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日本でのラルフ・ローレンというと「百貨店に入っている高価な(物によってはブルックス・ブラザース以上)トラッドブランド」というイメージなんですが、アメリカだとどの辺の位置付けなんでしょう?
楽天とかでアメリカ買い付けのラルフ・ローレンのTシャツやポロシャツがかなり安く売っていたり、古着屋でもラルフのボタンダウンシャツは定番中の定番としてそれこそ「掃いて捨てるほど」並んでいたりする様を見ると、どうもアメリカにおけるラルフ・ローレンはもっと安く、普通の人が「ほんのちょっと背伸びして買える」位のカジュアル服として浸透しており(ちょうど「日本におけるGAP」位の位置付け)、日本での価格はそれに比べて非常に高くなっているのではないかという印象を受けるのですが。
もちろん、輸入関税やブランド戦略等もあって一概には言えないのでしょうが、アメリカにおけるラルフ・ローレンの(価格的、あるいはブランドイメージ的な)位置付けはどのようなものなのでしょうか?

A 回答 (4件)

ニューヨークから再び失礼します。

いささか問題がある発言かもしれませんが、主に米国においては、正規の店舗よりも、アウトレット店の店舗とその売り場面積の合計の方がはるかに広い有名チェーンストアが大変多いのです。ラルフ ローレンがその中に入るかどうかは私の立場からは言えませんが、つまり、アウトレット店の売り場面積の方が多くなるほどの商品を余らすような無能なバイヤー及びマーチャンダイザーは、何十回死刑になっても仕方がないのですが、実際このビジネスでそんなことはありえないのです。
 要するに、アウトレット店は各アウトレット銘柄のディヴィジョンにおいて、ほぼ9割がた独自に商品の企画、仕入れを行っているということなのです。 言葉を変えれば、アウトレットという名を借りた、まったく別のビジネスをしているのだ、と考えていただいた方がベターなのかもしれません。 ウソだと思うのなら、アウトレットと正規店の商品をご自分の眼で比べてみるのが一番です。
 また、米国には百貨店においても明確なヒエラルキーがあり、金持ち相手のニーマンマーカスやサックスフィフスアヴェニューと、ブルーミングデールやロードアンドテーラー、メーシーズなどの大衆向け百貨店においては、同じラルフローレンでもレーベルと価格帯がまったく違うのです。レーベルと価格が違うということは、商品のクオリティレベルにも、例えば、メンズではパープルレーベル、レディスではコレクションラインを頂点にして、ラルフやローレン、現在アウトレット専用となっているポロ ユニバーシティに至るまで、それぞれに大きな違いがあるということです。 ラルフに限らず、最近の大手銘柄は、それぞれの階級に応じた価格帯においてクオリティがベストのものを目指すという、メルセデス(ベンツのこと)に始まったコンセプトをフォローしているところが多いのですが、階級が下がるほど銘柄(ブランドのロゴ)がはっきりと記された商品を欲するという傾向がはっきりとしているため、アウトレット店に行けば、ラルフだのトミーだのカルバンなどと、はっきり銘柄がわかるような商品が非常に多いのです。このような商品は、サックスやニーマンなどには決して置いてはいません。
 よく言えば、日本におけるラルフのビジネスについては、日本人を教育レベルが比較的高く、かつ収入が一定レベル以上の、アメリカで言えば、ニーマンやサックスで買い物をする顧客と近いレベルでとらえたマーケッティングをしている、ということが言えるかと思います。(私自身はまったくそのようには思ってはいませんが。)
 また、ラルフのようなワールドワイドな銘柄の場合、仕入れ先が世界中にあり、コスト的に安価で、レベルの高い商品を作製出来る工場を
恒常的に求めています。新規取引先育成の意味をも含めて、まずはアウトレット専用の商品を作らせることから始めるということもよくあるケースです。これは前回にも書きましたが、ラルフは、ライセンサーとしての業務がメインであり、正規店の商品であっても、メーカーである取引の在庫であることも多々あることで、その上、納品時の検査も厳しく、スペックに些細な違いでもあれば、正規店への納品もまずさせてくれません。 製造業者としては、とにかく高額なライセンス料も払わないといけないので、現金欲しさに米国の内外は問わず、そうしたキャンセルされた商品を叩き売ってしまうこともあるのです。こうした商品に加えて、ラルフの世界的知名度を利用した”偽物”も相も変わらず流出してくるので、これはこれで抜本的な対策が必要な問題ではあるようですが。
 
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

いわゆる「アウトレット専用品」ですよね。
日本で言えば「バーゲン専用品」といった所ですか。
言われて見れば、通販サイトで売ってる物にはやたらと「polo」とか「TOMMY HILFIGER」とか書かれてますね。
多分、アウトレットで大量に仕入れた物なのでしょう。

日本でのラルフローレンは、少なくとも価格ベースで言うなら「ブルックスブラザーズと同等、あるいはそれ以上の価格」の商品が多いですね。
多分そのあたりは、日本におけるブランドイメージをある程度保つための戦略ではないかと思います。
ライセンスを乱発してブランド価値とイメージを低下させたピエール・カルダンやヴァレンチノあたりの失敗に習ったのでしょうか。

お礼日時:2007/05/15 19:28

モノによると思います。

ラルフでも最高級ラインもあれば、安価なラインの製品もあります。実際、海外のデザイナーアウトレットモールにラルフ直営店舗が入っていますが、中国などで生産している普及品の値段は日本のユニクロより若干上なくらいです。直営アウトレット店舗ではポロシャツやチノパンなど、日本国内価格の数分の1から10分の1程度の値段で買うことができます。ラルフに限りませんが、ブランド製品の内外価格差は本当に凄いですよね。私はイギリスと米国に合計7年間ほど住んでいましたが、カジュアル衣料でブランドにこだわる人はあまり多くないという印象があります。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

アウトレットなら、そこまで安くなるんですね。
で、そうやって大量に出回ったアウトレット品が古着屋に流れてくるんでしょうね。

確かに向こうではカジュアル衣料にブランド価値を求める事はないでしょうね。
と言うより、ブランド品はそれなりの階級の人の物という認識なのかも知れませんね。
その点、日本は恵まれてるのかそうじゃないのか・・・。

お礼日時:2007/05/15 19:19

 ニューヨークから失礼します。

Ralph Laurenラルフ ローレンは、
米国籍のアパレル企業としては、世界的なレベルで見ても、その高級イメージ戦略において抜きん出ており、特に”Polo”ポロを中心とした同社の銘柄と製品における社会的位置づけについては、最高峰のものである、と言って差し支えないと思います。
  彼の目指しているものは、恒にトラディショナル クロージングに対してダイナミズムというか、躍動感を付加することにあります。日本人は、西洋におけるトラディショナル クロージングに対する本能的、文化的知識が希薄なため、その本質についていまだにわかっていない部分がたくさんあり、一体何から説明をしてよいやら迷ってしまいますが、まず第一に彼は、ユダヤ人であり、そしてカルヴァン クライン、ダナ キャランのいわゆるニューヨークのデザイナーのビッグネーム3人とも全員ユダヤ人であることを申し上げておきましょう。
 日本でユダヤとユダヤ人に関する教育がほとんど行われていないのは不思議な気もしますが、逆に誰か教えられる人材がいるのか、と言われれば、確かに誰も見当たりません。 この場でユダヤ人について書くことは本が何冊になっても足りず、まったく適切ではないので、あえてひとつだけ書くと、ユダヤ人はイエス キリストをキリスト(英語ではChrist救い主)と認めておらず、従ってユダヤ人にはクリスマスはないのです。よって、ないものを祝うということもないのです。このことがどれだけアメリカという国において大きな意味を持つことかは、いくら声を大にしても足りないでしょう。ちなみに、イエスは、イスラム教においては、預言者(未来を予言するという意味ではなく、神の言葉を預かり、人間に伝えるという意味の預言者)の一人でもあり、神の子という位置づけではないものの、聖人の一人として扱われています。
 実はイスラム教のアラーの神と、キリスト教の神と、ユダヤ教の神とは同一なのです。その同一の神と人間との間の契約の仕方における考え方の違いが、これまでのとんでもない歴史的対立を産み出してきたわけなのですが、日本人のような宗教を否定したり、大切にしない態度は、悪魔教のひとつと考えられ、もし欧米に旅行する機会があるのであれば、うそでもいいから自分は仏教徒だとか、適当に西洋人に対して言っておくのがベターです。かつてレーガン大統領が、ソビエトを悪の帝国と称したのも、社会主義、共産主義下においては、キリスト教の活動、信仰が妨げられてきたわけで、これも悪魔肯定の考え方になる、ということが最大の理由でした。ところで、クリスマスの時期には、ユダヤ人には代わりに”ハヌカ”という古事に基づいた行事があります。
 ラルフ ローレンのお店にいくと、必ずユリ科の生花が置いてあるのに気付かれたことはありますか? ユリはキリスト教を象徴する花なのであって、日本でも立教や青山学院、明治学院など、キリスト教のミッションスクールにおいては、ユリをかたどったマークが使われているでしょう。これは、主たる神、聖霊、そして神の子イエスキリスト
の三位一体を象徴しているのです。ラルフ ローレンが、ユリの生花をお店に置くという行為にも大きな意味が隠されているわけです。ユダヤ人は、ユダヤ教、そして彼ら独自の習慣をとても大切にし、そのために
歴史的に大変な差別というか、虐殺を受けてきたわけですが、ユダヤ人の中にも信仰の強さに応じてコミュニティが分かれており、一部にはイエスに対して寛大な態度であったり、またはキリスト教に転向する人も
(ふりだけの人もいるが)いるのです。
 ラルフのこうした宗教面における気配りとともに、彼の商品群の柱となっている、英国志向のトラデショナル テイラード クロージング、
アイビーリーグスタイルのカジュアルウエア、ネイティブアメリカンへの気配りをも大切にしたウエスタンスタイル、そしてヴィンテージ系の
ワークウエアなど、それぞれにインスパイアされた完成度の高いクロージングのコレクションを発表、展開しているのです。
 つまり、何が言いたかったかというと、ラルフ ローレンほど、アメリカにおいて、人種、民族、宗教、そして社会的階級などのマーケットのセグメントを決定するそれぞれの大きな要因に対して、大変な気配りをしてきて成果を上げているブランドはないのです。多少のひっかかり、わだかまりはあるにしても、このアメリカで誰からも”Cool !!”
と認識されるのは、大変なことなのです。ちなみに、米語でCoolとは
格好いいとか、気が利いているとかいった意味なのですが、日本のお役所の方がたは、クールビズの本当の意味をわかっていて命名したのでしょうか?
 それから、英語の音声学的にもRalph Laurenは極めて優れているのです。それは、RとLの音感が英語圏の人間には、平たく言えば格好良く
聞こえるのです。苗字にも名前にも両方にRとL入っている贅沢で計算された名前なのです。ちなみに彼は家族会議をして、ある問題のために
苗字を変えています。フランスのデザイナーのYves Saint-Laurentも
同様の理由で、特に女性受けのいい音声の名前なのです。また、Laurenは、Laurelに由来し、つまり月桂樹、勝利者という意味ですので、これもいいイメージを潜在化してくれます。とにかくどのアングルから見ても、イメージ戦略上うまく出来た銘柄なのです。
 ビジネス的には、ライセンス契約を製造業者と交わし、ライセンサーの了解を元に、ライセンシー(製造業者)に商品を作ることを許可するというスタイルですから、つまり彼の銘柄の商品の多くは、彼の会社の在庫ではなくて、製造業者の在庫、または取引先の在庫であるのです。中には、作ったものの様々な理由、なんくせを付けられて百貨店などでの販売を許されなくなった商品や、作りすぎてしまった商品などは、
当然ディスカウンターその他へ流れざるを得なくなります。中には、
ラルフの許可を得ずに、製造業者が勝手に企画を起して作ってしまった商品、無許可の業者が作ったつまりは偽者などがごちゃごちゃに入り混じって世界中(中でも特にお目出度い消費者の多い東洋の某国へ)へ流れていくのです。 日本だとこんな状態では銘柄の価値が下がると大きな心配が出てくるところですが、こちらでもそうした心配をしているものの、アメリカという大マーケットは、実はひとつのマーケットなのではなく、人種、収入などを含めた社会的階級によって、様々に分かれており、当然最高級ラインのレディスではコレクションライン、メンズではパープルレーベルなどを定価で大量に購入してれる少数の超優良顧客のために費やす莫大な商品開発費用を、貧乏人や東洋の某経済大国の大量のお目出度い消費者に、たくさん購入してもらえるカジュアルウエアをライセンシーに売りさばいてもらって、在庫のリスクのないRL社は、安心して高額のライセンスフィーをもらい、上流階級を満足させるための商品開発に予算を振り向けられる、という構図が出来ているのです。LV,Hなどの欧州高級銘柄の東洋某国市場に対する意識も似たりよったりです。シルクプリントのスカーフや、コーティングしたようなバッグのコストは安価であって、かなりのマークアップが見込めるので、いわば彼らにとっては、現金製造マシーンなのです。彼らのレーゾンデートルは、貴族階級向けの馬具であったり、また豪華客船船旅用の
竿(ワードローブ用の)であるわけですが、そうした看板商品の製造、職人の育成などには大変な経費もかかり、過去のような儲けも期待出来ず、平民階級にも充分に買える金額の商品であれば、大量販売が見込めるわけで、彼らには大量の開発資金が流れ、我々には超高級銘柄を所持する喜びが生まれ、双方Win-Win Situationということです。 いわば我々は、欧米上流階級のライフスタイルを支える商品開発面における重要な資金面を供給する立場になっていると言えるわけです。実際、上流階級が買い求める商品には、カスタムメイドのものが多いせいもありますが、銘柄が入っていて、素人にも出所がわかる商品はあまりないのです。銘柄(つまりブランド名)が目立つものは中流向けの商品です。ブランドという単語も中流以下が使う単語で、上流の人は単に”name"と言います。 
 
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

正直、ユダヤ人云々は全然分かりませんが、ラルフローレンが様々な文化を取り入れて、様々な階級の人々に向けて展開しているという事ですね。
ライセンスである程度の収入を確保しつつ、その資金をより高いクラスの商品に投入するというのも、あれほどの巨大アパレル企業には必要な事なんでしょうね。
とすると、通販等で安く出回っているのは安いラインの物なんですかね。

お礼日時:2007/05/15 18:15

この間、グアムでラルフ・ローレンを見ましたが、それなりの金額でした。


決して安くありません。ラルフ・ラコステなどは、まだ値崩れしてませんでした。
GAPは日本でいうユニクロやRight-Onのような手軽な感じ(金額)で、ラルフ・ラコステはデパート商品という印象を持ちます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

やっぱりそれなりの値段はするもんなんですね。
デパート商品っていうことは、日本でいえばコムサ・デ・モードみたいな感じですかね(ちょっと違うか)。
GAPは確かに相当安いという話は聞いた事があります。

お礼日時:2007/05/15 18:03

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