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つまらない疑問かもしてませんが、この「さす」という言葉は指す、刺すなどに関係があることばなのでしょうか。

A 回答 (4件)

「さす」はいろいろな漢字があてられている語ですけれども、和語の「さす」はそれだけ広い意味で使う言葉なのだと思います。



岩波古語辞典〈さし〉
一、
《最も古くは、自然現象において活動力・生命力が直線的に発現し作用する意。ついで空間的・時間的な目標の一点の方向へ、直線的に運動・力・意向がはたらき、目標の内部に直入する意》
となっていました。
指をさすのは、指を真っすぐある方向目指して伸ばすこと。
刃物などを刺すのも似た動作。
将棋をさすのもやはり将棋で遊んでいる時の手の動作がそうだということでしょう。
さしあげる、は上へ持ちあげるのですがやはり腕が伸びる動作が入っています。

「傘をさす」の「さす」は傘を開いて持ち上げその柄を天の方へ向けている動作を言っているのでは。
https://www.google.co.jp/search?hl=ja&tok=3j_Ew9 …

差し翳す: かざすは上にかぶせますね。
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この回答へのお礼

何か危険な感じがする言葉かとも思っていたのですが、たたんだかさが細長いからなのかと思いました。ご教示を伺い、言語学的には同一の単語なのだろうと得心いたしました。ありがとうございました。

お礼日時:2012/08/21 22:27

「さしがさ[【差傘】(被り笠に対して)手でさすかさ。

」(「国語大辞典」小学館)
「指傘 サシカサ 又作差傘」(「文明本節用集」(1400年代後半))

この「さす」は、「手で物を上に上げる」意味の「指す・差す・射す」のグループになるでしょう。
この他に「刺す・挿す・注す・点す・鑽す」や、「翳す・遮す・閉す・鎖す」のグループもあり、元は同源でしょう。
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この回答へのお礼

たいへん興味深いご教示をありがとうございました。

お礼日時:2012/08/22 18:29

指し掛ける(さしかける)の


さす、なのでは・・・
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この回答へのお礼

一種の省略形なのでしょうか。ご教示感謝いたします。

お礼日時:2012/08/22 04:12

本来、「傘を差す」は「傘を翳す」と書いたのですが、


戦後の漢字改革で、当用漢字として、「翳す」が使えなくなり
同じ「さす」である「差す」を代用で使用するようになったので、
このような混乱が起きたのです。
同じような事例で
「こうさてん」があります。
「交差点」と今は書きますが
漢字の意味が通じません。
本来は「交叉点」と書かなければ
意味が通じませんよね。
【叉】とは、
(分岐) 木の叉 二叉(ふたまた)〈になる〉 三つ叉 〈街道の〉分かれ
これなら、意味が通じるでしょう。

このような矛盾はたくさんあります。
現在、少しづつ、改正されてはいますが
戦後の混乱期の置き土産なのでしょうね

らしいです
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この回答へのお礼

大和言葉としての疑問だったのですが対応する漢字の問題もございますね。ご教示感謝いたします。

お礼日時:2012/08/21 22:24

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