■講座数が多く、受講方法が幅広い
カフェトークは2010年にオープンして以来、オンラインでのレッスンを数多く提供してきた。コロナ禍以前と比べて、レッスン事情に変化はあったか聞いてみた。
「緊急事態宣言中は、休校中のお子様向けのレッスンへのお問い合わせが格段に増えました。英会話などはもちろんですが、昨年と比べ、ピアノやバレエといった習い事系レッスンへのお問い合わせを多数いただくようになりました。その理由としては、普段の教室がお休みや不定期になったということからです」(カフェトーク)
問い合わせが増えたことで、オンラインレッスンの受講方法にも変更があったようだ。
「全体的に講座数が増加し、口コミ投稿の数も増えました。コロナ禍以前のレッスンの受講方法はスカイプのみでしたが、昨今の影響でZoomの知名度が急激に上がったため、希望する人はZoomでのレッスンも可能です」(カフェトーク)
講座数が格段に増えたことで、レッスンの選択肢や受講方法の幅が広くなり、その分家に居ながら気軽に試せるようになったのはありがたいことだ。
■高まるフィットネス系レッスン
コロナ禍により、新たに需要が高まったレッスンがあるのか気になるところ……。
「お子様向けでは、やはり家庭教師・塾・予備校系のレッスンや宿題サポート、そろばんなどの学習系レッスンがコロナ禍以前に比べ増加しました。また、外に遊びに行けないお子様が体を動かすためのダンスやリトミックなどのレッスンも人気です。大人向けレッスンでは、自粛でなまった体を動かしたり、声を出したりするレッスンの人気が上がっています。たとえば、ヨガやダンスなどのフィットネス系レッスンや、ボイストレーニング、歌などの音楽レッスンの受講数が増加傾向にあります」(カフェトーク)
外で身体を動かしづらいこの状況下では、やはりフィットネス系が子ども、大人ともに人気だという。
「スタジオの閉鎖や休止にともない、講師がオンラインにシフトしているパターンも多いようです。それにより、質の高いヨガやフィットネス・ダンス講師の数が一気に増加しています。以前に比べ多彩なレッスンが提供できることになったことも、受講生の増加に繋がっています」(カフェトーク)
■海外の講師から一味違った料理を学ぶ
オンラインレッスンでも特に人気なのが「料理系レッスン」だとか。ネット上で料理を教えてもらうというスタイルは少し想像しにくい気がするが、どのように進めていくのだろう。
「料理レッスンでは、材料を用意して講師がすべて実演していくタイプのレッスンと、生徒とレシピを共有しながら、どういった材料やコツで作るのか説明を交えて行うタイプのレッスンがあります。前者のレッスンは、タブレットなどで講師の手元・手際を映し、実際に料理が完成するまでを配信しています。後者のレッスンは、珍しい食材の調達方法や料理のコツなど、生徒からの質問に答えながらレッスンするという特徴があります」(カフェトーク)
海外などの遠方の講師ともつながることができるのもメリットのようだ。
「カフェトークの場合は、特に海外在住の講師や海外出身の講師が多く在籍しています。そのため、現地の食材を日本の食材に置き換えたり、日本では手に入りにくい食材の代用の仕方などをアドバイスしてくれるという特徴もあります」(カフェトーク)
教室やジムなど、対面でのレッスンを受けることが難しい昨今。自宅で受講できるレッスンが多彩となったことにより、むしろ習い事をはじめるハードルが下がったともいえるだろう。この機会に、新たなスキルを身に着けてみてはいかがだろうか。
●専門家プロフィール:カフェトーク
「いつもの生活に世界のスパイスを」をコンセプトにし、世界中のレッスンがオンラインで受講できるサービス。語学レッスンから、音楽・アートなどなど多彩な習い事を学ぶことができる。