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心理カウンセラーに聞いた!いつもより早く帰宅した夫に家事を手伝ってもらう方法

心理カウンセラーに聞いた!いつもより早く帰宅した夫に家事を手伝ってもらう方法最近では、育児休暇を取る男性も増えてきたと聞く。だが一方で、育児や家事は全て妻任せという男性も健在のようだ。「教えて!goo」にも、「旦那がいつもより早く仕事から帰ってきた場合、その時間はすべて旦那の時間なのですか?」と、たまには夫に育児や家事を手伝って欲しいと願う妻から、「私がいたらないのか?」と質問が寄せられていた。そこで、心理カウンセラーの青柳雅也さんに、なぜ夫は手伝おうとしないのか?どうしたら手伝ってもらえるのか?などについて話を聞いてみた。

■育児や家事を手伝わない理由


子供の世話や家事でバタバタしている妻の姿は、夫の目に入らないのか。なぜ協力しようと思わないのか。手伝わない夫の胸の内を青柳さんに伺った。

「男女の仲は、恋愛のフェーズから結婚生活のフェーズに移行すると、役割分担や相互作用が重要になってくるものです。私たち人間は、はるか昔からそのように生きてきたところがあります。ところが、近年は男女平等という考え方が強く前面に出て“イクメン”という言葉が出現し、いわゆる子供の頃見てきた世界とは違うものを男性(夫)は求められているかもしれないのです」(青柳さん)

夫は、結婚生活においては、互いの“役割”を全うすればよいと考えるようだ。俗に言う「俺が食わせてやっている」という思いから、「家の中のことは任せた」ということだろうか。

「よく『俺が食わせてやっている』は問題発言として取り上げられますが、実は男性に問題を引き起こそうなどという意図はありません。仕事を終えて帰宅することで、“狩猟”から戻ったように役割スイッチがオフになるだけです」(青柳さん)

狩猟が男性(夫)の重要な役割だった太古の昔から、自分の役割(仕事)さえ終えれば任務完了という思いが生き続けている。そして、それが「手伝おう」という気持ちにつながらない原因になっているようだ。

■夫に上手に手伝ってもらう方法


そんな夫に育児や家事を手伝って欲しいと伝え、もめたり、気まずくなっては逆効果。「手を貸して欲しい」という気持ちを上手に表す方法はあるだろうか。

「男女にはそれぞれ得手・不得手なことがあるものです。会社で言うなら、営業マンと事務職の人では、役割も得手・不得手も違います。手伝ってもらうときは、自分と同じレベルを相手に求めないことが大切ですね」(青柳さん)

さらに、女性(妻)がやってしまいがちな「間接的命令」はよくないそうだ。

「夫を動かそうとするとき、妻は子供を通しての"間接的命令"をしてしまいがちです。『パパとお風呂に入ってきなさい』とか、『パパと外でちょっと遊んできて』といったものですが、それも間接的な命令に違いないのです。気持ちを伝えるときは、「(私は)これを手伝ってもらえるとうれしい(助かる)な」など、“私(アイ)は”を主語にした『アイメッセージ』が大切です」(青柳さん)

「(あなたが)◯◯をして!」はユーメッセージ。命令的で相手を嫌な気持ちにさせるためNGなのだ。お願いするときはアイメッセージを意識するとよいだろう。

■日頃からストレスなく手伝ってもらう為にできること


夫が “早く帰宅した日”だけでなく、常日頃から育児や家事に協力してもらうには、どうしたらよいだろうか。

「昨今、『女性はもっと権利を主張してよい』とメディアなどがあおり過ぎるためか、相手に求めるレベルや感謝するボーダーラインは、上がる一方のような気がします。ラインは上がれば上がるほど、どんな行動も不満につながりがちで、お互いハッピーになれないですね。結果、仕事の後も時間をつぶし遅く帰宅する、『フラリーマン』と称される夫が実際に増えているようです」(青柳さん)

なんと、打開策は外で働く夫を思いやることだそうだ。

「妻は職場での夫の様子は見えませんよね。目に見えない夫の苦労や負担を思いやり、"やってくれない不満"よりも”やってくれたラッキー”を数えていかれたらよいでしょう。『今日はパパがいて助かる』といった一言が、夫の自宅での居心地を向上させ、手伝おうという気持ちにつながるのではないでしょうか」(青柳さん)

小さな自由という名のパイを奪い合うより、大きな世界で「大切な家族のため、お互いが頑張っている」という共通認識を持つことが大事なのだ。そうすることで、お互いを思いやることができ、自然と助け合えるのかもしれない。

●専門家プロフィール:青柳 雅也
「カウンセリングルーム アンフィニ」代表。個人カウンセリングや企業のメンタルヘルスケア、心理学セミナー、企業研修、教育機関で心理学の非常勤講師など活動は多岐に渡る。保有資格は産業カウンセラー(社団法人 日本産業カウンセラー協会認定)
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