アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

いつも回答をありがとうございます。
少しずつですが疑問を解決して読み進めることができて嬉しいです。

続きです。

1)

The seven weeks of mourning were,by the Emperor's order, minutely observed.Time passed,
but he still lived in rigid seclusion from the ladies of the Court.
The servants who waited upon him had a sad life,for he wept almost without ceasing both day
and night.

とあります。

the servantsが複数になっていますがhad a sad lifeと単数形になるのはなぜなのでしょうか?

2)

Kokiden and the other great ladies were still relentless,and went about saying ”it looked as
though the Emperor would be no less foolishly obsessed by her memory than he had been
by her person.”

会話文になっているところですが、no less ~thanの構文ではあるのですが、he had been by her
personの意味がとれません。ここは全体的にどのように訳したらよいのでしょうか?

3)

He did indeed sometimes see Kokiden's son,the first-born prince.But this only made him
long the more to see the lady's child,and he was always sending trusted servants,such as his
own old nurse,to report to him upon the boy's progress.

●この文で最初のHeの後にすぐdidが入っていますがなぜでしょうか?

●またButの後のonlyの後には何か単語が省略されているのでしょうか?

●the moreとなっていますがmoreにtheがつくこともあるのでしょうか?

質問が細かくなってしまいましたがよろしくお願いします。

A 回答 (3件)

1)


The seven weeks of mourning were,by the Emperor's order, minutely observed.Time passed,
but he still lived in rigid seclusion from the ladies of the Court.
The servants who waited upon him had a sad life,for he wept almost without ceasing both day
and night.

ーーー拙訳ーーー
49日の服喪は、帝の命(めい)により、きめ細かく執り行われた。過ぎ行く時、だが、帝は、今も宮廷の女性たちから独り頑に離れ、過ごしていた。
帝を待ちわびる女御更衣たちは、悲しい日々の暮らし。帝が昼夜を問わず、ほぼ絶え間なく涙にくれていたから。

--- keys ---
Time passed = 直訳「時が過ぎた。」
had a sad life = 『配分単数』(distributive singular) という文法用語があります。複数主語に対し、each (それぞれ)の感覚が強く働く時、『複数』で呼応せずに、単数で呼応します。
parents who have a child 「一人っ子の親」---1
They kept standing on their foot. 「彼らは、片足で立ち続けた。」 ---2
people who have a cellphone 「ケータイを持っている人々」---3
などです。
文1、2は、複数形にすると、意味が変わります。文3は、distributive plural (配分複数)で呼応してもいいと思います。1台持っている人と2台以上持っている人を区別していない話の流れなら、つまり、状況によって、誤解は生まれません。
主語のメンパーそれぞれが交換可能ができない物の場合は、distributive plural で誤解が起こらないので(常識的に考えれば理解できるケース)、逆に singular にならないようです。
We have noses. / We have a nose. 一応どちらでもいいとされています。
問題文の場合、sad lives でもいいとは思います。常識的に考えれば、Each of them has a sad life. であることは分かります。が、誤解を恐れれば、singular です。私見ですが、They have a house. に似た感覚がありそうな気がします。a sad life「悲しい生活」を share している感じが出ているような……。


=======================================


2)

Kokiden and the other great ladies were still relentless,and went about saying ”it looked as 
though the Emperor would be no less foolishly obsessed by her memory than he had been
by her person.”

ーーー拙訳ーーー
弘徽殿、女御たちは、今なお容赦なく、「まるで、(主上様は)(更衣の)御姿に心奪われし頃と変わらず、分別なく想い出に囚われているご様子。」と言いふらしていた。/言いふらすほどであった。

--- keys ---
went about saying = 文末より、訳しにくかったです。go about で「広まる」の意味がありますが、その場合は噂などが主語です。この場合は、go about で、「動き回る」と、とっていいと思います。前に出てきた go far との対照にも感じられます。go far / go a long way で、「遥かに行く程度」が出ますが、今回の go about は、「saying … する辺りまで行く」と捉えることも可能かと……。直前の、were "still" relentless からの流れがいいと思います。
as though = as if = 後ろは通例、仮定法。この場合、仮定法現在(現在の推量)で、この時点から未来ではなくて、この時点の内容。
the Emperor = 主語の「帝」なんですが、下臣がどう呼んでいたのか、はっきりせず、もし、口にするのも恐れ多いのなら、いっそ主語を省略して、訳しきってもいいかと思い、拙訳のようにしました。
would be obsessed by her memory と、had been (obsessed) by her person が比較されていて、her memory (彼女との想い出/記憶に残る彼女)と her person (彼女の体/容姿/風貌)、つまり、『物理的に目に見えていたころの姿』が比較対象です。

=======================================



3)

He did indeed sometimes see Kokiden's son,the first-born prince.But this only made him
long the more to see the lady's child,and he was always sending trusted servants,such as his
own old nurse,to report to him upon the boy's progress.

ーーー拙訳ーーー
時折、帝は第一子の皇子、弘徽殿の息子に必ず逢うていた。だが、逢うほどに、かの女性の子に、いっそう逢いたいと切望するにすぎなかった。それゆえ、信を置く女官たち、自身の歳行く乳母などを常に送り、かの子の成長を伝え聞いていた。

--- keys ---
did see = 動詞を強調する do [助動詞]の用法。現在形なら、「he does see」。 do の部分で、3単や、時制を表わす。後ろに来る動詞は、原形。否定文、疑問文のスタートの肯定文と考えれば、can などの文と同じ感覚になる。
He did see him. / He can see him.
He did not see him. / He cannot see him.
Did he see him? / Can he see him?
only = [副詞] 後ろに省略はありません。made を修飾し、「ただ、……させるにすぎなかった。」/「ただ、……させるのみだった。」
make O long = make は使役動詞。
long to do = long [他動詞] to do =名詞的用法(VのO)
the more = ★the [副詞]★
『the 比較級, the 比較級』の後節の語順を元に戻した形。
The more often he saw Kokiden's son, the more this made him long to see the lady's child.
The more often he saw Kokiden's son, the more he longed to see the lady's child.
such as his own old nurse = 直訳「彼自身の年老いた乳母のような」 trusted servants を修飾。servants = nurse ではない。複数と単数だから。


以上、少しでもお役に立てたでしょうか? ★ydna★
    • good
    • 0
この回答へのお礼

大変丁寧な回答をありがとうございます。

1)
『配分単数』(distributive singular) についてわかりやすく説明してくださってありがとうございます。複数主語に対して単数で呼応する事があるというのがあらためてわかりました。

a sad life「悲しい生活」を share している感じが出ているというのはなんとなくわかる感じです。

2)
go aboutの所はさらっと流していましたが「動き回る」ととって言いふらす、言いふらすほどであった、と取るのがいいのですね。

「記憶に残る彼女」と「物理的に目に見えていた頃の姿」が比較対象になっていたのですね。
personが訳せませんでした。(辞書でよく調べていませんでした。ちゃんと姿態・外見などと載っていました)

3)
did seeでseeで強調しているんですね。

onlyはthisの後についていたので「この唯一の~」になるのかなととっていましたがmadeを修飾する「副詞」だったのですね。

the moreの部分は『the 比較級, the 比較級』の後節の語順を元に戻した形だということがわかりました。

servants=nurseではないですね。複数と単数のところに着目するといいですね。

細かく説明してくださってありがとうございました。

お礼日時:2012/09/18 23:22

>前文を受けているためtheがついているということでしょうか。



そうですね。この場合「実際会ってはいたがそれが余計に会いたくさせた」という流れでは the が効果的です。なければなくても意味は通りますが「会ってはいたがもっと会いたくなった」では順当な流れすぎて面白みに欠けるようです。会っているのだから少しは会いたい気持ちが緩和されるのではという流れを裏切って、実際会っていることがさらに会いたい気持ちを上乗せするという予想に反する効果が出ます。

I like her the better for her faults. 欠点のためかえってそれだけ一層好きだ
≒ I like her though she has some faults.

I like her better/ very much for her faults. 欠点のためもっと/大好きだ・・・意味的に矛盾を感じる

I lile her very much for her beauty.・・・当たり前の内容

the better for を使うと意外性のような効果があります。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

再度回答をいただいてありがとうございます。

結構このtheは奥が深い感じがしますね。

「会ってはいたがもっと会いたくなった」では確かに平凡なニュアンスですが、「実際会っていることがさらに会いたい気持ちを上乗せする」という予想に反する効果が出ていると帝の更衣への強い想いを感じることができます。

書いて下さった例文でいろいろ比較してみるとおもしろいです。

いろいろ手助けしてくださってありがとうございます。

お礼日時:2012/09/18 23:51

1)


life は一人につき一つ。複数の主語でも各自に一つのものであれば単数を使います。

2)
共通な部分は省略されます。また memory と person が対比をなしています。「思い出」と「姿」という対照的なものの両方に obsessed が共通項としてかかっている構造です。
「まるで、かつて彼女の姿に夢中になっていたのと同じくらい(今は)彼女の思い出に愚かにも取り付かれているのだろうように見える」

would be obsessed と had been (obsessed) も「現在(そのとき)の推量」と「過去(それ以前)」という対比になっています。

3)
did は強調の助動詞と言われるもので「実際・確かに」など。ただし indeed など他の語と和訳においては意味が重複してしまうことがあります。

「実際、見ることはあった」

this only 「このことは~(結局)した(だけだった)」

the more 「それだけ一層」・・・冠詞の the と同じように何かを受け、「その分だけ」。ここでは前文の「ときには実際見ることがあった」を受けて、「時々見ることがあったから、それがかえってもっと見たいという気にさせた」ということでしょう。

long to 「~したい」
this made him long more to 「これが彼をもっと見たい気にさせた=これゆえに彼はもっと見たくてたまらなくなった」

But this only made him long the more to see the lady's child
しかしこれがゆえ、結局のところ彼はその女性の子どもをもっと見たい(会いたい)と望むようになったのであった。

only to という結果の不定詞(結局~した(だけだった))もそうですが、この文のように何らかの結果の文で only が使われるとよくないニュアンスが出るのが普通です。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

大変丁寧な回答をありがとうございます。

1)
わかりやすい説明ありがとうございます。
確かにlifeは一人につき一つですね。

2)memoryとpersonが対比になっている風だなと思ったのですが、personを「姿」と訳せず意味が通りませんでしたが、よくわかりました。

3)didとindeedが並んでいてなんだろうと思いましたが「強調の助動詞」だったんですね。

this onlyで「このことは~(結局)した(だけだった)」という訳でぴったりはまりますね。

the moreは「それだけ一層」になるのですね。前文を受けているためtheがついているということでしょうか。

何らかの結果の文でonlyが使われるとよくないニュアンスが出るというのは初めて知りました。気をつけて読んでみたいと思います。

すっきりとした回答をありがとうございました。


 

お礼日時:2012/09/18 22:40

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!