プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

刀や弓矢は習得に十年単位の時間が必要。だから生まれた直後から武器の扱いを学びはじめる必要がある。戦士として働ける若さの時期にベテランになってるためには少年時代から軍事教育を受けなければ間に合わない。それを自腹で整えられる世襲の戦士階級の存在が支配者にとって都合がよかった。
銃の扱いはその習得時間が刀や弓矢と比べて極端に短い。だから成人までは軍事教育を受けてない人間でも徴兵して数年間教育するだけで簡単にベテラン兵士の出来上がり。世襲の戦士階級などは必要ない。
徴兵制が生まれた理由を自分はこれまでこんな感じで考えてたんですが何か違うような回答もあります。実際のところはどうなんでしょうか?銃兵の育成コストは刀や弓矢を使う兵士のそれと比べて小さくないんでしょうか?

A 回答 (6件)

兵士のスキルというのは銃の使い方だけではないはずです。


鉄砲の弾が尽きれば銃剣で戦うことになるし、
それも使えなくなったらスコップとかで戦ったりもする。
最後は素手で殺し合いです。

素手の戦い、銃剣の使い方、銃の手入れに命令の伝え方など非常に多くの訓練を必要とします。
徴兵制ではその任期の間に一人前にすることができない事もあります。

徴兵制は兵士の訓練内容によって発生したのではなく、
国家に奉仕しなさい、と言う大義名分で安く兵士を雇うためにあったのではないでしょうか?

ちなみに現在の軍隊では徴兵制を採用している国がどんどん減っていますが
使える兵士になるまえに除隊してしまうからだそうです。
だったら志願兵を雇って何年もかけて育てたほうが効率がよい。

現代の兵士はハイテクを駆使できる技術者でもあり、若い小僧では成りえない。
自衛隊とかも熟練下士官のオジサンがたくさんいますよ。
    • good
    • 0

 貴兄の仰ることはなるほどと思える面白い説



ですね。けれど事実を考えると少し違ってきそう

ですよ。

 結論を先に言えば武器の習熟度よりもその時代

の経済力が問題なのだと思います。

 例えば鎌倉時代。弓矢・刀で武装するのは、田畑

を耕しそれを外敵から守る有力農民の一族です。

源平の合戦と言ってもせいぜい数百人規模の争い。

 弓矢・刀は貴重であっただろうし少数精鋭の軍勢

だからそれで足りたといえるでしょう。

 例えば織田信長などが出た戦国時代。

足軽とよばれる臨時雇いの兵をかき集めての戦い、

弓矢・刀の習熟なんていっておれない。とにかく量産。

ちなみに信長が足軽に鉄砲をもたせて三段構えで撃たせ

続けて武田を破ったという戦法はどうやら嘘のようです。

鉄砲はやはり貴重な兵器です。

 銃を扱うことは習熟度が必要なわけで、例えば分解

掃除、組み立て、操作、発射、命中度を高める訓練など

決して弓矢・刀に劣りません。だってオリンピックで

競技になっているのですから。

 徴兵制の問題は2つ考えます。

(1) 戦争規模が経済発展と共に大規模化しついに総力戦

 とよばれる大戦となる。武器も大量、兵士も大量。

(2) 昔の日本やドイツのように遅れていて経済発展を急ぐ
 国は徴兵制で強い軍隊を作ると共に、軍隊で国民と
 なるための教育をした。

どちらも事実です。

 ちなみに現代、徴兵制をやめる国が多数に。

理由はやはり個々の兵士の水準が劣る。やる気、技術など

は職業軍人にはかなわないし維持費がかかる。

 けれどプロの兵士だと一人一人の人件費は高い。兵士に

民間人とくらべて特権意識がめばえそんな集団は例え、

技術は高くても、外国に侵略して占領する任務には適さない。

占領されるほうは愛国心のかたまりでゲリラ戦をするし、

侵略するプロ兵士はとにかく金でしか動かない。

(アメリカ軍が他国に戦争をするときいつも同じ悩み)

 ついでに日本の自衛隊。災害時の救助はいつも感謝だけど

個々の自衛隊員はそれも幹部になればなるほど国家公務員の

欠点が見えてくる。そう彼らは公務員なわけで命令されて、

動く方はまだましだけど、命令する高級幹部は、汚職して

平気で高額の退職金を受けさらに天下りするのは他の官僚と

違わない。
    • good
    • 0

 近代徴兵制が生まれるのは18世紀後半です。

現代に繋がる銃(マスケット)が生まれたのが16世紀です。銃の登場と徴兵制には300年近く開きがありますので、銃の登場が徴兵制を生んだは「風が吹けば桶屋が儲かる」並になります。

 銃の登場により個人戦から組織戦に変わりました。ヨーロッパでは傭兵組織による常備軍の創設が始まります。個人戦時代は騎士が甲冑を身に纏って長年鍛えた技前で戦うので戦術を考える必要が無く、騎士を集めれば軍隊が作れました。ですが組織戦になると兵隊を集めて運用術を身につけねばなりません。これは最低でも半年必要です。自衛隊でも旧日本軍でも半年かけて養成するのです。これには莫大なお金がかかります。英国はこれでもめて革命にまで発展しました。当時の主流は傭兵です。徴兵制の誕生が18世紀末なのは、革命後のフランスです。フランス革命が起きて、反革命同盟によるフランス侵攻が始まりました。これに対抗したくてもお金の無いフランス国民軍は傭兵を集めるお金が無かったのです。そこで徴兵制を実施しました。徴兵制なら国民を徴収するだけなので傭兵を雇うお金を払わないで済むのです。19世紀に入ると国民国家の概念が登場します。フランスとイタリア共和国で国防の為の国民軍が徴兵制で生まれるのです。一方の英国では志願制で軍隊を作りました。20世紀に入ると国民の社会保障制度が確立しました。

 近代徴兵制の登場は月給コストが理由です。人の命がお金よりも安い時代なら徴兵で兵隊を集めて軍隊を作る方が安上がりでした。ですが、近代社会保障制度が確立されると徴兵制も志願制もかかるコストに差が無くなったのです。逆に徴兵制の方が制度維持費(徴兵検査や召集令状発行部分など)その他で莫大なコストがかかるようになったのです。現在は志願制の方が低コストになっています。
    • good
    • 0

>戦士として働ける若さの時期にベテランになってるためには少年時代から軍事教育を受けなければ間に合わない。

それを自腹で整えられる世襲の戦士階級

日本では武士が世襲の戦士階級だったのでしょうが、本来彼らは土地について農耕をやりながら領主にしたがっていたので、純粋な農民との意識の差はあっても、厳密にはその区別はつきにくかったと思います。それで信長などの常備軍には農民出身の秀吉などが実力で成り上がるオープンさもあったのでしょう。たしかにそのころに銃が普及しています(足軽鉄砲隊)。もっとも全体の普及率は15%くらいだったようですが。
江戸時代はまた武士階級が固定されますが、それは戦士としてではなく公務員の管理階級ですね。幕末には長州で農民を徴発した藩の軍隊が幕府軍をやっつけていますが、国民軍のはしりだといわれていますね。彼らは短期間に最新の洋式銃(ミニエー銃)の取り扱いに習熟したようです。
日本で本格的に徴兵制が行われた明治以後は当然ながら西洋式の軍事修練が行われたのでしょう。戦士の世襲制を考える場合はやはり西洋の貴族階級の伝統が思い浮かびます。これは技術的なものではなく、やはり王制とその帰属意識が関係するわけで、彼らは義務として戦争に赴きますが、皆将校以上の管理職でした。
    • good
    • 0

 コストの問題なら、それが最良である傭兵が国軍の主体から廃れた理由が説明できません。


 (実際欧州では、騎士主体→傭兵主体→徴兵制に基づく国民軍主体へと遷移しています。)

 いくら欧州でも常時戦争をしている訳ではないので、徴兵制だとその戦間期のコストが無駄に成りますが、傭兵制度はそれが無い訳ですから…。
 (しかも常にある程度の戦場経験を持った傭兵が確保できる。)

 徴兵制度の利点は、戦時に大兵力を確実(戦闘が不利に成ると傭兵は逃げるし、補充も絶望的になる)に動員(ナポレオン戦争時にはフランスは欧州各国連合軍と十分戦える規模まで)できるからかと。
 あと、国民意識に根ざした国民軍は、命令無くばどれ程戦況が不利に成っても士気を失わず全滅するまで戦い続ける事が現実に立証されています。
 (その為、ナポレオン戦争以降の国家の総力戦争の被害はそれまで以前とは、桁が段違いになりますが…。究極的には第二次大戦の日本軍の様な自らの生命すら完全に捨てる事も厭わぬ特攻まで…。)

 なお、徴兵制度には国家の存亡がその国の国民の運命と連動していると言う、国民意識が形成されていなければ意味が有りません。
 (ナポレオン以前の徴集兵が戦場であまり主体と成らなかったのは、所詮戦争に負けたって御領主様が変わるだけで庶民にはあまり関係が無いと言う諦めに近い感情が有って、戦況が不利に成ると徴集兵は、直ぐに逃げ出そうとしてしまう。)

 その為、徴兵制度には国家が国民に対して補償する各種権利の代償と言う面を持つ様になります。
 (権利を主張する為には、義務を果たさなければ成らないという考え。)

 欧米など最近(ほんの数十年前)まで永住権しかない者が、選挙権(市民権)が欲しかったら、戦場へ行けという風潮があった位ですし…。
 (ベトナム戦争の時には、永住権を貰って米国に留学していた日本人まで徴兵して戦場に送った位ですから…。←徴兵を拒否したら永住権を剥奪し、国外追放[日本への強制送還と再入国の拒否]でしたから…。)
    • good
    • 0

徴兵制は国家の都合で安く兵士をまかなうための論理でしかないと思います。


もっと言えば現代世界において戦争を正当化できるような大義なんてものはおよそ存在せず
積みあがった国家負債というものを権力機構によって決着つけるために必要なのが戦争であって
その決着に大いに役に立ってくれるのが徴兵という方式だったのでしょう。

軍事には詳しくないので、育成コストという観点から議論することはできないですが
FPSというゲームジャンルの上で考えると銃撃戦って相当厳しいと思います
そりゃ刀にしろ銃にしろエキスパートにこしたことは無いですが
エキスパートを育成するにはいずれにしてもコストがかかります。
それを払えない場合は徴兵制でまかなうということが現実的になります。
ただし、これは自由主義の一種の放棄ともとらえられます。
もし現代で国粋主義を突き通しても、少なくとも私には「何を言ってるんだこの政府は」としか思えませんね
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!