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約30ヶ国旅をしてきまして、アジア諸国、ヨーロッパ諸国、北米、南米でもポテトチップスのレイズはスーパーなどでポテトチップスのメイン商品として置かれているのをよくみます。
↑私見ですので前提自体間違っていたらすみません。

しかし日本でスーパーにいったらポテトチップスといったらカルビーや湖池屋が圧倒的で、レイズは見かけないことも多々あります。

どうしてレイズは日本ではこんなに市場が小さいのでしょうか?逆になぜ日本以外の市場では規模が大きいのでしょうか?

単なる興味ですが、もしご存知の方いらっしゃいましたら教えて下さい

A 回答 (4件)

レイズに限らず、食品に関しては「日本独特」のものが多数あります。



理由は
「戦後すぐの頃、欧米の食品会社が入り込むにはアジアの市場は狭すぎ、ニーズがあるのは日本だけだったから」です。

一例をあげると「リッツ」があります。リッツは2016年まで米ナビスコ(モンテリーズの子会社)とヤマザキが共同で出資したヤマザキナビスコが1970年から日本で製造していました。日本でリッツやオレオなどの商品需要はある、しかし当時作っていたアメリカの工場から輸出したのでは採算が合わない、でも日本に単独で進出して工場を作っても儲からない、だから日本のパンメーカーであるヤマザキと共同で会社を作って「ヤマザキのリソースをつかってリッツブランドを売ると儲かる」という判断だったわけです。

アジアのそれ以外の国は、1970年当時はGDPも小さいし、ベトナムは戦争直前の内紛状態だし、その他の国も内戦状態だったので、各国で細々と輸入してもらうぐらいしか利用価値がなかったのです。

そのため日本に来た欧米系の食品会社はかなり少なく、今でも存続しているのは、ネスレ(ミロ・コーヒー・キットカットなど)・ケロッグ・コカコーラなどで世界規模の大会社が日本にはほとんど進出していません。

レイズなどのポテトチップス会社も当時の日本にはそれほど魅力を感じなかったのでしょう。当時の日本で市場調査しても「脂っこい芋なんて食べられない」という否定的な意見が多かったと思います。しかし、逆にGHQがもたらしたポテトチップスやガム・チョコレートなどは当時の若者の心を掴み「自分たちで作ろう」という意識をもたらしたといえます。
 逆を言えば「日本に入ってくる輸入ポテチは高いから、日本で作ろう」と考えたということです。これにより湖池屋が1967年に量産化に成功し、日本製ポテチが普及することになります。

 それ以前は小さな町工場で作っていたものが多く、日本全国に普及するまでには至らなかったのですが、日本最初のポテチは戦後すぐに「フラ印」として発売され、今でも売っています(ただし創業した会社はすでにありません)

1980年代までに日本は高度成長し、欧米並みのGDPになってしまったので、その後欧米の会社が参入する機会をうしなってしまったので、日本独自の会社が多いのです。

逆にアジア圏などは1970年代後半から内戦などが落ち着き、復興が始まります。特に中国の市場開放の影響は大きく1992年に江沢民が行った改革は一気に中国を「世界の工場」に押し上げます。
 
これらの政策の結果「欧米の食品企業がアジアに工場をもち、そこから近隣国に販売する」ことができるようになったわけです。中国の会社は半分中国資本である必要がありますが、それ以外の国では自分の資本だけで会社も工場も作れるので、一気に欧米の資本が参加していったのです。

そのため、日本でも先ほど書いたリッツの事例のようなことが起きています。2016年まではヤマザキナビスコという日本の工場で作っていたのですが、ナビスコ(モンテリーズ)側は日本とのライセンス契約を終了し、リッツやオレオを「アジアで作ったものを日本で販売する」戦略に転換したのです。
 アジアの大規模工場でつくれば、数がでるのでより儲かるし、日本の合弁企業にお金を払わなくていいのでより儲かるからです。

逆にヤマザキ側もリッツというブランド名が使えなくなりましたが「味はそのまま」でルヴァンやルヴァンプライム(こちらは形もリッツと同じ)・ルノアール(オレオと同じ)という名前で発売しています。

2年経った今「ルヴァンがリッツより優勢」とされています。日本人の消費志向はやや独特であるのも特徴なのでしょう。
https://matome.naver.jp/odai/2148626139460063901

このようなことから、諸外国では欧米資本がそのまま投下されてそのままのブランドで作られていますが、日本ではそうはならなかった、ということです。
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この回答へのお礼

大変興味深く読ませて頂きました!戦後からそのような事情が日本と他のアジア諸国で違っていたなんて、、!!歴史と食品の関連性とても面白いです!
ネットで検索しても全然わからなかったので質問させて頂きよかったです。

また、フラ印は輸入スーパーでみるのでてっきり最近輸入されているのかと思っていたら、日本初のポテトチップスだったなんて!早速買いにいきます。

リッツについても、最近見ないけど似ているのが売ってるなあという認識でした。無知すぎて恥ずかしいです。。

教えて頂きありがとうございます!

お礼日時:2019/02/17 07:52

ベトナム中南部ニャチャン市在住です。


欧米人観光客が多いので市内では言われている様な傾向ですが、
国内展開されているスーパーだとコカ・コーラ系かO'starと言う、
最近になって韓国企業に買収されたのが殆どです。
単純に味が現地人好みかそうでないかです。
このO'sterも買収される直前にはマクドナルドのポテト国内調達と連動する様に、
国内原料に切り替わり袋の裏には生産地のマップと説明入りになっていました。
買収されてからはこの表示も消えて味が落ちましたが、
所狭しと並んでいます。
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この回答へのお礼

そうなのですか。ベトナムでは最近そのようなことがあったのですね!教えて頂きありがとうございます

お礼日時:2019/02/17 12:37

すいません。

書き忘れていました。

Lay'sを作っているアメリカのフリトレーはペプシの子会社で日本でも「ジャパンフリトレー」として営業していますが、実はカルビーとの合弁子会社で日本向け商品は日本国内でつくっているし、商品開発も日本独自、でポテチはカルビーの主力商品なのでLay'sブランドでは売っていないのです。

売っていたとしてもカルビーが作るでしょうから、調達する芋も日本国産で欧米やアジアの商品とは味が異なるでしょう。
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この回答へのお礼

ええー!!そうなのですか!
なんとカルビーとの合弁会社とは!
日本のものはカルビーがつくっているとはいえ、やはりフリトレーは日本でも強しといるわけなのですね。
本当に面白く、答えて頂いたことに感謝します。ありがとうございます!

お礼日時:2019/02/17 07:55

高いのと、塩辛いから

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この回答へのお礼

ありがとうございます

お礼日時:2019/02/17 07:43

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