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とあるお店に入ったとき。
注文が決まったので、ブザー?を押して店員さんを呼びました。

「はい、只今お伺いします。」

お伺いする??
文法的におかしいですか?

A 回答 (4件)

質問者は二重敬語のことをお訊きなのでしょうか?


 ちょっと違う気もしますが……。

「伺う」は「聞く」「尋ねる」「問う」「訪れる」などの謙譲語です。この場合は、「聞く」とも「(席を)訪れる」ともとれそうです。
 二重敬語の話だとすると、先行コメントにもあるように、「お伺いします」は二重敬語です。
 ただし、文化庁の「敬語の指針」のP.30では「お伺いする」「お伺いいたす」「お伺い申し上げる」を、〈習慣として定着している二重敬語の例〉 として許容しています。
 そもそも、二重敬語が「誤用」か否かは微妙な問題で、「敬語の指針」は「一般に適切ではないとされている」という曖昧な書き方しかしていません。



 以前知恵袋で、「ご挨拶にお伺いさせていただきます」が正しいか否かという質問がありました。否定的な回答が多かったのですが、これも文化庁の基準で言えば「誤用」ではありません。
 非常にクドい敬語で個人的には使いませんが、こういう言葉づかいをする人もいるでしょう。決して「誤用」ではありません。
 mixiで質問したところ、いろいろ貴重な意見を聞くことができました。
 詳しくは下記をご参照ください。
【「ご挨拶にお伺いさせていただきます」】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2357. …
 以下は一部の抜粋(重言)。
「原形」とも言えるのが「伺う」。
■Web辞書『大辞泉』から
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E4%BC%BA%E3%81 …
==============引用開始
うかが・う〔うかがふ〕【伺う】
[動ワ五(ハ四)]《「窺う」と同語源。目上の人のようすをうかがいみる意から、その動作の相手を敬う謙譲語となる》
1 「聞く」の謙譲語。拝聴する。お聞きする。「おうわさはかねがね―・っております」
2 「尋ねる」「問う」の謙譲語。「この件について御意見をお―・いします」
3 「訪れる」「訪問する」の謙譲語。「明朝、こちらから―・います」
4 神仏の託宣を願う。「御神託を―・う」
5 《「御機嫌をうかがう」の意から》寄席などで、客に話をする。また、一般に、大ぜいの人に説明をする。「一席―・う」
[可能] うかがえる
==============引用終了

 例文になっているのは〈3 「訪れる」「訪問する」の謙譲語。〉だろう。より厳密に言うと謙譲語I。
 これを謙譲語Iの「お~する」と組み合わせたのが「お伺いする」。通常ならバキバキの二重敬語だが、一般には許容されている。
629)【文化庁「敬語の指針」に対する言いたい放題】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1798665663&owner …
「敬語の指針」p.30から===引用開始
(2) 「二重敬語」とその適否
 一つの語について,同じ種類の敬語を二重に使ったものを「二重敬語」という。例えば「お読みになられる」は「読む」を「お読みになる」と尊敬語にした上で,更に尊敬語の「……れる」を加えたもので,二重敬語である。
「二重敬語」は,一般に適切ではないとされている。ただし,語によっては,習慣として定着しているものもある。
【習慣として定着している二重敬語の例】
 ・(尊敬語)お召し上がりになる,お見えになる
 ・(謙譲語I)お伺いする,お伺いいたす,お伺い申し上げる
==============引用終了

「お伺いする」だけではなく「お伺いいたす」「お伺い申し上げる」まで許容されている。「習慣として定着している」か否かの基準は不明。
 2)ご挨拶にお伺いいたします
 3)ご挨拶にお伺いします
 は文化庁が許容したものを丁寧語(~ます)にした形なので、「許容されている二重敬語」ってことになる。
 ちなみに「お伺いいたす」は「伺い」+「お~する」+「~いたす」の三重構造と考えることもでき、この段階でクドいと言えば相当クドい。
 二重敬語のうえに三重構造は×、と考えることもできる。その一方で、文化庁が許容しているから○、と考えることもできる(たしかに「定着している」って気はするし)。
「お伺いいたす」を〈「お伺いする」+「~いたす」〉と考えると、「拝見いたす」(「拝見する」+「~いたす」)と同様と言えなくはない。三重構造の「お伺いいたす」に相当するなら「ご拝見いたす」ではないのか、って話は無視する。

 4)ご挨拶に伺わせていただきます
「伺う」+「させて」+「いただく」+「ます」
 これは「ご挨拶に」を除くと「拝見させていただきます」と同様と言ってもよいだろう。
  伺う→「訪れる」の謙譲語I
  させて→使役などの意味の助動詞「させる」の連用形+助詞「て」
  いただく→「もらう」の謙譲語I
  ます→丁寧語
「敬語連結」であって「二重敬語」でさえない。その意味では非難される理由はない。
 悪名高き「させていただく」が使われているが、「訪れる」ことに関する許可を求め、そのことによって「受益」がありそうだから問題はないだろう。ただ、これがオススメできるかと言うと疑問。
【関連トピ紹介】10──敬語の話2 「~させていただく」は是か非か
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=45983063
 2)と4)に関しては、「拝見いたします」「拝見させていただきます」と微妙に関係していると思う。下記のコメント[4]までを参照してほしい。[5]以降はお好みで……。
【「拝見する」の使い方──「拝見いたします」「拝見させていただきます」は二重敬語?】
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=67150294&comm_id=3 …

 最後は元々の例文。
1)ご挨拶にお伺いさせていただきます
 これは4)の「伺う」を「お伺いする」(許容されている二重敬語)にかえたもの。
 文化庁が許容しているのだから、「間違い」とは言えない。ただ、これは4)よりもさらにクドい(はず)。
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この言い方に批判的な人と、容認する人とに分かれるようです。

二重敬語であることは分かっています。店員も「ご注文を伺います」くらいでいいのに、やはりマニュアル敬語でしょうか、そう言う人も多いようです。
 実際に使われた例を「青空文庫」で検索すると「お伺いする」は20例ありました。「青空文庫」は著作権の切れたものを中心にしていますので、作者死亡後50年以上経過したものですから、相当古い文章が多いのですが。
 また「大辞林」には、「訪問する」以外の意味(聞くの謙譲語など)は使わない人が増えているとあります。20例の内15例が「訪問する」の意味でしたから、それを裏付けているようです。
 一方文化審議会が答申した「敬語の指針」では「習慣として定着している二重敬語の例」にあげてあり、それがこの言い方に「お墨付き」を与えているように思います。
 まあ、敬語に神経を使う人は使用しない方が良いのは確かですね。
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おはようございます。


別におかしくないかと思います。
それが、対応する時の店員さんんの言葉
かと思います。
別に文法的にもおかしくないかと思います。
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「お~する」は~に動詞の連用形を入れることにより、謙譲(相手に対するへりくだり)を表しま



す。例としては「お持ちする」「お届けする」が挙げられます(「質問する」など、漢語の入

っている動詞の場合は「ご質問する」のように頭に「ご」が付くだけで、活用の変化はありませ

ん)。

ところが、「伺う」は、これ自体が「聞く・訪問する」の謙譲語であり(ご質問のケースでは前

者)、「お伺いする」は二重敬語ということになります(尊敬語で言えば「おっしゃられる」の

ようなものです)。

しかし、「お伺いする」という言い方は社会に浸透しており、二重敬語(誤用)という意識は

あまり持たれていません。

つまり、ご質問に対する回答としては、「そもそも誤用である。しかし、現代社会では広く用い

られている」ということになります。
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