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御覧いただき有難うございます。

文系の大学生です。
最近は、躁うつ病(双極性障害)が多いと伺っていますが、仕組みがサッパリ理解できません。
これまでの自分の理解としては・・・

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1.うつ病:
 脳内のセロトニン等が不足して栄養失調状態になる。これらを補うことが治療となるが、
 最新の薬でも速効性がなく、何ヶ月もかかる。

2.寛解期:
 うつ病とそう病は周期的に発症するが、その間は脳機能は正常である。

3.そう病:
 脳内のセロトニン等が過剰となる。色々な薬物が使われているが、回復に何ヶ月もかかる。


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最近、うつ病の人が急にそう病になる、そう転、という現象があると知りました。
私の理解では、1からイキナリ3に行くことは考えられなくて、まず、1のうつ病が回復してから、2の寛解期を経て、それから3に移行する、と信じていました。

つまり。数学のサインカーブのように、セロトニン等が足らない状態から正常な状態に回復させるためには最新の薬を使っても何ヶ月もかかるのに、あっ!と言う間に、過剰となることは、とても不自然なことと思うのです。
仮に、セロトニンの量が急激に変化する仕組みを調べれば、うつ病もそう病も短期間に治せる画期的な治療法の発展につながると思うのです。

また、躁うつ病は、セロトニン等の量を一定に保つ機能が損なわれている事が本質でしょうか。
ならば、セロトニン等を補ったりするのは対症療法にすぎないと思います。

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[質問]
1.そう病もうつ病も寛解に何ヶ月もかかるのに、そう転が、急に起きるのは何故ですか?
 また、この仕組みを利用して、画期的な治療法の開発は出来ますか?

2.躁うつ病は、セロトニン等の量をコントロールする脳の機能の故障でしょうか? ならば、脳の機能の異常としての取り組みが根本的な治療法になりませんか?
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大学の心理学系にて勉強しており、将来は臨床を目指していますので真剣になっています。
皆様のアドバイスを宜しくお願い申しあげます。

!! なお、冷やかし・中傷等は絶対やめて下さい。ブロック、通報等させていただきます。

質問者からの補足コメント

  • 質問文で、そう病とうつ病に関して記憶違いがありました。
    どちらも、「セロトニンの不足により脳内物質のコントロールが上手にできなくなること」でした。

    不適切な表現がありましたことをお詫び申しあげます・

      補足日時:2015/06/03 12:51

A 回答 (2件)

以前重度のうつ病と診断され、今は既に寛解という診断を医師からもらいました。


医療に携わる仕事をしているので、自身の病気に興味を持ち、文献などを読んで勉強しました。
従って専門家にはとうてい及びませんが、私が勉強したなりの解釈であることをご理解の上読んで頂けると幸甚です。

>[質問]
>1.そう病もうつ病も寛解に何ヶ月もかかるのに、そう転が、急に起きるのは何故ですか?
> また、この仕組みを利用して、画期的な治療法の開発は出来ますか?
まず、セロトニンが不足しているからうつになり、セロトニンが過剰だから躁になるわけではありません。
躁病うつ病共にセロトニンの「不足」によってもたらされます。
では、セロトニンが不足するとどうなるのでしょう。
セロトニンは、興奮作用のドーパミン、不快感をもたらすノルアドレナリンの活動をコントロールするという役割を持っています。
従ってセロトニンが不足すると、コントロールが効かなくなりますので、ドーパミンがやけに分泌されたり、ノルアドレナリンがやけに分泌されたりという結果になります。
一般的にうつ病になる場合は、ノルアドレナリンの過剰分泌やドーパミンが不足するということになります。
なぜうつ側の作用に傾くかは解りません。
躁うつ病の場合は、コントロールが効かなくなって、ドーパミンばかりがやけに分泌されたり、ノルアドレナリンがやけに分泌されたりと、セロトニン不足という一つの要素から、真逆に位置する症状が発生します。
なぜセロトニンが不足するのか?という本質的な問題を解決できれば、画期的な治療法となるかもしれません。
しかし、なぜセロトニンが不足するのかというのは、いくつかの仮説はあるもののまだ実証されていません。
ちなみにセロトニンが過剰分泌されると、症状の軽い方から頭痛、めまい、嘔吐、昏睡、最悪のケースでは死亡となります。

>2.躁うつ病は、セロトニン等の量をコントロールする脳の機能の故障でしょうか? ならば、脳の機能の異常としての取>り組みが根本的な治療法になりませんか?
そうですね。
脳機能が何らかの異常をきたして、セロトニン量のコントロールが上手にできなくなっているという事ですね。
実際に脳機能の異常という認識で研究が進んでいますし、現在の治療法も、セロトニンの分泌を正常化させる方向での、脳機能の快復を目指した薬物療法となっています。
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この回答へのお礼

ご回答くださりありがとうございます。

躁うつの発端は、何らかの原因によるセロトニン不足なのですね。
セロトニンが脳内物質のコントロールに関わっていることは記憶があります。
興奮と関係するドーパミン、怒りと関係するノルアドレナリン、
これらのコントロールがうまくいかなくなるのが躁うつ病なのですね。

こんな重要なセロトニンが不足する原因の真犯人も分かってないのですね。
精神医学は遅れている分野というのは以前から感じていましたが・・。
身体病の方では、心身医学が進み、心身症という機能性の病気としての
メカニズムがかなり解明されています。

精神科の診断基準は最新のDSM-5でも「症状で診断する」のですね。
WHOの疾病分類(ICD)では、このことがかなり問題視されていると
聞いたことがあります。精神科は「脳神経科」に吸収合併した方が良いの
かも知れないと思っている者の1人です。
bfox様も仰るように、脳の機能疾患として捉えることに賛同します。

将来は、臨床分野を目指しているので学際的に色々な文献も読んで勉強
しています。お答えありがとうございました。

お礼日時:2015/06/03 12:23

>精神医学は遅れている分野というのは以前から感じていましたが・・。


遅れていると言うよりも、非常に難しい分野だと思います。

>身体病の方では、心身医学が進み、心身症という機能性の病気としての
>メカニズムがかなり解明されています。
そうですね。
これは身体病の方が客観性もあって解りやすいからでしょうね。
身体医学の分野は客観的診断が可能ですが、精神医学の診断は主に面接を主としていますので、客観性に欠けます。
そして身体医学では、イメージし理解する事が容易であると言えますが、精神医学はそうはいきません。

>精神科は「脳神経科」に吸収合併した方が良いの
>かも知れないと思っている者の1人です。
個人的には半分賛成です。
なぜならば、精神医学はかなり優秀な医師でなければ務まらないと考えるからです。
そもそも医学は、患者の身体面、精神面、社会面と大きく関連しています。
身体医学の比重が、身体面に重きを置いて診断・治療するのに対し、精神医学では疾患によってその配分は多少異なるものの、基本的にはこの3つ全てに同じような比重で対応しなければなりません。
また、先ほどの客観性に関連してくる事項として、症状などが抽象的かつ主観的であるという特徴の為、イメージや理解が難しいことになります。
精神医学では主に薬物療法となります。
病態生理が確立されている身体医学ではその病態生理に基づいて投薬できますが、精神医学では病態生理のモデルに乏しいので、臨床医師の経験などに左右されてしまうという事になります。
そして、精神医学での治療に関連する分野が多岐にわたっています。
例えば生物学的だけでなく、心理学的アプローチも必要です。
医学の分野を飛び越えて、福祉や教育、質問者様の学ばれている臨床心理のなど他に多くの分野に深い関連があります。
そういった特徴を持つ精神医学を、脳神経科をはじめとする他の科に吸収されて良いのだろうか?と考えるわけです。
もちろん他の科の医師達との密接なコミュニケーションと情報交換が非常に重要になりますが、精神医学を研究する医師は、やはり専門であり一つの科として存続するべきだと考えます。
一般的に医学部を卒業しただけの医師では非常に難しい学問だと思います。

最初の精神医学は遅れていると感じるゆえんも、これらにあると思うんです。
身体機能に比較して非常に複雑な精神機能、疾患に対して影響する因子が多岐にわたり、またその相互作用、脳の形態機能を測定することの難解さ。
これらの複雑な要素を一つ一つ紐解いていくのは、身体医学よりも難解ではないでしょうか。
それでも最近では身体医学の進歩との差がだいぶ縮まったと思います。
言い方は悪いですが、医師の多くは専門バカと言って差し支えない方が多いと感じます。
しかし精神科医は専門バカでは絶対に務まりませんから、そのハードルはかなり高いです。

>将来は、臨床分野を目指しているので学際的に色々な文献も読んで勉強
>しています。お答えありがとうございました。
私が重度のうつを患った時は、本当に苦しみました。
病気発覚初期の頃は、比喩ではなく、本当に死と隣り合わせでした。
そして主治医をはじめとして、質問者様の目指されているような臨床心理を専門に学ばれた方々、薬を開発してくれた製薬会社の方々、他のスタッフの方々のお陰で、なんとか通院も服薬もしないで、再び楽しく毎日を過ごせるようにしてもらえました。
今でもその感謝の気持ちは忘れていません。
質問者様のように、こうして真剣に病気を研究し、臨床の現場で役立ててくださる方が増えるのは、本当に多くの失われる必要のない命を救うことになると思います。
今後もぜひ研究を続けて、多くの人を救えるように頑張ってください!
応援しております。
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この回答へのお礼

重ねてご回答くださりありがとうございます。

>病態生理が確立されている身体医学ではその病態生理に基づいて投薬できますが、
>精神医学では病態生理のモデルに乏しいので、臨床医師の経験などに左右されて・・
>そして、精神医学での治療に関連する分野が多岐にわたっています。

ご指摘いただきましたとおり、精神科は学際的な要素がとても強いと認識しています。
イメージすることが難しく、医学部卒業者にとってもハードルが高いと聞いています。
また、今の身体医学は極度に細分化し、「内科→消化器→肝臓→代謝・・」のように、
あまりにもミクロ的になっているように思われます。

>私が重度のうつを患った時は、本当に苦しみました。
>病気発覚初期の頃は、比喩ではなく、本当に死と隣り合わせでした。

大変なご経験をなされたのですね。実は、私も幼少の頃は不可解な病にとりつかれて
病院とお友達となっていたのですが、これが私の進路選択を決定的にしました。

原因はまったく分からないのですが、潜在意識が傷付き心身の不調を来したのです。
こんなことから、潜在意識(無意識)の分野に進み、社会に恩返ししたいという道に
進みました。

素晴らしいアドバイスをいただきありがとうございました。

お礼日時:2015/06/03 14:01

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