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前回悪性の粉瘤の件で質問させていただきました。
これまでの経緯を一番下に書いておきましたのでそちらをご覧下さい。

先週CTを取って検査結果を聞きに行ったのですが
「軟部腫瘍はとても珍しい。この腫瘍が悪性、良性、その中間のものなのか分からない。うちの県では専門の先生を紹介してそちらで検査してもらっている。」
と言われ、がんセンターの軟部腫瘍外科の先生を紹介されました。
1日がかりになるようです。

先生に問い詰めても、まだ本当に悪い物なのかどうか分からないと言われるだけでした。
先週取ったCTや血液検査の結果は何も言われませんでした。(聞き忘れました)

癌の告知を覚悟して行ったのに、まだ希望が残っているような事を言われ苛ついています。
先生が自分で告知するのが嫌だから、がんセンターの方に回したという風にしか思えません。

病理検査をしたのに悪性か良性か分からず、CTの結果についても何も言わない。
こんな事あるんでしょうか?
普通はCTでの転移の結果などを教えてくれるものではないのでしょうか。


経過

数年前から、足の付け根にしこりがあり粉瘤だと思っていたので放置していました。最近大きさと痛みが出てきたので病院に行ったところ粉瘤と診断してもらい、手術を受けることにしました。診断書には「臀部軟部腫瘍」と書かれています。

手術前に採血、レントゲン、MRIを取り、診断書には「腫瘤は、MRI上皮下に限局しており辺縁がはっきりしていて良性のようです」と書かれています。

手術は局所麻酔で1時間30分かかりました。

手術後、抜糸と病理検査の結果を聞きに行ったところ、悪性の疑いがあるとのことで、この後CT検査を受けて下さいと言われ、全身のCT検査をしてきました。検査結果は1週間後。
帰宅後、病院から「明日血液検査をするので来て下さい」と連絡がありました。

経過 おわり

A 回答 (2件)

1です。

ではもう少し詳しくしますので、冷静にご理解されることを切に願います。

>今の病院で行った病理検査に加えて、さらに専門の知識がいる病理検査が必要ということでいいですか?

病理と申しましても、色々な種類の検査があります。

悪性か良性かを判断するにあたり、例えば着色で色がつけば悪性で、色がつかなかったら良性などと簡単なものなら良いのですが、実際にはそうではありません。
なにせ、細胞の検査士の所見が「○○癌」とあがってきても、「これ○○ではなく△△だろ!!」と感じることさえあるくらいで、マニュアル+検査士と病理医の経験もあっての所見なのです。

ですから、病理部門で調べても、その病院の病理のレベルにより、いわゆる中間っぽくてもっと詳細な検査をしないと判断しかねるという時には、外注になります。

また、ひとくちに悪性といっても、遠隔転移をきたすもの、浸潤のあるものないもの、増殖のはやいもの、増殖せずとどまっているだけのもの、薬の効くもの効かないもの、ホルモンの影響によるもの、原因不明のものなどなど、検査で色々と調べなければなりません。

がん告知についても、「とりあえず、がんであることには間違いなさそう(疑問)だけど、何のがんか分からない、異形成レベルも分からない、どんな治療が良いかも分からない。それはこれから調べます。」とは言えないのです。

中間に位置する細胞の場合は治療または経過観察となりますが、その為には摘出後の身体の状態を表す最新の画像が必要です。
ベース画像がなければ、摘出部位の周囲の変化が見比べできませんしね。

検査で最も早いのは術中迅速といって、手術中に検査をすることもあります。
しかし、質問者様の場合は足の付け根という事で、迅速検査は行っていないと思います。
また、この迅速検査の精度については、病院によって差異が激しく問題視されている課題です。

>1週間前に行ったCTの結果については分かるのではないでしょうか?

手術前に撮ったCT画像は、どの程度の範囲の摘出を行うかの検討に使います。
また、他臓器に損傷や問題が無いかをみます。例えば肺に気胸があったりすれば、局所麻酔から何らかのトラブルで全身麻酔になった際の対応も全く違うものに変わります。
心臓や肝臓など、麻酔薬に対して重大なトラブルが出る可能性を考慮するには、事前の検査は必須です。
ご存じない方は転移をみる為だろうと思われる方もいらっしゃるでしょうが、必ずしも転移をみる為だけにCTを撮っているわけではありません。
術中、術後のトラブル対応で、事前に調べてないから知らなかったでは済まされないことも想定して検査をしています。

ですから、事前のCTの内容は、伝える程のことではない場合は特に伝えることはありませんとお伝えするのが大方のマニュアルですが、医師によっては必要なさそうだから言わないという医師もいるかも知れませんね。

もしも、遠隔転移の可能性などが見られた場合であっても、「遠隔転移をきたしている」とも言いません。
言いませんというか、言えません。なぜなら、その転移らしきものが、転移である確たる証拠が無いからです。
転移の可能性のある細胞を摘出して、同じように調べ、悪性であると結論づけて初めて「転移です」となります。

また、肺がんの肝がんが同じ細胞の種類である場合もありますし、違う場合もあります。
例えば同じ場所に、複数類のがんのタイプで出る場合もありますし、本当に困るくらい種類が多く確定するのが大変なのです。

先ほどの回答で、医師が嫌だからまわすということはありえませんと書きましたが、嫌だからまわすのではなく、分からないのでまわすことは医師の経験や治療実績もふまえればありえます。
医師も人間ですから、治療や手術でも得意分野がありますし、その筋の専門家に患者さんを紹介し、患者さんにとって最善の治療を託すこともあります。

予後を考え、ストレスを受けると細胞が傷つきます。今は成績の良い治療もありますし、何より専門医との提携が必要です。
不安に感じることは、担当医や看護師にお話し下さい。理解しにくいことがあったら、何度でもお聞きになれば良いです。
面倒がられるのではないかなどと思われる必要はありません。希望を持ち、どうかお大事になさってください。
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この回答へのお礼

有り難うございます。
ネットで調べても分からなかったことが書かれていて、とてもよく理解できました。

完全に悪性だと決めつけていましたが、まだ本当に分からないという事があるんですね。
CTについても転移の確認のためだと思っていました。

大分気持ちも落ち着いてきましたので、検査日まで変わらず過ごせそうです。
どうも有り難うございました。

お礼日時:2014/02/25 17:59

>先生に問い詰めても、まだ本当に悪い物なのかどうか分からないと言われるだけでした。



当然です。この時点で悪性の告知ができる医師は日本には存在しません。

悪性か良性かを判断するには、摘出した腫瘍を冷凍して1mm程度、またはそれ以下にスライスします。
そのスライスを培養、または、着色して、電子顕微鏡で観察して悪性の特徴をもつ細胞を探します。

これができる病院は限られておりますので、外注で専門にまわしてこの検査をして、はじめて悪性か良性かがわかります。

>まだ希望が残っているような事を言われ苛ついています。

ちなみに、どのような腫瘍であっても、例えば胃のポリープ、肉腫、皮膚の内外にできた腫瘍、腸のポリープ、骨周囲で変性した腫瘍などなど、手術で切除した腫瘍は何でも、100%この検査をしなければなりません。

この検査をしたうち、数%が悪性で、残りの大方は良性です。

>先生が自分で告知するのが嫌だから、がんセンターの方に回したという風にしか思えません。

悪性の判断をせずに告知はありえません。嫌だからまわすということもありえません。

>病理検査をしたのに悪性か良性か分からず、CTの結果についても何も言わない。

まだ分かりませんから、言いようがありません。
それを患者さんが理解していないと、このような疑問や苛立ちの感情を持ってしまいます。

>経過

腫瘍摘出の教科書の見本のような経過をたどっていると思います。

どこの病院にもあるマニュアルどおりとの印象です。

摘出した腫瘍は100%検査にまわされます。詳しい検査をしますと、時に2週間程度は検査に必要になることもあります。
腫瘍の検査内容を正しくご理解されれば、このような疑問は起きません。

医師は正しく対応しているように感じます。
不安が強かったり、悪性と思い込む患者さんに対しては、今以上の詳しい説明と対応が必要だとつくづく思いました。

お大事になさってくださいね。良性であることを祈ります。
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この回答へのお礼

ご回答有り難うございます。
お詳しいのでドクターの方でしょうか。分からない事がありますので再度お願いします。

>これができる病院は限られておりますので、外注で専門にまわしてこの検査をして、はじめて悪性か良性かがわかります。

今の病院で行った病理検査に加えて、さらに専門の知識がいる病理検査が必要ということでいいですか?

>まだ分かりませんから、言いようがありません。

1週間前に行ったCTの結果については分かるのではないでしょうか?
悪性の軟部腫瘍は転移しているかどうかで予後が大きく変わるみたいなので心配です。

お礼日時:2014/02/25 13:34

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