どうでもいい質問ですが気になったのでお分かりの方がいらっしゃいましたら教えてください。
自分は1980年代の漫才ブームとよばれたときはまだ小さかったためあまりしらないのですが、ダウンタウンが大好きなのでウィキペディアなどでいろいろ調べてみると、ダウンタウンがとても新鮮で斬新で、それ以降の漫才の殆どがダウンタウンの真似にみえるほどだ!くらいの表現を見たことがあります。
実際にダウンタウン以前の漫才と、ダウンタウンの漫才の大きな違いというのはなんだったのでしょうか?
そしてそれ以降は漫才の傾向が具体的にどのようにかわっていったのでしょうか?
No.8ベストアンサー
- 回答日時:
>テレビの笑いがどのように変わっていったのかもすごく興味があります。
。テレビの笑いは本当にとんでもない革命でしたよ。
ダウンタウンが出てくるまではお笑い番組というのは
「ドリフやひょうきん族のようなコント番組」
「漫才や落語を見せる番組」
このどちらかが大半で、これが正統なお笑いだとされていました。
風雲たけし城やお笑いウルトラクイズのように
「素人挑戦番組」や「クイズ番組」という名目で成立していた番組はありましたが、
「自由にその都度いろんな企画をやる番組」というのは無かったのです。
その一番の理由として、当時の芸人らの中では「これが笑いだ」という固定観念があり、
正統派のお笑い以外は邪道なものとして排除する方向性があったからです。
そこに、ダウンタウンのごっつええ感じとガキの使いが始まりました。
これも当初は普通のコント番組と漫才番組だったのですが、
ダウンタウンが超売れっ子になると、邪道と言われていた「何でも有り」の企画をやり出したのです。
「何かに挑戦してみよう」とか「対決してみよう」など、
今のお笑い番組では当たり前の企画ですが、当時はもの凄く画期的でした。
クイズ番組以外で「罰ゲーム」という概念を生み出したのもここからです。
もちろんそれに嫌悪感を持つ先輩芸人らは多く、
ダウンタウンは説教される毎日だったそうですが、方向性を変えようとすることはなく、
すでに超売れっ子となっていたダウンタウンを止めることの出来る芸人はいませんでした。
そして誰も何も言わなくなると、とんねるずやウッチャンナンチャン、ナイナイなども
マネして同じような番組をやるようになったのです。
ただ、ウッチャンナンチャンはダウンタウンと一緒に長年番組をしてきて
苦労を分かち合ってきた仲なので良かったのですが、とんねるずとナイナイは
「楽してマネをしてるだけ」という状態になってしまい、
ダウンタウンの反感を買うことになりました。
松本人志は自身の著書の中で
「ナイナイはダウンタウンのチンカスだ」と書くほど怒りを露わにしていましたし、
ナイナイは直属の後輩であり悪気は無く低姿勢だったのでその後和解したものの、
とんねるずに関してはいまだに一切共演しないほど不仲ですよね。
そして、徐々にそういったお笑い番組が当たり前になっていき、
今の「自由なお笑い番組」ができあがっていったわけです。
ダウンタウンがいなかったら今のほとんどのお笑い番組は存在していないのです。
これが「伝説的な芸人」と言われる一番の理由でしょう。
>「自由にその都度いろんな企画をやる番組」というのは無かったのです。
そうだったんですか!
今では当たり前すぎて、逆にそういうのがなかったのかというのが驚きです。。
固定観念や既成概念にとらわれすぎることは己の器を小さくしてしまう、ということもあれば、その小さな枠組みの中で成功したという自分への保身もあれば、伝統芸能を守るという面もあるんでしょうね。
自分にとって当時ごっつええ感じの最大の驚きは、まったく意味不明のキャラが当たり前のようにコントに出てくる新鮮さでした。
それまではある程度ストーリー性があって、意味不明なキャラも宇宙人的な性質などがコントの中に織り交ぜられてるのに、ごっつの場合はじめから意味不明なキャラがずっと卵を産んで「産ませてよ」といいつづけたり、キャシーのように突然キレはじめる、なんてそれまでの起承転結のあるコントが、まったく起承転結のないものに変貌していくのがとても面白くて斬新に感じました。
かと思えば、逆に日常に普通にあることを描いているだけなのに、そんなのをコントにだすの?っていうのも斬新でした。おかんとマークンのコントで「今日はバーモントカレーやで」というセリフが、何のひねりもない、親にも言われたことのあるようなセリフなのにすっごく面白くて親近感の湧く気分がして大爆笑した覚えがあります。
終わり前の、ロケばかりで後輩をいじるばかりの企画のときはつまらなかったのですが、それにしてもあの番組は最高でした。
とてもわかりやすい説明ありがとうございます。
No.7
- 回答日時:
ANo.1 です お礼ありがとうございました
追加で分かりやすく書いてみます
ダウンタウン以前は
容姿でいうと、二人がお揃いのスーツを着るか、ボケが普通の服装で、ツッコミがスーツを着る
つまり、ツッコミ役が良識人を演じ、ツッコミというよりも注意するというスタイルです
今でも、ボケ役の方が派手な服装をして、ツッコミ役が普通の服を着ている昔の漫才師がソレです
島田神助が、神竜時代、その形態をはずしてコンビでツナギを着たことも挑戦とされた時代です
ダウンタウンは、ご存じの通り、ボケ役はスーツで、ツッコミ役はスカジャンやジーンズというスタイルです
この容姿も、以後、真似する若手が多かったのですね
内容でいうと、ボケ役が必死でボケて、ツッコミ役が「やめなさい」と注意するスタイルが漫才ブームです
B&B ザ・ボンチ ツービート 神竜 などなどなど
内容も、世相を切ったり、馬鹿にしたりといった感じです
しかし、以降は、やはり先に書かせていただいた通り、ボケ役が汗をかくほど頑張っている
でも、ボケ役は汗もかいていないようなスタイルが、どなたかが書いているダウンタウン病です
実際、M1の歴代優勝コンビも、このスタイルです ※ノンスタイルと笑い飯は省く
今でいえば非常識でも、当時は常識としてあったものを壊したんですね。。
漫才自体も上下関係が厳しい世界でしょうから、そんなことをしたら干されないかと心配にならないんでしょうかね・・・
ちなみに個人的な思いとして、笑い飯は決してNo1になるほど面白いとは思えず、お情けでNo1になったとしか見えないんですよね・・・
No.6
- 回答日時:
一番の違いは「速さ」です。
漫才ブームの頃まではまくしたてるようなテンポの速い漫才しかありませんでした。
それを、ダウンタウンはその半分ぐらいの速さでやっていたのです。
そのため、当時は「ダラダラしてる」「やる気が感じられない」などと
先輩芸人から毎日のように怒られまくっていたことは有名な話です。
ちなみに、次の世代のナイナイはまだ速いテンポの漫才でした。
その次の海砂利水魚(現くりぃむしちゅー)ぐらいから
ダウンタウンのようなゆっくりの漫才をするようになってきて、
今では漫才のほとんどがあのテンポになっています。
しかし中身についてはほとんど変わっていません。
作家が考えていた漫才師もいたかもしれませんが、
紳助竜介のように自分で考えていた漫才師も多かったですし、
ダウンタウンの漫才は完全に伸介竜介のコピーでしたから。
松本自身も、紳助竜介に憧れてその漫才をコピーしていたことを認めています。
今でも松本と紳助のボケの発想の仕方は非常によく似ていますが、
テンポが明らかに違うのがわかりますよね。
昔からお笑いを見ている人間にとって、
ダウンタウンが「漫才を変えた」という印象はさほどありません。
世間に馴染むようにスピードを変えただけですから。
それよりも、テレビにおける笑いそのものを変えたことが革命的でした。
現代のお笑い番組の作り方はすべてダウンタウンが作り出したと言っても過言ではないぐらい
今のお笑い番組の基盤を作った芸人です。
昔の漫才が時々TVで放映されるのをみると、すごく早いな!って思うのと
確かに面白いけど大爆笑するまもなく次々ボケと突っ込みがあって、
一通り終わった後は何か芝居でも観たような充実感があったように思います。
ただ、大爆笑したい自分としてはちょっと物足りないな、というのと
話ができすぎてて笑うより感心しちゃうっていうこともありました。
スピードを変えるだけですごく雰囲気がかわるんですね。。
テレビの笑いがどのように変わっていったのかもすごく興味があります。。
No.5
- 回答日時:
松本さんとビートたけしさんが対談している本があります
その本の中で たけしさんが「 おれたち(ツービートやB&Bなど)が1つのネタを 5つのボケに分けたのとは違って ダウンタウンはさらに10個に分けた」
1つのツッコミに対して10通りのボケを考えたということです。たけしさんは細かくきざむという言い方を
されてます。
自分なんかは ツービートやB&Bを見てきたので 正直理解できない部分がありましたが
今は 楽しんでいます
その最たる番組が 年末恒例のガキつかだと思います。引出しがとても多いですよね。5時間見ても飽きない
またほかの方が答えてるけど オールアドリブ漫才は ダウンタウンだけでなくツービートもやってました
たけしさんの頭脳からはじきだされるトークに相方のきよしさんは ただ「よしなさい」「やめなさい」「いい加減にしなさい」の3つのツッコミのみ・・ということはないけど ほぼそんな感じでした
今は 各芸能事務所が 芸人養成所を作るくらい漫才師も増えましたな
ちびまるこちゃんのコミックを読んだときに出てくる、やや古めの漫才師の会話などは、確かに「よしなさい」とか単調な突っ込みだった覚えがあります。
ボケのほうは次々まくしたてるようなボケで、突っ込みは単調
それが、ダウンタウン以降は突っ込みも一緒に笑う、誘い笑い的突っ込みや、
ボケも細かいいろんなボケを組み合わせて面白いってことでしょうか
No.3
- 回答日時:
ダウンタウンさんから学校で習った形でのデビューです。
それまでは師匠について学ぶ形でした。ダウンタウンが出てきたときは衝撃でしたね。M-1グランプリのようなテンポの早い感じの笑いになりましたね。昔ながらというのなら、ベテランの方達の漫才を見てもらえればわかりますが、放送作家とか台本を作る人が別にいました。それを自分たちで直しながら漫才を作る。しかし、ダウンタウン以降は、自分たちでネタを考えるようになりました。師匠も居ないので笑いに対して異常なほど考えて頑張っていましたね。若者対象にとう形も。関西では4時ですよーだという番組の司会をしたりしていました。
どこを切ってもおもしろいと私は感じました。コンテストの時に時間が来て停めても問題が無い程に全部おもしろい話をつなぎ合わせている形でしたよ。それまでは全体の流れがあり、途中で止めると落語のオチが分からないままになるのです。
その後。ダウンタウンに続けとばかりに活躍していますね。
問題点がありまして、若い人をターゲットにしたので、昔ながらの言い回しなどが出てこなくなりましたね。腐るのが早いことを「足が速い」と表現するのですが、ベテランの方達はこういった表現などが多いですが、若手達はこれが出来ない状態です。
あ、そういえば師匠の有無というのは見たことがありますね。
そして、ダウンタウンのトークはチンピラが適当にダラダラしゃべってる感じだという批評もあったようですが、お二人は昔の漫才について一生懸命勉強もされており、そのうえであえてあのダラダラスタイルをしている、というのも見たことがあります。
ストーリー性の違いなのかぁ。。。
No.2
- 回答日時:
それまでは
作家が書いた台本を元に、練り上げながら演じる。
ダウンタウン以降
その場限りのフリートークで笑いを取る
(本当は用意したネタもあるのかもしれないが、それを感じさせない。)
ダウンタウンも、笑っていいともでのタモリ&さんまのフリートークを参考にしたのではないかと思います。
自分たちで考える、というわけではなかったんですね・・・
それは当時の漫才師のほとんどが作家さんの作品メインだったんでしょうか??
たしかに昔の漫才を見るとストーリーがあって要所要所がよく練りあがって面白い、って思いますが、即座にあんなトークは作れるわけないなぁって思いました。。
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