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進路に迷っている高校生です。(法学部と教育学部・臨床心理学系で迷っています)

私は「行列のできる法律相談所」のような、法律系クイズ番組をよく観ていて、そこから漠然と法学部に興味を持ちました。
法律のように、人によって解釈が微妙に異なるものについての議論が好きなのだと思います。(これは心理学への興味の根拠にもなりますが)

しかし、一つ引っかかる点が。
中学・高校で公民(現代社会の法律分野)を学んでいて全く楽しく無いと思ったことです。
○○についての法律は第何条だとか、条文の穴埋め問題だとか、そんなテストでばっかり、丸暗記のイメージがあり単調で辛かったです。
大学もそんな講義からスタートするなら、ゼミに所属する前に嫌になってしまう気がします。

実際のところ、一回生の授業なんかは六法を覚えるのが中心だったりするのでしょうか?
また、中高の公民が苦痛だった程度の人間が法学部を目指すのは、無茶でしょうか? 法学部の方は中高の公民も好きだった人ばかりなのでしょうか?

自分が何に向いているのか、よく分からなくなってきました…。

A 回答 (4件)

法学部OBです。



法学に暗記要素が多いのは事実です。
ただし、覚える中心になるのは条文そのものではないです。

一般的に、法律の規定というのは抽象的なので、これはこう定義すべきだとか解釈すべきだとかいう立場の違いが沢山出てきます。
そういう問題点を、法律の世界では「論点」と言います。
学部レベルでの法律の勉強とは、要するに論点を整理しつつ基本的な法制度について理解することです。
ある法制度について、それについての主要な論点を言えて、自分はどの立場を取るから結論はこうだと矛盾なく説明出来るようになることを目指すのが、法律の勉強です。

何についての条文が何条あたりにあるかは、学習の過程で自然に覚えていくという感じですね。

定期試験の内容は大抵、質問者がテレビで観たような事例問題とか、「○×について論ぜよ」というような一行問題でした。
回答用紙は罫線が引かれただけの便箋のようなもので、当然ながら論述になります。大体の法律科目(法学部でも法律以外の科目はあります)では、六法の持ち込みを許可されます。
選択問題や穴埋め問題は、少なくとも私は出された記憶がありません。

いわゆる六法の中だと、商法と民事訴訟法は、瑣末な事項の暗記に次ぐ暗記で、正直うんざりしました。「民訴は眠素」って言葉があるくらい眠い科目なんです。
対して憲法や刑法は、普通に面白いと思いますよ。

法学部に行くか行かないかは、多分国語力で決めるのがいいでしょうね。活字アレルギーには向かない学問です。

私自身は、法学部では優等生でも劣等生でもありませんでしたが、
現代文はおよそ勉強した記憶がなく、公民も、授業中に(話を聞かずに)教科書や資料集を眺めるだけで十分でしたから、拒否反応は全くありませんでした。
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この回答へのお礼

お礼が大変遅くなりすみませんでした。
「民訴は眠素」…。法律科目の中でも眠いもの、面白いものという個性が出るんですね。OBの方ならではのリアルで具体的なお話が聞けて、法学部のイメージがだいぶ掴めてきた気がします。学部については色々と検討し、考え過ぎてわけがわからない状態にも陥りましたが、一旦落ち着いて考え直した結果、自分がやりたいことができるのは法学部だと落ち着きました。周りに法学部に詳しい人がいなかったので、本当にこの質問の回答を何度も読んで参考にしてきました。
学部が結局どこに落ち着いたのか報告してからお礼をしたいと思ったのですが、自分勝手な判断でお礼が遅くなってすみませんでした。ありがとうございました。

お礼日時:2012/12/11 18:20

法に携わる人間は、最低限、法律に対する知識を持たないといけないが、


それ以上に重要なのはコミュニケーション能力です。実際に運用するのであれば
丸暗記しているレベルではダメなのです。

民法という法律があります。このサイトを見て下さい。
http://minpouman.blog73.fc2.com/

これを見て嫌にならなければ、法学部でもいいと思いますよ。
1000条超えている時点で、俺には(ヾノ・∀・`)ムリムリ
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
確かにこの量の多さにはちょっと圧倒されますね。

お礼日時:2012/11/30 22:50

 まあ、公民は好きでしたね。



 自然と頭に入ってきたんで苦労をした覚えはなく、このサイトでも、経済学部卒でもないのに、けっこいう経済について回答して、わかりやすいとお褒めを頂く場合も少なくありません。


 法律も日本語で書かれているし、それも、「法律用語」という特殊な言葉で書かれていることが多いので、ことばを覚えないと始まらないのは、事実でしょう。

 基本的な概念だって、とりあえず覚えないと話が進まないのは、事実です。

 しかし、それを言ったら、臨床心理だってなんだって同じでしょう。

 イトコに、材料工学で博士号を持っているのもいるし、臨床心理の修士号をもって臨床心理士かなにかの資格をとったのもいますが、論文にはいろんな用語が駆使されていて、何度読んでも門外漢の私にはちんぷんかんぷんです。

 私も、いちおう、心理学(概論)の授業は取って、その範囲では面白かったのですが、あらかたは忘れました。

 その用語に興味がもてるかどうかは、暗記ではないと言えるほど素直に、楽々頭に入ってくるかどうかは、やってみないとわからないというのが本当のところです。


 法学部の勉強で言えるのは、基本的な用語や概念は覚えないといけませんが、条文暗記がメインではない、とは言えます。

 先生によっては、テストに「書き込みのない六法全書」の持ち込みはもちろん、場合によっては自分(先生)の著作物を持ち込んでもいい場合もあるくらいです。

 要するに暗記ではなく、法律についての思考経過を説明するよう、求められるのです。

 ●●条に何が書いてあるか、ではなくて、●●条に書いてある文は、実社会ではどういう意味だ、どう機能すると考えるか。それはなぜか、ということを説明させられる、ということです。

 したがって、必要なのは暗記能力よりは、むしろ理解力と文才でしょう。

 臨床心理ならもっと、深い人間の理解力と、文才・表現力が大切になるでしょう。

 司法試験その他の法律関係の資格試験でも受けないかぎりは、暗記したかどうかを試される試験はありません。

 最後に、1年生のとき、法学概論の先生が我々に言った言葉を贈ります。

 「法律は難しいとよく言われますが、* これから皆さんが学ぶふつうの法律は、読んでもらって、理解してもらって、守ってもらわないといけないものなので、ふつうの人なら分かるものになっています。難しいという予断を捨てて、虚心で法律に向き合って下さい」
 
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 ちなみに、この * 部分には

 「税法は、同じ法律でも理解すると抜け道を捜されるので、わざとふつうの人にはわからないように、自分たちにどうとでも解釈できるように、曖昧に作ってありますが」 と入りました。
 
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。貴重な経験談を教えていただいて、非常に参考になります。

>>その用語に興味がもてるかどうかは、暗記ではないと言えるほど素直に、楽々頭に入ってくるかどうかは、やってみないとわからないというのが本当のところです。

確かに自分が好きな生物や日本史の用語は、無理に意識せずとも勝手に覚えていくような実感はあります。それに比べて公民科目はそういった実感があまり無いということは、やはり私はこの分野にあまり向いていないのかもしれませんよね。学部自体への興味はあるのですが……。

最後のお言葉、感動しました。表面的でなく、根本の部分の理解が大切なのですね。

もう少しじっくり、自分がやりたいことについて考えていきます。

お礼日時:2012/11/30 21:35

事情があって、各出版社の高校・政治経済の教科書を眺めてみたことがあります。



自分で分かる範囲の分野(法学・経済学)の記述を見た限りでは、よくまとまった感じがしました。

しかし、世の中の事情にうとい高校生や大学生が、高校の教科書を理解できるかというと、全く無理と言うしかありません。

高校の政治経済は暗記科目になっているようですが、大学では、暗記をするのではなく、なぜ高校までの教科書のような記載・説明となるのかとの論理を理解した上で、その論理を利用して現実の社会で生起する問題を分析し解決策につき検討できるようになることが求められます。

複数の大学教員と話をした限りでは、高校の政治経済の教科書をそれなりに(完全にではなくてもよいが、暗記するというのでは論外)理解できれば、マーチクラス程度の大学の法学部や経済学部では授業に出る必要はない感じのようです。

法学部でいえば、法科大学院の失敗により法学部離れが進んでいるので、法律の規定をベースとして法的紛争を解決するための論理を提示する(この論理を提示する際に、その者の価値観とか思想が関係することになりますが、法的な議論をする際には、その立論の根拠を具体的な法律の規定に求める必要があります)という法学教育をこなせる学生が少なくなっていると思います。

大人の学問である法学を普通の大学生が学ぶのはなかなか大変なので、法学書に限らず多くの書物を読み、かつ考えるということが苦手な学生には、法学部進学はあまりお勧めではありません。ただ、法学部での勉学はなかなか大変なので、その勉学をこなした学生であれば、社会でもそれなりに高く評価されることになると思います。

なお、人間が暮らしていく上で生起する社会的なトラブルにつき法的観点から解決するとか、その未然防止を図る観点から勉学をする法学と、人の心につき勉学する心理学では、勉学の内容や方法が大きく異なるので、法学か心理学かというのが2択関係になるというのは、なかなか理解できないところです。
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この回答へのお礼

さっそくのご回答ありがとうございます。

>法学か心理学かというのが2択関係になるというのは、なかなか理解できないところです。

これまであまり深く考えたことは無かったですが、言われてみればおっしゃる通り、確かに法学の方が実学よりですね。
最初に興味をもったのは心理学の方だったような気がします。ただ、「自分の心理を客観視したい、悩んでいる人の助けになりたい」みたいな、漠然としたところから始まったんです。でも考えているうちに、それは大学で心理学を学ぶというよりかは、一般書や新書を自分で読んだり、教養として学んだりする程度で満たされる知識欲なのかも、という気もしてきて……という感じです。法学部はどちらかといえば憧れから入った所もあります。
本格的に志望学部を決めるにあたり色々と考えている内に、自分が何に向いているのか、自分が何をしたいのかがが分からなくなり、混乱しているという状況です。そういうご指摘で何か決め手になるようなものを見出していきたいです。

お礼日時:2012/11/30 21:23

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