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音楽におけるいわゆるモードとは具体的にどのようなものでどのように使うのでしょうか?
よくDドリアンでの説明が多く見られますが、Dドリアン=ハ長調のスケールにしか思えないのですが、例えばD音をルートにハ長調スケールを弾くことですか?
でもそれだと単にⅡmのアドリブと同じような。
それともずっと任意のコード(Dm)で延々アドリブで構成することをモードというのでしょうか?

A 回答 (2件)

的確な回答ではありませんが、たとえば下記の有名な「グリーンスリーブス」の楽譜を見てください。


http://ototama.com/music/folksong/score.php?id=234

 一見、D minor の曲で、コード進行も最初と最後が Dm ですが、すべてのB♭がナチュラルBになっています。臨時記号でそうなっているというよりも、そういうメロディーが自然であることに気付くと思います。これが「ドリアン」、「教会旋法」でいうところの「ドリア調」です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%99%E4%BC%9A …
http://www.mab.jpn.org/lib/exp/cmodes/basis.html

 ドリア調の最も代表的な例が、グレゴリオ聖歌の「怒りの日」です。どこかで聴いたことがあるでしょうか。


 回答にはなっていませんが、何らかのヒントになれば幸いです。
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簡単に言うと。


全音階「ドレミファソラシド」において、
 長調・・・ドレミファソラシド(主音がド)
 短調・・・ラシドレミファソラ(主音がラ)
だとするなら、狭義においては、これら以外のレ、ミ、ファ、ソ、シが主音となっている全音階音楽を教会旋法(モード)と呼びますね。
長・短調が大衆的でかっちりした、ある種ちょっと情感的で古臭い趣が感じられるのに対し、教会旋法は地に足が付かない浮遊感とか、一歩引いた都会的なスタイリッシュさとか、原始感が感じられる音楽になったりします。
モードと言うとジャズなんかが真っ先に思い浮かぶかもしれませんが、西洋音楽近代化の祖とも言われるドビュッシー、欧米ではロックや流行りの黒人音楽なんかでも当たり前に出てきますね。一方、日本の歌謡曲やポップミュージックなんかではほぼ見られないというのも特徴的。

広義だと、ペンタトニックや中東音楽のような音楽も含めて、長調・短調以外の音楽も含めた全てを「旋法」と呼ぶこともありますね。
「音階」ではなく「音楽」としたのは、要するに「ドレミファソラシド」「ドレミソラ」、これだけだとただの「音階」ですが、音階に主音とか中心音とか音域といった、それぞれの音楽性を形作る「縛り」が付くと「旋法」になるという訳です。ですから広義では、長調と短調も「旋法」の1つということになります。(「旋法」は代わりになる言葉が無いので、本当は「音楽」のところを「旋法」と言いたいのです。)

単に「モード」と呼ばれるのはジャズやポピュラーミュージックに多くて、この場合の「モード」は「教会旋法」のみのことを指します。
「旋法性が強い」なんて表現も「全音階音楽のようだが、長短調の趣ではない」という意図で使われることがあります。


西洋音楽においては、古典・ロマンの時代が今の西洋音楽の体系を確立させたと考えられることがありますが、この時代の音楽はかっちりした長・短調に基づいていて、教会旋法は古い時代のものとしてほぼ見過ごされていました。そこにドビュッシーやサティといった作曲家達が各種旋法を復活させる(それだけでもないのですが)といったことをしたことで、西洋音楽の「近代化」となったのです。ドビュッシーといった近代以降のクラシックはテイストにさほど今の音楽との差異が感じられないのに対し、モーツァルトやベートーヴェンがいかにも「ザ・クラシック」的な古めかしい趣があるのは、そういった明らかな理論的な違いがあるからです。
ただ、西洋ではもっと古いグレゴリオ聖歌の時代には長調・短調も教会旋法の1つのように扱われていたんですよ。各種教会旋法の中から、古典・ロマンの時代に、和声やコードを扱うのに都合がいい長調(イオニア)・短調(エオリア)の2つの旋法がフィーチャーされるようになったのです。(モードだと和声・コードが付けられないという意味ではありませんから、誤解なさらないように。)
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