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初歩的な疑問です。
先日来、3年連続貿易赤字であったことが(多分、由々しきこととして)ニュースで報じられています。
大昔、中学の社会科で「貿易収支ってのは、赤字であろうが黒字であろうが、どちらが良い・悪いというものではない。単にお金をこちらに置いてあるだけ、或いはあちらに預けてあるだけの事だ」と教えられました。要するに、企業での赤字・黒字の良否とは全く異なる概念であると。気にする必要がないと。

で、未だに貿易収支の意味するところが理解できていないのですが、貿易赤字が益々増えると、何故困るのですか?
「赤字」という事象と「困ったことになる(なった)」という事象の因果関係がよく分からないのですが、赤字が高じると誰がどういう被害を被るのですか。或いは、誰かが被害を被った結果として赤字になったということでしょうか。

中学生でも分かるように原理を簡潔に解説願えませんでしょうか。
投稿日時 - 2014-02-03 12:46:30通報する

「貿易赤字の何が問題?」の質問画像

A 回答 (14件中11~14件)

>>(1)要するに、3年連続赤字であるが累積ではまだまだ黒字である。

しかし今後さらに赤字が続き、累積で赤字に転じると、海外からドルやポンドを借金しない限り、外国から物を買うことができない。ということになるのでしょうか。

私は国際貿易は詳しくないので、詳細な議論はNo.3さんに譲るとして、いままでの海外の事例からすれば、どこかの国の金融機関が貸してくれるうちはいいけど、それも無理になると、最終的にはIMF(国際通貨基金)からの借り入れをすることになるのだと思います。
そして、その借り入れが増え、返済が難しくなると、お金を貸してもらう条件として、国内政治、国家予算に対して、茶々が入ってくるってことだと思います。
現実問題としては、民間企業の活動が止るっていうより、まずは米国であったように政府や地方自治体の活動が止る、自治体が破産宣告をするってことになるのでしょう。

>>(2)関連してもう1点。上記借金を返す手立ては、輸出をしてドルやポンドで代金を受け取り、それを返済に充てる、という流れになるのでしょうか。

そうですね。

>>(3)ところで、借金を避けるために円でドル・ポンドを買う方法は何故ダメなのかが分かりません。

借金の有無は抜きに、そういう円とドル・ポンドの売買は行われています。
そして、借金返済のために、そういう方法をとることは可能でしょうけど、貿易赤字が増えると、円の力が弱まるから、同じ100円でも買えるドル・ポンドの量が減るってことだと思います。そして、輸入品の価格が上昇して、国内は激しいインフレになる可能性がありますね。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。

>現実問題としては、民間企業の活動が止るっていうより、まずは米国であったように政府や地方自治体の活動が止る、自治体が破産宣告をするってことになるのでしょう。

この辺の実際の"カラクリ"は難しいですね。私の理解できる範囲ではありません。

お礼日時:2014/02/04 11:25

gihunさんはいい質問をしますね。


貿易収支の赤字・黒字を企業や家庭の収支と同じと説明するのは誤解を招きますね。
それは国の貿易収支は国際的な為替相場など企業や家庭とは全く違う条件があるからです。
企業や家庭の収支は赤字を出せば究極破綻します。
一方、貿易収支は欧米各国の先進国をみると分かります。日本の場合もそうですが、経済力が上がると為替相場も変動します。同じように勤勉に働いてきたのに何故赤字になるのかは為替相場によるからです。
そして、今は中国を始め東南アジア、南米、インドなど低開発国といわれた国の貿易収支が黒字化しています。しかし、中国も将来もっと経済力が上がれば為替相場の変動で日本と同じように貿易収支赤字になります。
反面、経済力という様々な資産の価値が上がっているという構造の説明も必要です。
このように貿易収支を企業や家庭の収支との比較や単に収入が支出を下回るという説明では誤解を招きますね。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。

複雑な"カラクリ"であることが分かりました。
とにかく"通貨"なるものは"エタイ"が知れませんねぇ。

お礼日時:2014/02/04 11:17

日本では、政府の財政赤字が1000兆円といいます。

でも、政府にお金を貸しているのは国内の銀行などの金融機関です。
その金融機関の貸し出したお金の元が何かといえば、多くは、日本の一般国民の預貯金なんです。

だから、質問者さんのご両親が銀行に3000万円を預けているとして、もし政府が破産したとなれば、その3000万円がゼロになる可能性があります。
もちろん個人の生活には、大きな痛手となりますけど、それらは国内問題であって、3000万円が消えたからといって、米国や中国から日本は何も文句を言われることはありません。

しかし、貿易赤字が拡大すると、お金の貸し手は海外の金融機関ってことになります。
つまりは、「お前の国は、俺らの国から大きな借金をしているよな?予定どおり返済してくれるなら文句は言わない。でも、返済が難しくなるなら、おれたちの言うとおりの国家予算編成にしろ!」と言われることになります。

そうなれば、海外への借金返済のための増税、教育・医療などの支出削減、生活保護への予算は最大規模で削減。インフラ関連の投資削減などを海外から指示されることになるかもしれません。

まあ、自分の家計レベルで考えてみたらいいと思います。
家庭内での、父と母どうしのお金の貸し借り、兄弟姉妹どうしでの貸し借り、親子での貸し借りなど、いろいろあったとしても、自分の家庭内のことですので、なんとか調整できます。たとえ相手が約束を破って、お金を返さないからと裁判に訴えても「家族内のこと」として相手にしてもらえません。
でも、お隣の家から借金、友人・知人から借金して返済しない問題になれば、裁判所は受け付けてくれます。

ということで、貿易赤字は問題なんです。ちなみに原発再稼動しないことで、毎日100億円の赤字が増えているといいます。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。

>しかし、貿易赤字が拡大すると、お金の貸し手は海外の金融機関ってことになります。

ここら辺なんです。原理がよく分からないのは。
そもそも、どこの国も最初は外国への借金はないはずです。それがどういう経過をたどって借金することになるのかが分からないのです。
3年連続赤字といっても、累積ではどの程度黒字なのかはたまた赤字なのか、そういう報道ってあったんでしょうかねぇ。

前置きはそれくらいにして、

(1)要するに、3年連続赤字であるが累積ではまだまだ黒字である。しかし今後さらに赤字が続き、累積で赤字に転じると、海外からドルやポンドを借金しない限り、外国から物を買うことができない。ということになるのでしょうか。

(2)関連してもう1点。上記借金を返す手立ては、輸出をしてドルやポンドで代金を受け取り、それを返済に充てる、という流れになるのでしょうか。

(3)ところで、借金を避けるために円でドル・ポンドを買う方法は何故ダメなのかが分かりません。

お礼日時:2014/02/03 14:46

国際収支の赤字が続くと、外貨準備高という日本国内にある外貨(=実質米ドル)が無くなって、輸入代金を支払うことができなくなります。



それが究極の問題ですが、現在の国際収支は、貿易収支以外にも金融収支(=受け取り利息など)や資本収支(=株の配当金など)があるので貿易収支だけで論じてはいけません。

国際収支全体の赤字が続けば海外への支払い能力が払底しますので、その際には海外旅行の規制や輸入品に対する関税などをかけて、輸入(=海外支払)を減らすことになります。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。

>日本国内にある外貨(=実質米ドル)が無くなって、輸入代金を支払うことができなくなります

要するに、外国から物を買えなくなるわけですね。多分、そうかな、と思ってはいました。わりと単純な原理なんですね。

お礼日時:2014/02/03 14:19

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