
司馬遼太郎と丸谷才一が、天皇と恋歌について、次のような対談をしていました。
司馬遼太郎
<維新以前では、天皇の恋歌というものが文学史の中心を占めている。それはたとえば『万葉集』第一首目の雄略天皇の「籠もよ み籠持ち・・・」という、御門が豪族の娘に言いよる歌ですよね。>
丸谷才一
<要するに天皇の恋歌が日本の文学の核のようなものになっている。>
<しかし、明治維新が終わってからは天皇が恋歌を歌わなくなった。あるいは、詠んでも発表されなくなったんですね。>
現在の皇族も恋歌を詠いませんね。
質問は、なぜ、明治維新が終わってからは天皇が恋歌を歌わなくなった、のでしょうか?
(富国強兵策のように社会環境が変化してきたとはいえ、なぜ、伝統を一変しなければならない、のでしょうか?)
No.3
- 回答日時:
明治維新の中で天皇を神格化する必要があったからです。
「現人神である天皇陛下が恋歌なんてとんでもない」ということでしょう。
No.2
- 回答日時:
明治時代は内乱外征と戦争の時代だ。
恋歌を歌う状況じゃなかっただろう。明治天皇は側室を持ったが、大正天皇以降は皇后のみで側室は置かず、戦後は男女平等社会となり、仮に側室を置きたくてもそんな状況ではなくなった。
天皇が恋の歌を歌うというのは、原則的に側室にしたい女性に向けた求愛んということだろう。側室を置くつもりがなかったり、置ける状況でもないのに天皇が恋歌を歌うはずがない。
もし今、歌ったら大問題になるだろう。天皇が浮気や妾を公認したとみなされて大問題になるだろう。
司馬遼太郎や丸山才一のような人物がそんなこともわきまえていなかったのか!
もう少しマトモな人だと思っていたが存外だった。
No.1
- 回答日時:
明治維新は薩長を中心とする軍事革命であり
根底には色恋を軽んじる武士道が伏流しています。
とういわけで、現人神に祭り上げられた明治大正の天皇は恋歌の伝統を引き継げなかったからです。
象徴天皇になってからは自由な恋愛が許されるわけもなく、基本的人権さえ保障されない存在になってしまいましたので、今後も唄われることはないでしょう(眞子様可哀想でしたね)
早速の御回答ありがとうございます。
<軍事革命>時代は色恋はご法度ですね。
ただし、戦後は天皇は軍服を脱ぎ捨てたのだから、自由な歌を創れたらいいんな、と思います。
特に、眞子様や、未婚の皇族女子も想いを歌に昇華できたらよいのに、と思います。
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