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現在は拝観料を払って、どちらのお寺も拝観できますが、奈良時代は国のお寺、平安時代は貴族のお寺と聞きました。一般庶民の拝観は許されていたのでしょうか?

A 回答 (1件)

>一般庶民の拝観は許されていたのでしょうか?


寺社はあくまでも宗教施設でした。
現代のような拝観などという軽薄な感覚はありません。
仏像にせよ社殿にせよ、霊力が存在するのが常識でしたから、眺めてなんぼなどという感覚はなかったでしょう。

祭政一致であらゆる行事が、政治であり宗教でした。
仏事、神社の祭礼は当然のことながら、現代のお節句やお正月の行事も大切な儀式でした。
この儀式、行事には寺社が深くかかわっていました。

12世紀後半(平安末期),後白河 法皇の命により宮廷や公家の年中行事,四季の遊楽などを記録するため制作された60 余巻にも及ぶ年中行事絵巻には、貴賤取り混ぜて、祭礼を行ったり神事を行ったりしている様子が描かれています。
下記サイトで御覧になれます

年中行事絵巻.html
edb.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/b35/b35cont.html


11世紀ごろには京の都の治安も乱れていて、寺社への立ち入りも左程に制限はされていなかったようです。
とは言え、寺社の堂宇の中にまで踏み込むには、それ相当の理由は必要だったでしょう。
ただし、現代のように珍しいものを見物したい(拝観)などということは有り得なかったでしょう。
そんな動機は即刻追い払われたでしょう。
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この回答へのお礼

ご丁寧な回答をいただきありがとうございました。関連サイトもご紹介いただき恐縮です。ポイントが絞り込めない質問だったので、解答をいただくのは無理かと思っていました。感激です。

お礼日時:2013/11/18 16:11

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