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日本に伝来した最古の仏教書って般若心経だったんですか?

三蔵法師が日本に般若心経を持ち込んだのが日本仏教の原点ですか?

聖徳太子って三蔵法師より後の人物ですよね?

ということは日本最古の仏教の伝来書は三蔵法師の般若心経ってことになるんですか?

A 回答 (1件)

はじめまして



『日本書紀』によると、仏教が伝来したのは飛鳥時代、552年(欽明天皇13年)に百済の聖王(聖明王)により釈迦仏の金銅像と経論他が献上された時だとされています(wikiより)。このとき、経典としてどのようなものがもたらされたかは明確ではないですが、その後、聖徳太子が『三経義疏』(法華経、勝鬘経、維摩経)の三経の注釈書)を書いているということから、この三つの経典がかなり早い段階から日本に伝わっていたことは間違いないでしょう。

三蔵というのは律蔵、経蔵、論蔵をまとめたものです。律は規則、経は釈迦がといた教え、論は律や経の注釈・解釈を論じたものです。この三つをよく知っている僧を三蔵法師といいます。でも一般的には唐の玄奘(602年 - 664年)をさすことが多いですね。玄奘が漢訳したのは中心的には般若心経をはじめとする般若経典です。ですから日本に最初に伝わったのは、般若心経であるはずがありません。

中国においては膨大なサンスクリット語の経典がもたらさせたのですが、現在サンスクリットの経典は中国では残っていません。玄奘ももちかえった経典のなかで漢訳できたのは1/3といわれています。あとはすべて散逸してしまったのです。ところが、日本の法隆寺には般若心経のサンスクリット文が残されているんですね。いつごろ、だれがもたらしたのか記録は残っていません。このあたりが「最古の仏教の伝来書」が「般若心経」と誤解されていらっしゃるのではないでしょうか。

なにか不明な点があれば私の知っている範囲でお答えしますよ。
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この回答へのお礼

ありがとうございます

お礼日時:2017/06/03 19:44

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