![町おこしを目指す「ご当地焼きうどん」があるって知ってた?](http://oshiete.xgoo.jp/_/bucket/oshietegoo/images/watchmain/7/542301348_5bb2ff7c64a95/ORG.jpg)
■「日本5大焼きうどん」に認定されるまで
「日本5大焼きうどん」には「鳩ヶ谷ソース焼きうどん」のほか、福岡県北九州市の「小倉焼きうどん」、三重県亀山市の「亀山みそ焼きうどん」、岡山県津山市の「津山ホルモンうどん」、岩手県岩手郡岩手町の「いわてまち焼きうどん」が認定されている。それぞれがご当地素材や味付けにこだわり、焼うどん文化で町づくりを行うことを目的に開発されたそうだ。「鳩ヶ谷ソース焼きうどん」の誕生はいつ頃だったのだろう。
「平成20年、鳩ヶ谷商工会青年部の研修事業において、当時の鳩ヶ谷市長(現川口市)が『グルメで町おこしをしよう』と発案し、鳩ヶ谷地域の飲食店が中心となって『鳩ヶ谷ソース焼きうどん』の開発が始まりました」(鳩ヶ谷商工会)
“鳩ヶ谷らしさ”は、どのように打ち出していったのだろうか。
「鳩ヶ谷は古くからソースの町と言われ、ソースを好む市民が大変多いことから、焼きうどんのソースは、市内に工場があるブルドックソースと鳩ヶ谷市産業振興課(現川口市)、鳩ヶ谷商工会で共同開発に取り組み、地域性を打ち出そうと試みました。その結果、オイスターとかつおの旨みが効いた、酸味、甘みのバランスのよいソースが出来上がりました」(鳩ヶ谷商工会)
「日本5大焼きうどん」に認定されるまでには、どのような軌跡を辿ってきたのだろう。
「普及活動は、鳩ヶ谷商工会青年部が中心になって行いました。『埼玉B級グルメ王決定戦in西川口』などの大会や、県内外の地域イベントに出店して普及活動を続け、平成22年に『第1回焼うどんサミットin小倉(福岡県)』、『第2回焼うどんサミットin岩手町(岩手県)』に参加し、『日本五大焼きうどん』の認定を受けました」(鳩ヶ谷商工会)
開発から2年ほどで認定されたことになる。以降は商品化も進んだようだ。
「平成22年の『埼玉B級グルメ王決定戦in加須』にて『サークルKサンクス賞』を受賞したことで、サークルKサンクスにて商品化されました。さらに、平成25年には冷凍食品、平成28年には埼玉県内のイトーヨーカ堂でパッケージ商品が販売されるようになりました」(鳩ヶ谷商工会)
まさに「グルメで町おこし」。知名度はどんどん上がっていったことだろう。
■「鳩ケ谷ソース焼きうどん」の美味しい作り方&アレンジ法
“美味しく作るコツ”はあるのか聞いてみた。
「埼玉県のうどん生産量は、香川県に次いで全国2位です。『鳩ヶ谷ソース焼きうどん』を美味しく作るためには、焼きうどん用に開発された『埼玉県産小麦100%使用の埼玉県産うどん』の使用をおすすめしています。専用麺ならではのもちもち感で、ソースがよく絡み美味しいですよ」(鳩ヶ谷商工会)
鳩ヶ谷市地域で「鳩ヶ谷ソース焼きうどん」を提供する飲食店では、ひと味違った味も楽しめるようだ。
「“炙りチーズ味”や“洋風ソース味”など、独自のアレンジや味付けで提供している飲食店もあります。お店ごとの調理法や隠し味などがあるため、食べ比べて楽しんでいただけると嬉しいです」(鳩ヶ谷商工会)
「埼玉県産小麦100%使用の埼玉県産うどん」や「鳩ヶ谷焼きうどんソース」は、埼玉県物産観光協会より『彩の国優良ブランド品』と認定を受けているそうだ。両者を使った「鳩ヶ谷ソース焼きうどん」はもちろん、町おこしという大役を果たす「日本5大焼きうどん」の具材や作り方を、自宅でも取り入れてみるのも楽しそうだ。
●専門家プロフィール:鳩ヶ谷商工会
平成20年より「鳩ヶ谷ソース焼きうどん」で地域の活性化や地産地消を目指し、「小さいお子様からご年配の方まで愛されるご当地グルメ」として普及に励んでいる。