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十年以上前の作品で「smoke」って映画がありましたが最後の場面が良く分からなかったので質問させて頂きます。
ラストで昼ご飯を食べながらクリスマスに盲目の老人と話をしてカメラを盗んだという話をする場面がありましたが
確か小説家の方が
「君は嘘のつき方がうまい」
のような発言をして

「秘密を分かち合えない友達なんて、友達といえるか?」

「確かに。それが生きてることの価値だ」

と二人で語っていました。この部分の二人の会話の意味が分からないです。
質問内容としては二点です
タバコ屋の男の話はどの部分が嘘だったのでしょうか?
また、その二つの会話はどういう意味を含んでいたのでしょうか?(秘密って何?)

理解できた方は回答よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

 まず、タバコ屋の男オーギーの話について。


 オーギーはロジャーという少年が落とした財布を届けに、彼の家を訪れます。しかしそこには80~90歳くらいの盲目の老婆しかいません。クリスマスの日に一人で過ごすのは寂しいために、老婆はオーギーを自分の孫と勘違いしている‘ふり’をして接し、オーギーもその‘暗黙のゲーム’に付き合います。そして老婆が酔って寝ている間にオーギーは隠してあった盗品と思われる新品のカメラを盗んだという内容です。しかしこの話には嘘があります。
 オーギーは老婆がドアを開ける時に、15個の鍵を開けたと言っていますが、このシーンの後のオーギーの話の白黒の再現シーンでも見られるように鍵は3個しかありませんし、実際盲目の老婆が15個の鍵を開けることは無理でしょう。
 この話を聞いていた小説家ポールはもちろんこの部分の嘘に気が付きます。問題は何故このような判りやすい嘘を付いたオーギーに対してポールは「君は嘘のつき方がうまい。勘どころを心得てて面白い話に仕立てる。すばらしい話だ」と言ったのかです。
 実はこのオーギーと老婆の‘暗黙のゲーム’はそのままオーギーとポールの‘暗黙のゲーム’につながっています。
 このシーンの前にポールはオーギーの店でタバコを買いますが、いつも2缶買うのにその時は「自分の健康を心配してくれるひとがいるから」と言って1缶しか買いませんでした。しかしポールにそんな人はいないことは、ポールがオーギーの部屋で亡き妻エレンの写真を見た時に号泣していたことでオーギーは察していたわけです。そしてオーギーは自分の話も(おそらく全てが)嘘であるとポールに気付かせることで、話を一方通行的な‘情報’にするのではなく、心が通い合い共有できる‘暗黙のゲーム’にしたのです(最後の2人のタバコを吸いながらの微笑み合いが印象的です)。
 そしてこのことはこの映画のメインテーマにもなっています。
 
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この回答へのお礼

確かに鍵の数は嘘かもしれませんが、この嘘って小説家が言うような勘所のいい、話を素晴らしくする嘘なのでしょうか?

もう一度映画を見直しましたが、
「秘密を分かち合えない友達なんて、友達といえるか?」
というセリフはオーギーの大事な日課である時間を撮るようになった秘密を友達として知ってほしかったのではないかと思っています。
逆にそんな大事なことを共有できない友達なんて友達とは言えないという意味なのでは?
でもやっぱりこの映画の雰囲気は大好きですがラストは釈然としないです。

お礼日時:2007/05/30 23:14

 誤解があるようなので補足して説明します。


 オーギーが鍵の数で嘘を言ったのは、話を素晴しくするための嘘ではなくて、ポールに今自分が言っている話は嘘だと気付かせるための嘘です。オーギーの話は嘘であるとポールは気付いたと同時に、オーギーと老婆の関係は、今のオーギーとポールの関係の比喩であることにポールは気が付き、ポールはオーギーの話の組み立て方の上手さに感心したのだと思います。
 オーギーが大事な日課として写真を撮るようになった秘密を友達としてポールに知って欲しかったのならば、間違いなくオーギーはポールに写真を見せていた時にそう言うはずです。
 ポールが嘘をついてオーギーの店でタバコを1缶しか買わなかった代わりに、オーギーはポールに嘘をつくことで昼食を奢らせる‘暗黙のゲーム’が、オーギーと老婆の‘暗黙のゲーム’同様生きてることの価値になると考えます。(もうこれ以上上手く説明をする能力は私にはありません。一方通行で申し訳ない。)
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