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ゴムは電気を通さないということですけど、例えば、ゴム風船みたいな薄いゴムでも、ものすごい高圧電流でも遮断してしまえるものなのですか?
なんとなく、さすがに全く通さないわけではなく、ある程度までなのかなと思ってるんですが、ふと疑問になりましたので、質問してみました。

A 回答 (1件)

電気の通しにくさという意味で二つの指標がありますのでそれぞれの内容の面から説明します。



・体積抵抗率
電圧をかけたらどれくらい電流が流れるかを示す指標。
この値が大きいと電流が流れにくくなる。
高圧をかけた際のリーク電流の大きさを評価する目安になります。
ゴムの種類や添加剤の違いで大きく異なるが、金属と比べると15~20桁位大きい。
ゴムの抵抗値は 体積抵抗率×厚さ÷面積 となりますので、たとえ体積抵抗率が大きくても厚さが薄いとリーク電流は大きくなります。


・絶縁破壊強度
どんな絶縁体でも、高すぎる電圧を加えると絶縁破壊をおこし電流が流れやすくなります。
その目安となる指標。
1mmの厚さの板に何V加えたら破壊されるかで評価します。
数百~数万V/mm とゴムの種類により結構な幅があります。
あくまで1mmの厚さに対してのものであり、破壊に必要な電圧は厚さに比例します。

抵抗からみても絶縁破壊強度からみても厚さが薄くなればそれに比例して電流が流れやすくなり、低い電圧で絶縁が破壊されます。
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この回答へのお礼

な~るほど~。

絶縁体といっても全く電気を流さないわけではなく、抵抗が圧倒的に大きいということ、また、ある一定以上に高すぎる電圧を加えると、絶縁破壊という現象が起きて、急に電気が流れやすくなってしまうということ(堤防が決壊するイメージなんでしょうか)、なんですね~。

すごい素朴な疑問をふと質問してみただけだったんですが(某海賊王マンガを読んでてふと沸いた疑問でしたw)、ものすごく丁寧かつ詳細で専門的な回答をいただけて、とても感激です。

ありがとうございました!

お礼日時:2012/08/22 10:42

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