
筆者を含めた数人で奄美大島に旅行に行った際、帰りに島の名産品の黒糖焼酎をたくさん買い込んだ友人。手荷物として持ち込み、席の上部の収納スペースに入れてあった酒瓶が何かの拍子に割れてしまったのか、離陸からしばらくしてポタポタと漏れ出して機内がパニックになったことがあった。あれは驚いた。もちろん、後ろの席に座っていた私はクールに他人のふりを決め込んだ。
「飛行機の中でビックリしたこと。」という「教えて!goo」に寄せられた質問には、機内で起こった驚きのエピソードが数多く集まっている。面白いものばかりなので、可能な限り紹介していこう。
■機内食に油断してはいけない
筆者が飛行機を利用するのは国内線ばかりなので機内食にはあまり縁がないのだが、海外旅行に行った際には、機内食が長い飛行時間の中で数少ない楽しみの一つだった記憶がある。しかし、その機内食に対して気を抜いてはならないのだ。
「十数年前、タイ帰りの飛行機で機内食を食べたあと、お腹をくだしてトイレに駆け込んだんだけど、自分に続いて沢山の乗客がトイレへ。タイ旅行中は、ガイドに日本人はお腹を壊すから屋台で食べるなと言われたが、ずっと屋台食で平気だったのに、アメリカの会社の飛行機でお腹を壊すとは」(mikasa1905さん)
まさか機内食で食あたりを起こすとは。飛行機の中でのトイレの奪い合い、想像しただけで大変そうだ……。
「機内食の量が半端ないくらい多いことです。(中略)台湾の時は出発が夜の8時過ぎで、“こんな時間では機内食は出ないだろうから、ガッチリ食べよう”と思って食べたら、機内食がガッチリ出ました」(localtombiさん)
と、量が多すぎて困るということもあるようだ。
■海外のゆる~い飛行機事情
次に紹介したいのがみなさんが国際線で経験した仰天エピソードだ。お国が変われば飛行機事情もだいぶ変わるらしい。
「中国の国内線で、乗り込んだら私の席に別の人が座っていたことですね。CAに言ったら、別の空いている席に座れと言われたのですが、そこに後から別の人が来てその人はまた別の席に座らされました。チケットの座席ナンバーは全く意味が無かったですね」(Turbo415さん)
「ロシアの飛行機に乗った時、すでに満席で空席がないのに、どんどん乗客が乗ってきました。どうしたんだろうと思っていると、それらの乗客の一部はコクピットに入り、残りの乗客は床にしゃがこみみました。ロシアの飛行機には立ち席(実際は床に座っていましたが)があるようです」(kantansiさん)
意味をなさないチケット、立ち席、どちらもすごい……。もちろんこれらのエピソードがだいぶ昔のものである可能性もあるので、今はきっと大丈夫、なはず。
次にもう一つ、回答者であるNannetteさんがサウジアラビアに向かう飛行機に乗っていた時の話。飛行機に乗ってそろそろ離陸かなと思っていると、ドアが開いて「なんだかエラそうな人」が乗ってきて、機内の前半分の客が降ろされたという。
「ヤバい、アラブのテロリストのハイジャックだ……と瞬間、冷や汗が」と焦る回答者だったが、周りの客は平然としている。たまりかねて隣の席の人に事情を聞いてみたそうである。
「(隣席の)オジサマいわく、前方のファーストクラスに何処やらの王室の御曹司、つまり王子殿下がご搭乗遊ばされる、よって、機内に十分な空間を確保するために……。てことは……、王子様が乗るたびに、このあたりじゃ一般国民は……そこのけそこのけ王子が通る……ってわけで降ろされてしまうんだ、驚いたねェ。でも、突然降ろされた一般客は、それじゃいったい、どうなるんだろう」
これぞお国柄という感じだ。王族専用機を用意するわけではなく、あえて一般の客を降ろす、というところにダイナミックさを感じる。
最後に一つ、耳抜きに関する回答を紹介したい。
「最初、耳抜きしなくて着陸下降時に目が飛び出て死ぬかと思いました。それ以降は着陸のかなり前から念入りに耳抜きするようになりました」(mikasa1905さん)
これに関しては、筆者も初めて飛行機に乗った際に耳抜きが上手にできず、とんでもない激痛に悩まされたことがあるのでその気持ちがよくわかるのだ。
空港の売店等で耳抜きの下手な人用の耳栓が売られているので、初めて飛行機に乗る、という人はぜひ念のために買っておくのをおすすめする!
飛行機の乗る際にはできる限り色々なできごとに備えて、快適な空の旅を楽しもう!