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主に街頭スナップ撮影の用途でデジ一(D7000)を使っています。
最近思ったのですが、どうも曇天時の街頭スナップで空が白飛びします。

私は殆どの場合、
撮影はRAW形式で保存し、後でPCへ転送してPhotoshop Lightroom 3で現像しています。

普段の手順は
色温度・色かぶりを最初に調整。
その後で露光量を丁度よさそうな所まで調整してから
白とび軽減・補助光etc...で微調整という順番です。

ここで気になるのが、曇天で撮影した場合。
下町とか路地裏とかの建物を撮す好きなので、結構狭い所での撮影が多いのですが、
陽が真上から差さない限り、大抵は何かの影になって暗いことが多いです。
その構図内に空が入った途端、そこだけかなり暗く調整しても、白く飛んでしまい、
しかも建物は暗すぎてしまいます。
補助光などのパラメータを極端な数値にすると、建物がくすんだようになって、
自分の目でもちょっと…という眠い写真になってしまいます。

幾ら狭い場所といっても、内蔵ストロボでは日中シンクロには不足し過ぎ。
空の明るさに完全に負けちゃっています。(私のやり方が悪いのかもしれませんが…)

同じような状況下では、玄人の方は
どのように撮影されているのでしょうか。

A 回答 (5件)

目で見たままが写真に写るか?



答えは、「No」です。

写真は、目で見た風景や物に比較して、明暗の差(コントラスト)が強くなる傾向があります。

また、デジタルカメラや、リバーサルフィルムの撮影の明暗の再現幅(ラチチュード)は、±2.5~3段。ネガフィルムは±5~5.5段あるといわれています。一方、人の目は、±7.5段の階調を見分けているといいます。

カメラは、人が目で見た明暗差の一部分を切り取ることしか出来ないと考えてください。

ここで段といっているのは、カメラの絞りの段数です。たとえば、デジカメで、f=8、1/250で18%グレーが適正になる撮影をした場合、暗い側でf=2.8、1/250の明るさの所までは、何とか写りますが、それ以上暗いところは、真っ黒です。同じように、明るい側は、f=22、1/250よりも明るいところは、すべて真っ白(白とび)になります。

また、デジタルは、暗部側の階調に強く、明るい側は、弱い(白とびし易い)と言われています。逆に、リバーサルフィルムは、暗部は直ぐに黒つぶれし、デジタルに比較すると、明部には、階調が残ります。ネガは、デジタルやリバーサルの倍のラチチュードを持っているので、人の目で見たのと近いイメージで切り取れるのですが、後で写真として見た時に、コントラストが低く、ねむい写真に見えやすいです。

これらの特性を理解しながら、露出や構図、撮影対象を考える必要があります。
たとえば、曇った白い空は、飛ぶから、画面に入る面積を少なくするとか・・・
人を撮影する場合は、滑らかな階調を残したいから、カラーネガを使うとか・・・

>同じような状況下では、玄人の方はどのように撮影されているのでしょうか?

これは、「どちらを生かすのがその写真表現にとって適切か」を考えて、一方を捨てることが多いです。
空がメインで無い場合、面積を少なくして、白とびやむなしという感じです。

どちらも生かしたい場合は、空と、建物をそれぞれスポットで測光し、撮影媒体のラチチュードを考慮し、空にぎりぎり階調が乗る露出で撮影します。この場合、建物は当然暗くなります。どうしても建物の暗さが許容できない場合は、レタッチで、空をマスクして、建物を明るくします。

ほか、雲のコントラストを増す目的であれば、カラーであれば、PLフィルター、モノクロであればオレンジのフィルターを使ってみるかも知れません。

ストロボやレフを被写体にあて、背景(空)との明暗差を少なくするのも方法のひとつです。しかし、人や花には有効ですが、建物は、少し大きすぎますね。

写真を撮りなれてくると、いろいろと引き出しの数が多くなっていきます。これらを駆使して作品つくりをしています。

しかし、今回突き当たった問題である、「人の目と、カメラの明暗差の再現幅の差」は、写真を撮る上で大切な知識ですのでぜひ理解してください。
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この回答へのお礼

御回答有り難う御座います。非常に感謝します。

「人の目と、カメラの明暗差の再現幅の差」
あちこちで今迄見聞きはしてきましたが、
いざ撮っている時には、どうも無意識に軽視しておりました(=理解出来ているとは言えなかった)。
非常に大切な事ですよね。
ありがとうございます。

察しが付くかもしれませんが、過去に撮影した手元の写真を見返してみたところ
如何に、自分が失敗から学んで来たものが少なかったか
ちょっと悲しくなりました。

ご説明頂いたことを肝に免じ、今後は一層気を引き締めて、
また写真ライフを楽しんでいこうと思います。

お礼日時:2011/08/17 21:14

曇天の空、白飛びしやすいです。

これは、晴天であれば地上と空との明るさの差が少ないのですが、曇天では差が大きいため、地上に露出を合わせると空が露出オーバーになってしまい、白飛びしやすくなります。


私の場合、建物や人物を適正露出にして、空の多少の白飛びは諦めます。RAWでも記録していますから、多少の補正は利きます。CaptureNX2では、部分的な色/明るさの調整ができますし、トーンカーブでもある程度の調整はできますから、空も含めて調整しますが、全体の感じでみて白飛びは必要以上に補正しないことも多いです。フイルムでリバーサルを多用していたからかもしれませんね。
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この回答へのお礼

御回答有り難う御座います。参考になります。

過度の補正は、特殊効果狙いじゃなければ
あまり良い結果になりませんよね。

お礼日時:2011/08/17 21:08

玄人ではありませんが、撮影にあたってどう考えるかだと思います。


確かに白い曇り空は白飛びしやすいです。
私の場合は、PhotoshopCS4でRAW現像をこれまでは行ってきましたが、やはり白とび軽減を試してみて、駄目な部分に関しては諦めます。
というのは、被写体は空ではないからです。
要するに何を撮影するのかを重視すべきだと思います。基本的には撮りたい被写体が、白飛びも黒つぶれもしないようにできればいいという考えです。
もっとも、例えば女性モデルを撮影したとして、そのモデルの体の一部に白飛びができたとしても、写真全体の雰囲気などが意図したものになるのであれば、それはそれで良いとも言えます。
結局のところ、細部の白飛びや黒つぶれなどは気にしないことだと思います。
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この回答へのお礼

御回答有り難う御座います。参考になります。

白飛び・黒つぶれで補正し切れないのが残った場合
対象物がなにか、自分の中で固まっていれば
他は最悪切り捨てる覚悟も必要ですね。

お礼日時:2011/08/17 21:10

アクティブD-ライティング良さそうです。


http://kairosphot.exblog.jp/7949715/
http://www.nikon-image.com/event/special/d-techn …

>内蔵ストロボでは日中シンクロには不足し過ぎ。
IS01600、3200と試して見てはいかがでしょう。
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この回答へのお礼

御回答有り難う御座います。参考になります。

お礼日時:2011/08/17 21:10

D7000なら、アクティブDライティングで、ある程度白飛び黒つぶれは抑えられますが、活用されていますか?



白飛びしてしまった箇所は、RAW現像でもどうにもなりません。
ある程度空の階調を残しつつ、建物も明るさを確保したい場合は、まず空に露出を合わせて撮影します。
次にRAW現像ソフトで、建物の部分のみ明るさを上げます。
Lightroomは使ったことがないので詳しくないですが、純正のCapture NX2では建物だけ明るさを変更する、といった手法も可能です。
デジタルの場合、黒つぶれよりも白飛びの弱いので、とにかく飛ばさないことですね。暗いと思っている部分には、意外と階調が残っています。

三脚撮影なら、段階露出をかけて複数枚撮影したものを、HDR合成する手法もあります。
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