■昼風呂の効果
昼風呂にはどんな効果があるのだろうか。お風呂がもたらす大きな効果として、体温変化による睡眠、筋弛緩(きんしかん)、血行促進などがあるが、昼風呂に入ると眠くなってしまうのだろうか?
「血液循環という視点では、昼間の入浴が悪影響を及ぼすということは考えにくいです。ただし、入浴による体温上昇と入浴後の熱放散が、眠気をもよおす可能性はあります。特に午後2時前の入浴については、昼食後の午後2時ごろに通常おとずれる眠気に呼応し、より眠くなる可能性が高くなります」(石川さん)
昼風呂に入った後そのまま昼寝をすれば、実に気持ちよい時間が過ごせそうだ。
■昼風呂はお年寄りにメリットあり
冬の寒い時期の昼風呂はお年寄りに意外なメリットをもたらすという。
「最近マスコミに多く取り上げられている『ヒートショック』ですが、昼間の気温の方が早朝や夜間より高いため、入浴事故のリスクは軽減されます。これらを考慮すると、高齢者は昼間に入浴し、夜7時から8時ごろに手浴や足湯などの部分浴をすることで、良質な眠りを取ることができるのではないでしょうか」(石川さん)
ヒートショックによる被害が増える冬場は、昼間のうちにお風呂に入ってしまうのもアリだろう。
■昼風呂のお供にしたい入浴剤3選
普段睡眠時間が足りない「睡眠負債」には、休日に昼風呂からの昼寝をすれば、不足した睡眠時間を補えそうである。快適な昼寝のために、昼風呂ではよりリラックスしたいもの。そんな時は入浴剤を使うのも一つの手だ。そこで今回は担当編集が愛用している入浴剤を3つほどご紹介しよう。
・バスクリン きき湯 マグネシウム炭酸湯
お湯に溶け込んだ炭酸ガスと温泉ミネラルが温浴効果を高め血行促進してくれる。豊富な発泡で疲労はもちろん、肩こりや腰痛にもおすすめ。
・dear mayuko バスミルク
繭の成分であるセリシンが肌に浸透し、全身がすべすべに。入浴後もやさしいベールで体を保湿してくれる。パッケージデザインがバスルームのインテリアとしてもおしゃれ。
・アース製薬 温素 入浴剤 琥珀の湯
自宅のお風呂がさらさら湯ざわりの温泉に大変身。アルカリ温泉成分は、「美人の湯」と知られる湯質とのこと。温泉同様の効能を期待したくなる。
何種類か買い揃えておき、その日の気分で選んでも楽しそうである。今度の休みは昼風呂&昼寝で極上のリラックスタイムを過ごしてみては。
なお、「教えて!goo」では、「お休みの日などに昼風呂を楽しんでいる方はいますか?」というアンケートも実施中。良かったら回答してみて!
●専門家プロフィール:石川 泰弘
1962年東京生まれ。株式会社バスクリンの販売管理部所属(広報責任者)。博士(スポーツ健康科学)、温泉入浴指導員や睡眠改善インストラクターの資格をもち、株式会社バスクリンの“お風呂博士”として多方面で活動。著書に『お風呂の達人(草思社刊)』他。