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右手に操縦桿、両足で操縦、左手で長い棒状の「スロットル?」ヘリコプターの操縦は、どのようにするのでしょうか?センターにある車でいうところのサイドブレーキみたいなのはなんでしょうか?先日ヘリにのりましたが、興味がありました。

A 回答 (4件)

右手の操縦桿みたいなものは「サイクリックレバー」と言います。


両足のペダルは「アンチトルクペダル」と言います。
左側のレバー(車のサイドブレーキみたいなもの)は「コレクティブピッチレバー」と言います。

●各部の操作
まず「スロットル」は「コレクティブピッチレバー」先端部にあり、そのグリップ部を外側に回転させることにより、エンジンの回転数は増加し、内側へ回転させると減少します。
通常「スロットル」はエンジンスタート時、及びエンジン停止時のみの操作で、飛行中は一定のローター回転数を自動制御装置(「ガバナー」と言う)を作動させるため操作しません。但し、自動的に一定のローター回転数を維持しなくなった時、スロットルでエンジン回転数を調整するために、手動で回転グリップを操作する必要があります。
次に「コレクティブピッチレバー」を上に引き上げると、メインローターのピッチ角がほぼ均等増加され機体は上昇します。逆に下げると、ピッチ角は減少し機体は下降します。この時の相互関係として「スロットル(回転数)」及び「コレクティブピッチ(吸気圧力)」はお互いに他の装置の第二次的制御を行なっているので、それらの情報を計器から読み取って調整する必要があります。

次に「アンチトルクペダル」は、テールローターのピッチを変化させて機首方位をコントロールします。具体的には左ペダルを踏むと機首は左へ回転し、右ペダルを踏むと機首は右へ回転します。最初にヘリコプターの操縦で一番難しいのはこのペダル操作です。(少なくとも私はそうでした。)

次に「サイクリックレバー」は、前後左右の傾けた方向と逆の位置で、メインローターのピッチ角が増加し、そのローターの翼端回転面が傾けた方向と同じ方向へ傾くため機体角度を自由に変化させることが出来ます。基本的に揚力(Lift)と推力(Thrust)の合力は翼端回転面に対し垂直に作用すると言う事を理解してください。
具体的には、「サイクリックレバー」を前に倒せば機首が下がり前進し、後ろへ引けば機首が上がり後退します。同じくレバーを左へ倒せば機体は左方向へ傾き、レバーを右へ倒せば右方向へ傾きます。これにより旋回することが可能となります。

●Take off(離陸)について
メインローターの回転方向は、メーカーによって異なります。具体的には、機体がアメリカ製かフランス製かによって大別できると思います。それによって「アンチトルクペダル」及び「サイクリック」の動きが異なります。
ここでは、メインローターが左回転する機体について説明します。
ローターの回転数が安定領域に達したら、少しずつ「コレクティブレバー」を引き上げます。機体が浮き始めるとメインローターの反力のために機体は右回転しようとします。このトルクを打ち消すために左ペダルを少し踏んで、機体が回転しないように当て舵を取ります。(微妙です)そのままコレクティブを引き上げると機体はテールローターで当て舵を取っているため、右方向へ水平移動してしまいます。そうならないようにサイクリックを少し左側へ倒して(倒すと言うより、これも当てると言う感じです。)機体が右へ平行移動しないように抑えます。このまま機体が安定(静止)した状態で、浮上すればホバリングへ移行できます。実はホバリングも慣れるまでは大変なのですが...
最後にサイクリックレバーの移動範囲は、中立位置から前後左右へ±2cm程度の範囲内での操作ですので、他の乗り物と比較すれば相当シビアだと思います。でも固定翼と比べれば奥が深くて面白いと思いますよ。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
>機体が浮き始めるとメインローターの反力のために機体は右回転しようとします。
このあたりの、右回転しそうであれば自動的にテールロータのピッチ変更を行なってくれて、ニュートラルに自動制御してほしいですね。でも現実にはそうではないとのことですね。また、そのテールローターの推力のため、横滑りするのでサイクリックレバーで補正するということですね。こんなことも行なっていたのですね。でも、これも自動で補正されると助かりますね。
詳しくありがとうございました。
すると、着陸なんてものは、逆のことが言えて、つまり、揚力を下げていけば機体があまり回転しなくなるので、その分ペダルで操作し、その操作のため、横ずれが起こるのでサイクリックレバーで、定位置に持ってくる。それを微妙にコントロールしながら、着陸。
足が付いた時って、急に回転が抑えられて、横ずれも止められるので、一番むずかしそうですね。
いろいろな苦労がわかりました。

お礼日時:2003/08/24 05:57

ここ面白いですよ


元ヘリパイロットのHPです
ついこの前まで最前線に居た方です

参考URL:http://homepage1.nifty.com/Heliport-K/
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座席の左側にあるサイドブレーキ風の物はコレクティブスティックといい、グリップ部分を回すことでエンジンの回転数を、上げ下げすることでメインローターの角度を変えています。


フットペダルは、テールローターの角度を調整しています。
真中の操縦桿、サリスティックスティックを動かすと、ローターが動く事で機体を移動(飛行)させます。


飛ばし方は、
まず、コレクティブスティックのグリップ部分をバイクのアクセルのように回して、エンジンの回転数を上げたら、コレクティブスティックを引き上げます。
すると、機体が上昇を始めるのですが、そのままだとローターの反力により機体が回転するので、フットペダルでテールローターの角度を変えて、回転をを防ぎます。
サリスティックスティックを前に動かすと、前にメインローターが傾いて、後ろに風を送るので前進を始めます。
前後左右に動かせば、その方向に移動するわけです。

ヘリコプターの操縦ってめんどくさいですね。

参考図書
ジャンボ・ジェット機の飛ばし方 
非日常研究会 著
同文書院


新潮社から文庫もあり。

参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4810384 …
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
このように解りやすくご説明頂くと、初めてでもなんだか飛ばせそうです。
着陸は難しそうですが…。
初めてでも、車の場合は「理屈」だけで動かせますが、ヘリコプターはどうでしょうか?離陸は可能で、飛行も可能そうですね。
エンジン出力を上げて、スティックを引き上げ揚力を増し、すると上昇する。でも、廻り始めるので、足で操作。前、後、左、右、はレバーで操作。

お礼日時:2003/08/23 22:25

サイドブレーキみたいのはピッチレバーと言って


ローターブレードの回転面に対する角度を調整するものです これにより揚力を加減します
真中のものはサイクリックスティックと言って
ローターの傾きを変える働きをしこれによって移動する方向を決めます 回転面のある部分のみブレードの揚力を変える事によってこれを実現しています(回転面に対するブレードの角度はローターが傾いている時は各所同じではありません) 両足のペダルはラダーペダルといい
メインローターの反トルクを打ち消す働きをしこれを加減することにより機首方向を変えます
ヘリの操縦はピッチレバーを操作、サイクリックスティックを操作、 どれをどう操作してもそれにより必ず対応動作が必要になります 例えば上昇する為にピッチレバーを上げるとブレードの空気抵抗が増えるのでエンジン出力を上げる必要があります するとメインローターの反トルク作用が強くなるので対する側のラダーペダルを踏まなくてはいけません 更にドリフトが発生するのでサイクリックを微妙に操作する必要があります 

ヘリの操縦はアタマでなく体で覚えるものです
一応ヘリパイロット志望だったのですが・・・
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この回答へのお礼

えらい細かい操作をおこなっているのですね。
説明を聞いてわかりました。
もっと、簡単な「キーエンス」のラジコンを操作するようにはいかないものでしょうかね。
ピッチレバーはなぜ、あのような形状になっているのでしょうか?重ねた質問ですみませんが・・・。
あれでは物々しすぎます。もっと、簡単な形状もいいと思うのですが・・・。
ありがとうございました。

お礼日時:2003/08/23 22:19

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