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映画 ソーシャル・ネットワークにて、エドゥアルド・サベリンの持株比率が希薄化し、事実上の追い出しを喰らう場面がありました。

サベリンは当初、マークザッカーバーグに続いて30数パーセントを保有する第2位株主だったはずですが、それが新株発行の希薄化によって0.03%になってしまうという場面です。

この場面で少し疑問があったのですが、新株を発行する際に特定の人物の持ち株のみを希薄化させることってできるのでしょうか?

A 回答 (2件)

ソーシャルネットワーク面白かったですね。



公認会計士の勉強をしている者です、日本の会社法の場合を私の知りえる範囲でお答えします(米国でも大差はないと思います)。違えてたら訂正お願いします。

まず新株の発行には、(1)株主割当(すべての既存株主に対してその持分比率で割り当てる)と、(2)第三者割当(上記以外)がありますが、(1)では当然希薄化は生じません、問題は(2)の場合です。

facebook社の様な非公開会社(株式のすべてが非公開)には「属人的な権利の定め」として様々な条件を付けた様々な種類の株式を発行することが出来ます。例えば「ザッカーバーグ氏が持つ株式は議決権を通常の100倍有す」などのかなり不平等な条件でも同意しさえすれば認められます。
途中の追加出資の段階(サベリン等が追加出資者と会議室で話し合う場面)でザッカーバーグ等に割り当てたのが今後その持分比率を維持できる株式割当の権利を有する「A株式」、サベリンにはその権利を有さない「B株式」を割り当て、それをサベリンが認知せずに承諾したと考えられます。
そして2400万株のさらなる新株発行に応じてザッカーバーグ等のA株式には希薄化が生じないように新株が割当てられ、サベリンのB株式にはそれがなかったと考えることが出来ます。

どなたか補足お願いします。(属人的権利の定めは正確には会社法の規定する種類株式ではありませんが、ここでは便宜のためその様に説明しています)
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この回答へのお礼

的確な回答をありがとうございました。
素晴らしいお答えだと思います!

お礼日時:2011/01/17 19:20

新株をその人物に割り当てなければそうなりますね

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この回答へのお礼

筆頭株主ではないものの、仮にも議決権の30%以上を握っている株主なのに、新株の割り当てを受けられないと言われることってあるのでしょうか。

現実にそんなことってあるのでしょうか?

お礼日時:2011/01/16 23:55

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