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高田祟史さんの「百人一首の呪」を読んでいます。
百人一首は似たような語句を用いて詠まれた歌が多く、同様の語句でつないでいくことができるのではないか。
つまり、クロスワードパズルになっているのではないか。
という説は多くの研究者が説いていますね。


織田正吉さんは18×18の升目に収まるとし、太田明さんは10×10の魔法陣に収まると説かれました。

高田祟史さんもオリジナルの説を「百人一首の呪」においてといておられます。
(推理小説なので、具体的な説明はやめておきます。)

しかし、なぜ繋がるのかがわからないところがいくつかあります。
(1)~(15)に並べたふたつの和歌はなぜ繋がるのでしょうか。

ただし、全く同じ語句でつながるということではないようです。
命と玉は同じ意味だとしてつなげたり、紅葉という言葉がでてこなくても紅葉の歌であればつなげたりされています。

(1)こころあてに をらばやをらむ はつしもの おきまどはせる しらぎくのはな
おとにきく たかしのはまの あだなみは かけじやそでの ぬれもこそすれ

(2)こころあてに をらばやをらむ はつしもの おきまどはせる しらぎくのはな
なげきつつ ひとりぬるよの あくるまは いかにひさしき ものとかはしる

(3)わがそでは しほひにみえぬ おきのいしの ひとこそしらね かわくまもなし
あまのはら ふりさけみれば かすがなる みかさのやまに いでしつきかも

(4)あさぼらけ うぢのかはぎり たえだえに あらはれわたる せぜのあじろぎ
かささぎの わたせるはしに おくしもの しろきをみれば よぞふけにける

(5)あさぼらけ うぢのかはぎり たえだえに あらはれわたる せぜのあじろぎ
はるすぎて なつきにけらし しろたへの ころもほすてふ あまのかぐやま

(6)あさぼらけ うぢのかはぎり たえだえに あらはれわたる せぜのあじろぎ
きりぎりす なくやしもよの さむしろに ころもかたしき ひとりかもねむ

(7)あきのたの かりほのいほの とまをあらみ わがころもでは つゆにぬれつつ
これやこの ゆくもかへるも わかれては しるもしらぬも あふさかのせき

(8)なにはえの あしのかりねの ひとよゆゑ みをつくしてや こひわたるべき
せをはやみ いはにせかるる たきがはの われてもすゑに あはむとぞおもふ

(9)わびぬれば いまはたおなじ なにはなる みをつくしても あはむとぞおもふ
つくばねの みねよりおつる みなのがは こひぞつもりて ふちとなりぬる

(10)つくばねの みねよりおつる みなのがは こひぞつもりて ふちとなりぬる
かぜをいたみ いはうつなみの おのれのみ くだけてものを おもふころかな

(11)いまこむと いひしばかりに ながつきの ありあけのつきを まちいでつるかな
あらざらむ このよのほかの おもひでに いまひとたびの あふこともがな


(12)たちわかれ いなばのやまの みねにおふる まつとしきかば いまかへりこむ
ちはやぶる かみよもきかず たつたがは からくれなゐに みづくくるとは

(13)いまこむと いひしばかりに ながつきの ありあけのつきを まちいでつるかな
あらざらむ このよのほかの おもひでに いまひとたびの あふこともがな

(14)みかのはら わきてながるる いづみがは いつみきとてか こひしかるらむ
つきみれば ちぢにものこそ かなしけれ わがみひとつの あきにはあらねど

(15)みかのはら わきてながるる いづみがは いつみきとてか こひしかるらむ
ありあけの つれなくみえし わかれより あかつきばかり うきものはなし


たくさんあってすいません。
わかるものだけでいいので、よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

さっと一通りみての直観です。

間違っていてもゴメン!

(1)「おき」まどはせる―あだ「なみ」は(沖には波が、、、)
(2)おき「まど」はせる―いかに「ひさし」き(窓には廂が、、、)
(3)しほひに「みえぬ」―ふりさけ「みれば」(見えぬは見れば、、、)
(4)「うぢ」のかはぎり―わたせる「はし」に(宇治には橋が、、、)
(5)あ「じろぎ」―「しろき」をみれば(語呂合わせ、、、)
(6)「たえ」だえに―「ころも」かたしき(しろたえのころもほすてふ、、、)
(7)「あき」のたの―わ「かれ」ては(秋の枯葉、、、)
(8)「みをつくし」てや―たき「がは」の(澪標は河川標識、、、)
(9)なには「なる」-ふちと「なり」ぬる(なり、なる、なれ、、、)
(10)みなの「がは」-いはうつ「なみ」の(川には波が、、、)
(11)「いま」こむと―「いま」ひとたびの(今は今、、、)
(12)「たち」わかれ―「たつ」たがは(語呂合わせ)
(13)ありあけの「つき」をーこの「よ」のほかの(月は夜に、、、)
(14)「みか」のはら―「つき」みれば(三日月、、、)
(15)いつ「みき」とてか―つれなく「みえ」し(見きと見えし、、、)
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この回答へのお礼

回答ありがとうございますーーー!!!
感激ーーーー!

沖と波、窓に庇、宇治と橋!
それに語呂合わせ!

語呂合わせはありえますね。
和歌の世界では掛詞といって、和歌と語呂合わせは切っても切れない関係ですもんね。

沖と波etc は和歌の世界では縁語といってやっぱり和歌と縁語は切っても切れないものですね。

確かにその通りかも!

(高田祟史さん、わかりにくいところはちゃんと説明いれといてくださいよ~)

次は百人秀歌のクロスワードパズルの検証をしてみます。

お礼日時:2013/07/25 18:09

No.2 です。


質問をよく読まなかったので頓珍漢な答えをしました。
「百人一首の謎」を見ていたら、方陣の話があり、
錯覚に氣付きました。

私の手には負えないような難問ですが、一応訂正案を
考えて見ました。

(3)  そで ー ふり
(8)  わたる - せ
(10) みね - いは
(15) ながるる - うき

(12)~(15)は違うグループですね。
(11)と(13)は同じ問題なのでどちらかは
     ながつき - よ    も考えられます。

ご笑覧ください。
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この回答へのお礼

わーーー、丁寧に再回答くださりありがとうございます!
「百人一首の謎」って織田正吉さんの本ですか。
「絢爛たる暗号」の改訂版なのかしら。
「絢爛たる暗号」の方は読みました。

なるほど~
「そで」と「ふる」のような形でつながる可能性もあるんですね。

11と13は同じでしたね(汗)
すすす・・・すいません~。

お礼日時:2013/07/31 08:40

 説明の都合上先答と重複する所もありますが、私なりの


解釈は下記のようです。

(1) おきまどはせる ー あだなみは      おきとなみ

(2)     先答に敬服

(3) しほひに見えぬ ー ふりさけ見れば    見る
 この伝で、
(4)、(5)、(6)の、「あじろぎ」を「しろ」と使って良ければ
    「しろ」の語呂合わせに出来ます。
    「さむしろ」の「しろ」はどうですかね。

(6) は、うぢのかはぎり ー きりぎりす  ぎり も考えられます。
 
(7)      先答に敬服

(8)  こひわたる(渡、渉)べき ー 瀬をはやみ    瀬を渉る

(9)  なにはなる みをつくしても ー 渕となりぬる  澪つくしと渕
     なにはと渕はつながらないようで。

(10) 渕となりぬる ー いはうつ波の    渕と波

(11)                     「いま」が共通

(12) みねにおふる ー ちはやぶる      ふる

(13)         11と同じ              

(14) いつ見きとてか ー つき見れは     見る

(15)    〃      - つれなく見えし   〃

(11)と(13)は同じ問題ですが、強いて違う回答ということなら
   「ありあけ」のつきを ー この「よ」のほかの
他にもあるひどいこじつけですが。

すっきりするものと?のまじりです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!
感謝感激雨霰でございますーー!

なるほど~、「あじろぎ」を「しろ」と「さむしろ」の「しろ」が語呂合わせになっていると考えることもできますね。

こういうのは和歌のテクニックではなんというんですかね。
もののな?

しかし、こういうのまでいれてしまうと、どんな形にでもクロスワードパズルが作れちゃうんじゃないかという気がしてきました。



百人一首はクロスワードパズルになっているんじゃないかと思いますが、高田祟史さんの説はちょっと違うかな~。

お礼日時:2013/07/25 18:36

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