングのメリットがなくなるので、この考え方は破綻していますよ。旧来のシステムではなぜいけない?ってことになりませんか?
クラウドコンピューティングのメリットは、導入コスト、運用コスト、管理コストそれぞれが低いことにあるんじゃなかったでしょうか。

ま、国がクラウドを構築して、地方自治体がそれを利用するという形態はありうるのかも知れませんが、これって「中央省庁が地方に使わせてやる」的な力関係になりがちなので、クラウドコンピューティングの「利用者が必要に応じて選択し、利用する」という雰囲気からはちょっと...という気がします。
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>セキュリティに余り厳格でない用途には適するが、厳密なセキュリティを要する業務には適しない


一概にはそうとも言えません、クラウドのセキュリティに関しては通信を暗号化して保護している物もあります。
それに端末側でデータを保存していると、その端末の紛失や盗難で情報漏えいするリスクもありますし、ハードウェアの故障でデータを失うリスクもあります。
クライアント全員がセキュリティ意識やバックアップを万全にして使っているとは限りませんから。
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