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何故今のアニメ好きな人達はロボットや戦闘機・鉄道等の乗り物や第三新東京市のようなユニークな建築物に興味がないのですか?

質問者からの補足コメント

  • 一口で建築物といっても橋やビルや門やオブジェとかいろいろありますが

      補足日時:2023/09/26 21:27

A 回答 (2件)

「今の」だけではなく、「昔の」人も興味ないと思いますよ。



そもそもとして、「昔のアニメ好きにもロボットや戦闘機・鉄道等の乗り物やユニークな建築物自体に、人間に対する以上の興味があった人は少数派」ではないでしょうか。
それからエヴァンゲリオンに出てくる「第三新東京市」を建築物と認識するのは奇妙に思われます。
(都市防衛機能という点に関して言えば、今のなろうにある程度引き継がれていると思いますが…)

(巨大)ロボット、戦闘機、鉄道等の乗り物が変形したり人間の味方をする、エヴァンゲリオンのような都市に外敵を迎撃する機能が備わっている、などはすべて同じです。
人間と敵との戦いを描くために必要な武器です。
人間にとって生存をかけた戦いというのは非常に重要な関心ごとです。だから常にこれがテーマとして描かれます。「敵」が外敵だけとは限りません。人間同士が戦うこともあります。むしろこのほうが、現代の大多数の人間にとっては重要かつより深い永遠のテーマです。

そして、過去においては、この闘争においてロボットはじめとする機械類がトレンドであり、同時にトレンドが終わると出番が減っていった、というだけのことです。
ロボットアニメ以前にはアニメが存在しませんが、人間の創作に描かれる事柄はほとんど一つだけです。それらに細かいジャンル分けをしているだけのこと。
人間の最大の関心ごとは常に人間ごとです。個々人で見ればそうではない人もいますが、人類最大の関心は人間なのです。
そして人間は相争う生き物。だから、人間の争いは常に人間の創作においてトップのテーマなのです。

その時舞台装置に出てくる武器が何か、は非常に些細な問題です。
何がその時のトレンドか?という枝葉の話題に過ぎません。

ロボットは第二次世界大戦直後に始まったSFのトレンドを汲んでいます。
18世紀後半から始まった産業革命は20世紀初頭に至って、日本でも急速にあらゆることに「機械」が使われるようになり、社会、人々の生活が一変しました。
その衝撃を、当時の人々の感情は「人を、社会を守る平和の使者」として巨大ロボットの姿に託したのです。
しかしこの感情は、機械が当たり前のものになるにつれ驚きが減っていってトレンドが廃れました。

ガンダムという巨大ロボットがシリーズとして残っているのは、「ロボットだから」ではなく、先んじて「最初に一般人にも認識されるほどの一大コンテンツ」になることができたから、「人間の争い」というより主流のテーマで完成度の高い作品を送り出し続けられたから、この2つが理由です。どちらかに失敗していたら、ガンダムもずっと以前にシリーズを終了してしたでしょう。

巨大ロボットのトレンドが過ぎたあたりでは、人間が超自然的な鎧をまとういわば「等身大のロボット」的なブームが起きます。きっかけは車田正美による少年ジャンプでの連載「聖闘士星矢」(1986-90年)です。
これにアニメも続き、「鎧伝サムライトルーパー」(88-89年)、「天空戦記シュラト」(89-90年)です。ご存知かと思います。
これらは昔からある特撮の変身物からの視聴者の取り込みもしやすいだろうと、主流になるかと思われました。
しかし、人気は博したものの作品のテーマやストーリーが二番煎じの域を出ず、下火となっていきます。
残ったのは変身物の元祖である仮面ライダーだけ、というのは興味深いところです。
「完成度の高さ」「継続する」がなければジャンルとして生き残れないのです。

エヴァンゲリオンは巨大ロボット最後の花火といってよく、特撮オタクを自認する監督がシリーズを引っ張ってきました。庵野監督は子ども時代に巨大ロボットアニメ「鉄人28号」に夢中になったそうです。
その特撮好き・巨大ロボットもの大好きの監督ですらも、巨大ロボットものはもう時代にそぐわない、といった発言をしていますからね。

質問者さんは、歌舞伎は観ますか?能は観ませんか?それとも歌舞伎も能も見ないが、狂言や文楽は観ます派ですか?
どれも日本の伝統芸能です。アニメよりもはるかに長い歴史があります。
しかし、質問者さんの返事は「どれも観ない」なのではないでしょうか。
なぜ?と言われたらなんて返事しますか?
もし、外国人から「なんであなたは日本人なのに歌舞伎に興味がないんですか?」「なぜ今の日本では多くの日本人が歌舞伎に関心がないんですか?」と尋ねられたら、あなたならなんと返答しますか?

ロボットものや、ロボットをはじめとする機械自体も同じことです。
機械は機械です。人間じゃない。大勢の人間にとって、人間と同じ感情を向ける対象ではありません。
創作の中に出てきても、新しい装置としてワクワク感を与えてくれるならば、その間は見なくはないけれども、はなから装置として以上の関心は持ちません。肝心のドラマ部分がつまらない作品が続けば流行の先端から退いていきます。
そして今の時代に騎士ものや武士ものが主流になりえないのと同様(そういえば時代劇も下火ですね)、舞台装置は常にその時代に合わせて変わっていくものなのです。


ところで、都市建設に興味があるのであり、まだご覧になっていないのであれば、「転生したらスライムだった」はお好みに合うかもしれませんよ。
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流行りではありませんが、興味がないということではないでしょう。

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