A 回答 (10件)
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No.10
- 回答日時:
米国の戦略爆撃調査団は、戦後の調査で、
戦略爆撃で降伏したわけではない。
原爆がなくても、ソ連が参戦しなくても、あるいは、アメリカ軍が本土に上陸しなくても、
45年中には降伏していたと結論しています。
日本の継戦能力は、戦略爆撃よりも、
潜水艦による通商破壊によって削がれていたようです。
戦略爆撃を助ける硫黄島戦よりも、フィリピン戦を優先したのも、
潜水艦の基地を設けるためでしたし。
No.9
- 回答日時:
日本のレーダーですが、陸軍は昭和14年に原形を開発しております。
その後、シンガポールとフィリピンで鹵獲した英米製のレーダーを分析してコピー品を生産しました。更なる性能向上を求めてウルツブルクレーダーを輸入し生産しております。海軍は17年に試作しました。レーダー防空網は全国津々浦々に設置され、19年末には全土をカバーしております。レーダー及び通信傍受所で得られた情報は主要都市の地下に作られた防空指揮所に集められ、迎撃計画を立案し実施します。
日本の対応ですが以下の通りです
1・通信傍受隊がマリアナを出撃する航空機の無線を傍受する
2・1に基づいてどの航空団かを調べ上げ、大まかな編成を割り出す
3・レーダーで侵入地域を割り出し、迎撃準備に入る
4・高射砲部隊は現場待機し、航空隊はアイドリングを開始します(アイドリングは30分ほど要します)
5・迎撃を開始しますが、B29の方が多いので数機落として終わり
B29の損害は403機でした。20空軍が所有するB29は1200機ですので、1/3を失った事になります。ミッションは44年10月から開始され、10月は未帰還機0でしたがそれ以降は毎月損害が出ております。これは失った数であって被弾大破及び搭乗員の凍傷には触れておりません。B29は与圧キャビンであった事がアダとなっていて、搭乗員の被服は従来の革ジャンではなく41年型戦闘服だったのです。革ジャンだと暑くて着れなかったのです。戦闘服は綿製のブルゾンでしたので問題がありませんでした。これが観光だったら良いのですが、爆撃ですので機体が砲撃・銃撃で傷つきます。そうなったら与圧が原因で空中爆発するか中が一挙に冷えて氷点下になります。搭乗員は冬服を持っていないので運が悪ければ凍死か凍傷で四肢切断となります。エンジンはクソでしたので何時止まるかわからない代物でした。
尚、戦後に書かれた日米航空戦のレポートは色眼鏡をかけて読まねばなりません。あのレポートは戦後直後に空軍を創設させるため、如何に航空軍が戦争を終わらすのを早めたのかを主張するため都合の良いデータを用いて書かれた物だからです。米空軍の参謀総長は最初の5人は一人を除き対日戦従軍者(トワイニングとルメイも入っている)で占めており、このレポートの効果を発揮しております。
No.7
- 回答日時:
B-29の開発に失敗していたら、ヨーロッパ戦線で余剰になったB-17を持ってくるだけでしょう。
戦争の先も見えかけていたしね。ただし、B-17を主力にするとしたら航続距離問題なんかで基地を前進させなきゃならないけどね。もうひとつには、攻撃主体を都市爆撃じゃなくて、もっと機雷封鎖の方にシフトするってことも考えられたんじゃないかな。機雷敷設は夜間に飛んできて港湾付近の海域にばら撒くだけでいいので、そんなに高性能の爆撃機は必要ないし。また日本は有効な夜間戦闘機を保有していないうえに、管制能力も劣っていましたので、迎撃空域が海上だともっと誘導に苦労したはず。まともな迎撃戦が展開できたとはちょっと考えにくい。終戦が半年から一年は延びたかも知れないけれど、国内は飢餓で大変なことになっていたんでしょうね。
ちなみに旧日本軍の空中無線は、昭和20年には劇的に改善されていたとのこと。撃墜した米軍機の調査で欠陥が判明したそうで、ちょっとアースをいじるだけでOKだったみたいなので、改善対応は意外と早くできたみたいですね。実際に(戦後)捕獲された日本軍機のアメリカ本土での調査でも無線は支障なく使えたということですから。昭和20年といったらもう終戦の年なんで、手遅れは手遅れなんですけどね。
No.6
- 回答日時:
我らが日本軍の防空体制をドイツやイギリスのそれと比べると、お寒いを通り越して凍え死ぬほどの貧弱さです。
元々、日本は電波、電子技術が欧米に比べると極めて遅れていました。レーダーでいうと八木アンテナが有名で、八木アンテナを軽視したとよくいわれますが、八木アンテナはしょせんアンテナに過ぎません。レーダーの性能というのは総合的な技術力によるもので、これがもうどうにもならなかったのです。
まず日本軍は、とうとう終戦に至るまで信頼できる無線機が開発できませんでした。モールス信号でトンツーするのが精一杯でしたので、搭乗員が複数いる攻撃機ならまだしも、単座の戦闘機は連絡不可能。
米軍は1944年のマリアナ海戦のときには、日本軍の攻撃隊をレーダーで捕捉しながら無線で迎撃戦闘機隊を誘導して攻撃隊を待ち伏せして大成功しましたが、あんなのは日本軍は逆立ちしても無理だったのです。
元々日本軍のレーダー基地は、千葉や仙台などの大都市に近いところにポツポツとある程度なので、穴だらけでした。んで、仮にレーダーで捕捉しても「反応あり」としか出ません。さらに悪いことに信頼性が低かったので、それが本当に機影なのか単なるノイズなのかが分かりづらい。終戦の年である1945年になっても、「どっちから来たのか」とか「高度はどのくらいか」とか「速度何キロくらいで飛んでいるか」なんてのはサッパリ分からないのです。米軍はもうそのすべてが解析できていたことと比べるといかにお寒いか分かるでしょ?日本軍のレーダーはそもそも信頼性が低くて誤作動ばっかりだったので誰にも信用されなかったという哀しさです。
じゃあ、実際の日本軍はどうやって本土防空をしていたのかというと、まず千葉の先っちょあたりなどで聴音機を使います。千葉の先あたりでエンジン音が聞こえている時点でかなり手遅れなんですけど。ただし、聴音機では「来た」ということしか分かりません。天気が良ければ機影を確認できるでしょうが、雲があったらアウト。でも来たと分かると、とりあえず飛行場に連絡はいきます。
で、飛行場ではその知らせを聞いて迎撃に飛び立ちますが、「なんとなくこのへんにいるらしい」というとてつもなくアバウトな情報に基づいて出撃します。んで、「なんとなくこのへんに行けば出会えるのではないか」というとてつもなくアバウトな気分で敵に向かいます。なので、そもそも出会えるのがラッキーというレベル。無線機もないので、地上から迎撃機をエスコートすることもできません。地上側も迎撃機を見送ったらあとはお祈りするしかないのです。
さらにいえば、終戦が近くなると搭乗員の士気も下がりまして、「どうせ真面目に迎撃してもどのみち防げる話でなし」とわざと出会わないように適当な辺りをぐるぐる回って「いやー、探したんですが見つかりませんでしたわ」と帰ってきたのです。なにしろサボったところで確かめる術もないですしね。
だから終戦後にアメリカの戦略爆撃調査団は対日爆撃に対するレポートを出しているのですが、それによると対日爆撃に対するアメリカ側の損害については「極めて軽微で、無視してもいいレベル」と書かれる始末です。確か1945年の7月だったか、1ヶ月で1機も撃墜されなかった月があったはずです。
そうそう、書くのを忘れていましたが、アメリカの対日爆撃って実は高高度爆撃ではないです。例えば東京大空襲のときは高度3000m程度で焼夷弾をバラ撒きました。火災による上昇気流で爆撃機が揺れたそうです。
なぜ高高度爆撃をしなかったのかというと、「日本軍の防空体制が貧弱だからビビる必要はない」からです。
あと東京の場合は対空砲も充分に配備できなかったのですが、その理由はどうも地域住民から「ウチの近所に大砲なんか置かれたら困る」と反対されて大口径の対空砲が配備できなかったみたいですよ。もっとも、日本の対空砲ときた日にゃ横浜ベイスターズの投手陣なみの性能の低さなんですけどね。
つまるところ、「19-0で負けたのを16-0くらいにすることはできた」というレベルではないかな。
No.3
- 回答日時:
ヨーロッパ戦線ではドイツ軍がV1兵器やV2兵器を開発して、無人ジェット機や無人ロケットによるミサイル攻撃をおこなって戦果を上げていましたから、同じような技術開発をおこなって、無人機に爆弾を積んで爆撃機から投下して飛ばしたり、航空母艦からカタバルトで射出して日本本土に飛ばす、巡航ミサイルのような攻撃方法を考え出していた可能性もあります。
世界大戦当時の軍事技術には、戦後実現した技術も含まれていますから、それが前倒しで開発されるだけの話で、爆撃機の開発失敗が戦争の勝敗に影響する結果にはならなかったでしょう。
V1兵器:http://ja.wikipedia.org/wiki/V1%E9%A3%9B%E8%A1%8 …
V2兵器:http://ja.wikipedia.org/wiki/V2%E3%83%AD%E3%82%B …
No.2
- 回答日時:
>もう少し日本の対空邀撃機は善戦できたのではないでしょうか
零式や紫電改でそれなりに迎撃できたことを考えると、それなりに善戦できたでしょう。
が、有効な兵器は有効に使い、無効な兵器は取り下げたうえで改良型投入、参謀/幕僚の立てる作戦で起死回生ってのが相場ですから、それなりに互いに苦労したのではないかと思います。
何れにせよ制空権を確保した後に原爆投下ですから、大都市圏上空で空中戦が繰り広げられ、頭の良い人はそれを見て疎開したでしょうから、広島、長崎の被害者が若干減ったことでしょう。
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