教えて!gooでは「雑草を駆除するにはどうしたらいいか教えてください」という質問が画像付きで投稿されている。抜くのか刈るのか、いつがふさわしいか、また除草剤や防草シートは問題ないかどうかなど、雑草対策は多種多様だが、今回はお墓の雑草対策を紹介したい。心に残る家族葬という葬儀サービスを全国で展開している葬儀アドバイザーにお話を聞いてきた。
■お墓の雑草は防草と除草では対策が異なる
「お墓の雑草は防草と除草それぞれで対策は異なります」(葬儀アドバイザー)
まずはこのように教えてくれた。たしかに防草と除草ではやるべきことは大きく違いそうだ。
「防草だけなら、最も安価でお手軽なのは防草シートを貼り、砂利を敷くことだと思います。しかしお墓参りの場合、防草の前に除草が必要なケースが殆どだと思います」(葬儀アドバイザー)
お墓参りがそう頻繁に行われないことを考えると、葬儀アドバイザーの言う通り、多くの人にとって必要なのは除草対策なのかもしれない。
■お墓回りの除草は草むしりよりも草刈りのほうが正しい
「草むしりより草刈りをおすすめします。雑草の草刈りは、葉を刈るのではなく、草の根本の少し下から刈ることを意味します。例外もありますが、雑草の多くの成長点が根本にあり、その根本よりも上を刈ってしまうとまた成長してきますから、成長させないように成長点ごと刈り取ります。そうするともう生えてきません」(葬儀アドバイザー)
草むしりよりも草刈りが良いとのこと。草むしりが駄目な理由はなんだろうか。
「根っこから取る草むしりはそれを繰り返すと土が固まっていきます。雑草の繁殖能力は凄まじいので、土が固くても、その環境に合わせて生えてきて、草むしりのたびにどんどん大変になるという悪循環に陥ります」(葬儀アドバイザー)
どうして草むしりで土が固まるのだろうか。
「植物の根には、土を掘り進めて土を柔らかくしてくれるという効果もあるのですが、これに加えて根っこを少し残す草刈りによって、根が微生物によって分解され、さらに土が柔らかくなって状態が良くなります。土の状態が良くなるとまた雑草が生えてくると思われがちですが、草むしりを繰り返し土が固くなった状態で生えてくる雑草とは違い、背が低くて柔らかい根も深く張らない雑草が生えてくるので、それ以降の対策が簡単になります」(葬儀アドバイザー)
なるほど。非常にわかりやすい。これはお墓だけでなく全ての雑草対策にも共通しそうだ。
■お墓の雑草対策に除草剤は不向き
ちなみに除草剤は手っ取り早そうだがどうだろうか。
「確かに簡単です。ただし除草剤の中には強い毒性を持つものもあり、墓石にかかると、墓石を傷めてしまう可能性があります。また隣接する墓地墓石にも配慮が必要であることは勿論、場合によっては許可が必要なので、十分な知識と経験がない方にはおすすめできません」(葬儀アドバイザー)
お墓参りは一般的に春と秋のお彼岸とお盆の年3回行われる。お盆と秋のお彼岸は1ヶ月しか空いておらず、このどちらかで雑草対策を怠ると、春のお彼岸で雑草が生い茂っていることは間違いない。もしもお盆に雑草対策を怠った人は、秋のお彼岸でトライすることをおすすめする。
●専門家プロフィール:心に残る家族葬 葬儀アドバイザー
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記事提供:ライター o4o7/株式会社MeLMAX
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