
■桜色の着物の紗栄子とくまモンが登壇!
「FLOWERS by NAKED」は、クリエイティブカンパニーのNAKED(ネイキッド)が演出を手がける体感型アート展。毎年1月下旬から「日本一早いお花見」をコンセプトに開催され、これまでに通算50万人を動員している人気イベントだ。今年は日本橋での開催5周年となり、従来以上にパワーアップした内容を楽しめるという。
そのオープニングセレモニーでは、まずAIアーティスト「HUMANOID DJ」によるライブパフォーマンス「LIVE BY HUMANOID DJ 花宴(はなのえん)」が披露された。これは、最先端のAIシステムを駆使して観客の表情などをリアルタイムに解析し、その情報にマッチした音楽と映像を即興で創作しながら花見の原型となった宴(うたげ)を表現するというもの。会場では毎日30分ごとにパフォーマンスが行われるそうなので、来場したらぜひその斬新なスタイルを味わってみてほしい。


パフォーマンス終了後、会場にはイベントに合わせて桜色の着物に身を包んだタレント・モデルの紗栄子さんと、NAKED代表の村松亮太郎さんが登壇し、5周年を祝うトークが繰り広げられた。
紗栄子さんと村松さんは意外な接点があり、十数年前からの知り合いとのこと。紗栄子さんは「私、昔女優でして(笑)。初めて映画に主演させていただいたのが(村松)監督の作品。当時私は10代だったのですが、撮影場所がラブホテルで……。監督が高熱を出されてしんどそうだったのを覚えています」と、当時を懐かしそうに思い起こしていた。
村松さんは、そんな紗栄子さんを「当時から勘がすごくよくて、初主演とは思えないくらいでした。すっかり綺麗な大人の女性になっていてびっくり。またこうして同じ場に立てることができてとても光栄です」と絶賛。その言葉に紗栄子さんは照れながらも嬉しそうに微笑んでいた。
ちなみにイベントでは、毎日先着で来場者に熊本産の花がプレゼントされるそう。会場には、そのPRで熊本県のマスコットキャラクター、くまモンがゲストとして登場し、紗栄子さんに花を手渡すというサプライズも行われた。紗栄子さんは個人で震災支援や養護施設の支援などを行なっており、ボランティアで熊本に足を運ぶ機会も多いそうだが、くまモンとは今回が初対面とのこと。くまモンもそんな紗栄子さんにメロメロの様子で、全身で喜びを表現していた。


■最新技術を駆使した圧巻の展示内容
会場は大きく9つに分かれており、それぞれ生花や造花、プロジェクションマッピング、アロマ、音楽などで幻想的な「庭園(ガーデン)」が演出されている。各ガーデンは異なるテーマやバックストーリーが用意されており、入り口から順に進むことで季節の移り変わりや少女の成長を体感しながらさまざまな「桜」の姿を楽しむことが可能だ。
たとえば、入り口を進んで最初に出会うガーデンは「ソメイヨシノ」がモチーフで、甘い花の香りに包まれながら満開の桜とともに写真家のレスリー・キーさんとのコラボによる作品を楽しむことができる。
また6つ目のエリアでは、いけばな草月流の家元、勅使河原茜さんとのコラボによるインスタレーション作品が展開されている。


ほかにも会場内には、スマホアプリでAR(拡張現実)を楽しめる展示や、桜のドリンクやお菓子などの味覚を刺激するコンテンツ、来場者の動作によって展示内容が変化するインタラクティブな仕掛けなどが随所に用意されているので、ぜひ時間をかけて楽しんでみてほしい。






物販コーナーでは、植物の黄金比「フィボナッチ数列」をモチーフにした手拭いや、桜をモチーフにしたステーショナリー、ポストカード、菓子類のほか、オリジナルのアロマオイルやハーバリウムなども販売されている。いずれも美しいデザインで部屋に置いておくだけでも癒されるものばかり。会場限定のものも多いので、見た目も楽しめるグッズや、フォトジェニックなギフトを探している人はぜひ見逃さないようにしたい。


■イベント情報
FLOWERS by NAKED 2020 ─桜─会場:日本橋三井ホール COREDO 室町1・5F(エントランスは4F)
会期:1月30日〜3月1日
開催時間:10:00〜20:00