プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

実験結果について、剽窃・盗用など行うと、その人の成果がわからなくなるので大問題だと思います。

しかし、研究の背景などを記載する論文のイントロ部分について、
他人の論文の剽窃・盗用があったとして、研究成果としては大した影響ないので
悪意のないミスで済ましてはまずいのでしょうか?

指摘受けてから、きちんと引用元がわかるように訂正されれば、
イントロ部分の剽窃・盗用に関しては大した問題ではなく悪意のないうっかりミスとして
よいのではないかと思います。

※回答する方は、単にコピペとせず、必要に応じて
・引用(適切なコピペ)
・剽窃・盗用(不適切なコピペ)
と言葉を使い分けていただけるとありがたいです。

個人的には同じ分野の他の研究がどこが不十分で自分はどんなことが解決したいと述べるため、論文のイントロ部分には引用(適切なコピペ)を含めるべきだと思います。

A 回答 (3件)

まずはじめに、学術論文ってのは学校の宿題とか、学位審査とは違うので、どこのコピペがありなしという次元の問題ではなくて基本的にはその論文の求める「フォーマット」に従うべきです。

論文を引用するとしても、論文の文章をそのまんま書き写す「引用」というのは文系の学術誌ならあるかもしれませんが、理系の論文では基本的にはみません。なぜかというと自分の研究仮説や研究背景を説明するにあたっての背景を書くわけだから、趣旨を伝えるのにわざわざ本文中の文章を書き写すのは不自然だからです。考えられる状況としては、一般論を述べている部分のパラグラフ全部について文章を考えるのがめんどくさいから全部真似するということは可能ですが、その場合の引用とは言いませんし、不適切になります。なぜなら、「引用」というのはその根拠になる証明が提示されているからそれを引用するわけであって、「この論文で如何のように言っている。」とイントロダクションをイントロダクションから引用するってのは引用の目的を果たしていないことになります。まあ、reviewを引用する場合このようなことは不可能ではないですが、レビューってのは「事実」を引用するのにはあまり適さないため、雜誌によっては「可能な限り原書論文を引用しろ」と指定があったりもします。というわけで、イントロダクションの明らかなコピペがあるということ=意図的にその部分を書く努力を怠ったという事以外考えにくいわけで、さらにそれがもしOKというのであればそもそもの学術雜誌の「引用」の意味(根拠となる出典を提示する)という目的とは関係ないところで使用することになります。つまり、引用でもなんでもなく、あくまで「みんな言ってるんだからわかるよね」と勝手に言ってるに過ぎない非学術的な文章にしかありえなくなるわけです。

 そもそも、イントロダクションであっても、ディスカッションでも場合によってはreviewerに「こういう事実についてきちんと触れなさい、ディスカッションしなさい。」って突っ込まれる場合もあります。これは、当然著者が勝手に都合のいい部分だけで問題提起していないかどうかとかそういうのも学術論文の新規性の評価に関わってくるからなんです。だから、もし導入部位を大きく「○○の論文で言ってるのと同じ」と言って省略できるなら、文面ごとコピペする必要もないですし、無駄に文章を長くして字数を圧迫する訳にもいきません。そういう意味ではイントロの構成が似たようなものになるぐらいの「盗用」はありかということにもなってきますが、まあ一文一句同じでなければ誰もが納得するテーマなら当然似たようなイントロになるのでかりにパクったとしても判断つかないので、現実問題すでに黙認されているということになります。
 
ちなみに、
「しかし、研究の背景などを記載する論文のイントロ部分について、
他人の論文の剽窃・盗用があったとして、研究成果としては大した影響ないので
悪意のないミスで済ましてはまずいのでしょうか?」
という考えはそもそも間違っているのではないかと思います。要するに自分でオリジナリティを出すことをを放棄した考え方ってのは基本的にはイントロだろうがなんだろうがダメでしょう。つまり「意図的に自分ではなく他人のものをつかってあたかも自分のものとしてミスリードしよう」ということはどの段階であってもだめなもんはダメです。逆に言えば、「自分のある仮説を説明するために、実験方法を参考にして出た結果に対して、同じような考えで考察する」とうことは誰だって行っていますが、どこまでがオリジナルなアイディアかというのは結局はその論文のどの部分に評価があるかによって違ってくるわけです。科学なんですから100%オリジナルな証明では、それはその方法の妥当性が評価できないんです。当然適切な引用というのは、本来は捏造でないことを避けるために行うのではなくて、自分の得た結果が過去の知見や方法からして妥当だということを主張するためにするわけです。そういう意味では真の意味でのオリジナルなんて存在しないわけですからすべて引用するべきかどうかというのはその分野のその時の慣習を基本にした「程度」の問題になってきます。というわけで、極論を言ってしまえば研究者の考え方にもなってくるわけで前者のような「真似すること」を目的とした「コピペ」は引用しようがなんだろうがダメ(それ自体が不適切)ですし、逆に言えば説明不十分だったとしても「意図する結果を示すために参考にした」という話でその参考の仕方が宜しくなかったというのであればそれは厳密にはミスといってもいいのではとは思います。

この回答への補足

質問でうまくかけてなかった部分があります。申し訳ありません。
追記します。(回答1の補足に書いた内容です。)
剽窃・盗用のうち、

・イントロ部分であり、
・引用範囲の区別と出典元の明記をすれば、著作権法の引用要件に適合する

ようなものは研究成果に影響ないので、うっかりミスとしてもよいのではないか?

ということが聞きたい質問です。


引用要件は下記になります。

―――引用ここまで―――
(1)他人の著作物を引用する必然性があること。
(2)かぎ括弧をつけるなど,自分の著作物と引用部分とが区別されていること。
(3)自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること(自分の著作物が主体)。
(4)出所の明示がなされていること。(第48条)
(参照:最判昭和55年3月28日 「パロディー事件」)
―――引用ここまで―――
文化庁「著作物が自由に使える場合」
http://www.bunka.go.jp/chosakuken/gaiyou/chosaku …

(3)があるため、基本的には自分のオリジナルの主張があり、それを補強するためのコピペで引用としての体裁が十分でない状態について聞いてます。


>まあ一文一句同じでなければ誰もが納得するテーマなら当然似たようなイントロになるのでかりにパクったとしても判断つかないので、現実問題すでに黙認されているということになります。


著作権は創作性を守るものなので、電話番号などの単なる情報や周知の事実など、だれがかいても同じになるようなものは創作性なしとなり、保護対象外になります。
誰がかいても似たようなものになるなら、法律的には著作権の保護対象外で剽窃・盗用しても問題なしとなると思います。法律的問題とは別に、道義的には文言ぐらいは変えるべきだとは思います。

補足日時:2014/04/23 18:07
    • good
    • 1
この回答へのお礼

回答ありがとうございました。

書き漏れてしまいました。

>論文の文章をそのまんま書き写す「引用」というのは文系の学術誌ならあるかもしれませんが、理系の論文では基本的にはみません。なぜかというと自分の研究仮説や研究背景を説明するにあたっての背景を書くわけだから、趣旨を伝えるのにわざわざ本文中の文章を書き写すのは不自然だからです。

引用(というよりは参考?)論文の主旨を書くケースは多いでしょうが、引用の範囲で収まるような極一部だけをコピペするような場面は、ほぼないでしょうね。

お礼日時:2014/04/23 18:22

学問分野によっていくらかばらつきはあると思いますが、


適切なコピペというのがもしあるとすれば、
「この分析は○○の方法に従った」などの常套句がそれでしょうか。同じような実験方法を記述するときは、オリジナルを見ながらも自分で作文を混ぜた方がよいですが。
「研究者Aは以下のように述べている・・・・(引用文献を示す)」などもありかもしれません。
どちらの場合も、引用文献を示すことが必須ですね。

不適切なコピペは、それ以外のもの。Introductionなどに、他人の書いた文章を丸コピぺするのは、こちらに入ると思います。もしもこっそりやるのでしたら、ワンセンテンス以下に留めるべきかと。

科学研究は「私は神に誓って嘘は申しておりません」が前提なので、暗黙の潔白性が期待されていますね。なので文章であれ、他人の物を無断で盗用するのは、やはり減点対象ですよね。
では盗用と引用の違いは何かといえば、「引用文献を示す」ことですね。引用文献の示し忘れは、小さく見えますが、じつは大きな過失だと思いますよ。

小保方さんの博士論文にはでたらめな引用文献リストが載せられていた、という記事を見ただけで、
プロの研究者の大半は研究者としての彼女にアウトを出したと思います。私もその一人でした。

この回答への補足

>では盗用と引用の違いは何かといえば、「引用文献を示す」ことですね。引用文献の示し忘れは、小さく見えますが、じつは大きな過失だと思いますよ。

「引用文献を示す」の書き忘れが大きな過失として扱われる理由をお聞かせ願えないでしょうか?

細かいところまでフォーマットを守るのが当然で、
「コピペはNG」という結論から逆算されて
論理を組み立てているように思います。

フォーマットの指定があるなら、
守るのが当然といわれればそうだなぁと思います。

しかし、それって本質なのかな?
そんなところに拘って内容がきちんと評価されないなら
それは悲しいことだなぁ
と思って質問しました。

補足日時:2014/04/23 18:30
    • good
    • 2
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2014/04/23 18:30

 「引用」と「盗用」および「剽窃」では明らかに性質も異なる作業です。


「引用すること」によって先行研究の問題点や不備を洗い出す性質を有することに対し、「盗用」並びに「剽窃」は
他者の研究成果を恰も自身のそれであるかのように装う違法行為となります。
 「コピペ」と安直に仰っておりますが、コピペで引用する際には、その部分を含めて「先行研究の要旨」を第三者である読者に「誤読の内容に伝える」ことを前提としますので、当該部分だけを抜き出すには注意も必要です。

 >指摘受けてから、きちんと引用元がわかるように訂正されれば、イントロ部分の剽窃・盗用に関しては大した問題ではなく悪意のないうっかりミスとしてよいのではないかと思います。

 これは単なる弁明でしかありません。剽窃や盗用を正当な行為と言いくるめることは決して許されもしない行為です。それを明らかにしたのが今回の小保方問題の原点の一つです。「以て他山の石とすべし」とはそうした安直な発想を戒めるための言葉です。引用と盗用をすり替えてはいけません。

この回答への補足

> 「コピペ」と安直に仰っておりますが、

私は「※回答する方は、単にコピペとせず、必要に応じて
・引用(適切なコピペ)
・剽窃・盗用(不適切なコピペ)
と言葉を使い分けていただけるとありがたいです。」と書いてます。
引用と剽窃・盗用は分けて扱ってますので、そこはキチンと理解していただけるとありがたいです。

また剽窃・盗用を推奨、肯定するつもりはありません。
小保方さんの件に関連して思いついた疑問ですが、
小保方さんの件とは別の話してます。


剽窃・盗用のうち、

・イントロ部分であり、
・引用範囲の区別と出典元の明記をすれば、著作権法の引用要件に適合する

ようなものは研究成果に影響ないので、うっかりミスとしてもよいのではないか?

ということが聞きたい質問です。

小保方さんのように実験結果の画像の剽窃・盗用は実験そのものの信ぴょう性がありませんし、
イントロ部分であっても20ページも剽窃・盗用すれば、引用元記載しても引用要件から外れますので、
うっかりミスではすまされないと思います。

補足日時:2014/04/22 14:21
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございました。

お礼日時:2014/04/23 18:15

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!

このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています


このQ&Aを見た人がよく見るQ&A