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機械製図を勉強し始めてまもない初心者です。
アイボルト(M16)と蝶ボルト(M12)のJIS規格の形状・寸法が描かれた図面をCADでトレースしていて、疑問に思ったことがあります。
例えばアイボルトの側面図のベース部分の底?(文章でうまく書けませんが…JIS規格図面のDの数値)ですが、これに直径記号(φ)がつかないのはなぜでしょうか?同じく正面図の首下部分?(JIS規格図面のgの数値)も直径記号がついていません。この部分を上から見たら円になると思うので、そうすると両方の寸法に直径記号がつきそうに思えるのですが…。
蝶ボルトは正面図のB'の数値には直径記号がついていないのに、ねじ頭部の底?(JIS規格図面でA’の数値)には直径記号φがついています。
なぜ直径記号がつく箇所とつかない箇所があるのでしょうか? また直径記号をつけるのとつけないのとでは意味合いが違うのでしょうか?
どなたかわかりやすく解説していただけるとうれしいです。文章表現がわかりづらいと思いますが…どうぞよろしくお願い致します!

A 回答 (4件)

JIS製図法(JISB0001)によると明らかに直径とわかる場合はΦ(マルというのが正解)は省略できます。


ちょうボルト(JISB1184)の図を見ると平面図があり、明らかに円であることがわかりますのでΦは省略してもいいでしょう。アイボルト(JISB1168)の図は平面図がなく円であることがわかりませんのでΦはつけるべきです。
JIS規格を制定する人が全て製図法を理解しているとは限りません。
極力誤解をまねかないためにもΦをつけるようにしておいたほうがいいです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
返答が遅くなり申し訳ありません。
あ!本当! アイボルトには平面図がありますね。目にしてはいましたが、素通りしてました。図面を見た人が私のように「これは円?でもΦがついてないし…」と疑問に思うかも知れませんもんね。なるべくΦをつけるようにしたいと思います。
「JIS規格を制定する人が全て製図法を理解しているとは限りません」なんかすべての疑問がスッと消えた気がします!
ありがとうございました!

お礼日時:2010/03/30 10:54

JISの機械製図では、円の寸法に直径記号を付ける場合と付けない場合について以下のように定められています。



a)対象とする部分の断面が円形であるとき、その形を図に表さないで円形であることを示す場合は直径記号を付ける(図左上の「φ30」の寸法の例)

b)円形の直径の寸法を記入する場合、寸法線の両端に端末記号がつく場合は直径記号を付けない。(図右上の「26」「18」「30」の寸法の例)

c)円形の一部を欠いた図形で寸法線の端末記号が片側の場合は半径寸法と誤解しないようにするため付ける。(図右上の「φ25」の寸法の例)

d)引出線を用いて記入する場合には直径記号を記入する。(図左下の2つの「φ10」の寸法の例)
ただし、明らかに円形になる加工方法が併記されている場合は直径記号を記入しない。(図右下の2つの「10キリ」の寸法の例)

という規定です。
「φ(直径記号)つく? つかない?」の回答画像4
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます!
返答が遅くなり申し訳ありません。
画像までつけていただいて、恐縮です。。
パッと見、明らかに円だとわかるときは、Φはつけないのですね。
普段AutoCADで寸法はパパッとつけていて、b)の寸法線の両端に端末記号がつく場合は直径記号を付けない~というのを気にしていませんでした。勉強になります。
ありがとうございました。

お礼日時:2010/03/30 10:42

私が昔、製図の時間に習った解釈です。



「φ」を付けなければならないのは、
「そこの寸法の示す形状が円形状であることが判らない場合のみ」
です。

つまり、図としては長方形にしか見えない場合、「φ」を付けて円形である事を示します。

なので、その図面が3面図や2面図になっていたり、詳細図が添付してある場合は、
その部分が円形状である事が判るので、「φ」は付けなくても良い。(付けても間違いではない)

但し、円図形の中に「φ」を付ける事は、JISでは間違いとされているそうです。
例えばAutoCADで円オブジェクトに直径寸法を入れると「φ」が自動で表記されますが、
あれは間違いなのです。
(と習いましたが、それを遵守している図面は少ない。)

また、「φ」は「マル」と呼びます。
パイでもファイでもありません。
パソコンやワープロでは便宜上、「φ」(ギリシャ文字のファイ)を使いますが、
形が似ているから使っているだけで、本当は違うものなのです。

×:バツを、x:小文字のエックスで代用している文書をよく見ますが、あれと同じです。
「エックス」と読まないで、「掛ける」と読むでしょ?
だから、φ:ファイと書いてあっても、「マル」と読みましょう。
(と言いたいが、現場では「パイ」が標準である事も多いので、状況に合わせて使い分けましょう。)

参考
http://blog.goo.ne.jp/makotago1224/e/948d358f0b8 …
http://www.gijyutu.com/kyouzai/seizu/tyokkei.htm


結論。
(1)何も規定がなければ、JIS製図に従う。
(2)そこの場所で、規定や暗黙のルール、今までの慣習があるなら、例えそれが間違いでも従う。
(3)その間違いを正して、皆に周知徹底させる立場と、知識があるなら、間違いを指摘して正しい方向に導きましょう。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
返答が遅くなり申し訳ありません。
3面図や2面図になっていてもΦはつけても間違いではないのですね。ちょっと安心しました。。
AutoCADでの寸法記入はいつもパパッとやっていて、Φをつけるべきところは意識しても、つけてはいけない箇所があるなんて思いもしませんでした。でもそれを守っている図面が少ない…やはり企業ごとに様々な暗黙のルールってのがあるんですね(ちなみにわたしは下っ端で、そこの慣習を破るような力はないです。。)
ありがとうございました!

お礼日時:2010/03/30 10:49

当方にも、JISのハンドブックが無いので、定かではありませんが、


φがつかないのは、改正以前の表記のままだからではないでしょうか?

古くは、直径表示は現在のようにφ10ではなく10φ、
読み方も「ふぁい」ではなく「ぱい」と呼んでいました。
木ねじなどにも頭部形状の外形径を同様に表記しているので、
現在の外形径の表記が、ISOなどに統合された時点で、
統一化されているのではないかと推察します。

個別規格の改正年度などと合わせて確認すれば、
そのあたりのいきさつがわかると思います。

したがって、質問にある直径寸法に対してφをつけることは、
間違いではありませんし、
企業などの個別の規格が制定されており、省略が可能という以外には、
実務では必ず記入が必要になります。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
返答が遅くなり申し訳ありません。
JISはたびたび改正されるので、正直わけがわからないです。。
でもΦをつけても間違いではないとわかり、安心しました。
最後の一文、勉強になります。企業別の規定ってやはりあるものなんですね。
ありがとうございました!

お礼日時:2010/03/30 10:57

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